こんにちは!武田塾香椎校です!
前回の記事では、香椎校講師の川村先生(大阪大学法学部卒)に、
阪大英語対策について解説してもらいました!
【大阪大学】英語の傾向と対策は?阪大の英語、参考書ルートも解説!
続編として、今回は阪大国語対策!
ちなみに川村先生は、国語が得意で、
成績開示では、阪大国語が123/150点(82%)だったそうです。
そのため英語に引き続き今回も、自信を持って推せる内容となっています!
今回の記事では、最初に阪大国語の特徴について説明し、
まずは前編として【現代文】について解説!
後日、後編として【古文】についてもアップするので、
ぜひ受験勉強の参考にしてください!
※続編、阪大対策【古文】はこちらからどうぞ!
【大阪大学】阪大二次国語の傾向と対策は?参考書ルートも【古文編】
※2022年度阪大模試日程についてはこちら!
【2022年度】模試日程一覧!共テ模試や大学別模試、難易度&範囲は?
※共通テスト対策の記事はこちら↓
【共通テスト】世界史の勉強法は?最短で9割を超える参考書と対策!
大阪大学国語の傾向と対策―まずは阪大二次試験の分析!
前回は、まず共通テストと2次試験の割合を分析し、
できるだけ早く英語の対策をするべき、という話をしました。
国語についても同じで、例えば阪大法学部の配点は以下の通り。
このように、全体900点のうち、250点が国語。
国語は、一朝一夕では成績が上がりにくい科目です。
できるだけ早くから対策をし、
250/900点を占める国語を安定して取れるようになれば、
合格にかなり近づくことができます!
阪大国語はどのような構成?解く順番はどうする?
大阪大学の国語は、全3問で構成されており、
試験時間は90分。
問Ⅰ…現代文
問Ⅱ…現代文
問Ⅲ…古文
となっています。
阪大国語の解く順番について
解く順番については、
古文を先に解く派と、問1から順番に解く派に分かれるでしょう。
古文を先に解くメリットは、
○確実に得点できるところを先に解ける
○知識で解けがちな古文から取り組むことで、エンジンがかかる
などが上げられます。
実際、周りの阪大受験者の中でも、
古文から解く人は半分近くいた印象です。
私は、逆に問1から解く派だったのですが、
こちらのメリットは、
○順番を入れ替えることによる解答用紙の書き間違いが減る
○傾向の変わりやすい現代文を先に解けるので、90分見通しが立つ
などがあるでしょう。どちらにせよ、
本番でいきなり普段と違う解き方をする、
ということは避けましょう。
過去問演習を積む中で、自分にあった良い方法を見つけてください!
阪大国語の時間配分は?
時間配分については、90分のうち、
問Ⅰ、問Ⅱをそれぞれ35分以内、
問Ⅲが20分というのが
一般的でしょう。
後で解説しますが、問Ⅰ、問Ⅱの記述量が変化しやすいので、
過去問演習で余裕を持って解けることが大切です。
阪大国語の難易度と目標点数は?
大阪大学の国語は、他の旧帝大と比較しても難易度に遜色ありません。
特に記述量が多いことが特徴的。
逆に、傍線部一致の択一式問題はあまり出題されません。
現代文については、多いときで320字の記述問題(2014年)が出題されるなど、
かなりの記述量を求められることも。
古文は比較的解きやすいですが、
それでもやはり記述が多く、高得点を狙うのは難しくなっています。
これらより、阪大国語は総じて、
高得点を狙うのが難しく、非常に難易度が高いと言えるでしょう。
阪大国語は何割くらいとれれば良い?
ここで、大阪大学の二次試験で必要となる得点率について考えてみます。
共通テスト判定と、各年の合格最低点を参照する必要がありますが、
おおよそ二次試験で65-70%というのが安心して合格を狙えるライン。
先にも説明したように、記述量の多い問題のため、
成績を安定させるには十分な準備が必要です。
普段の過去問演習では7割を目標にして進めつつ、
国語で多少失敗してもカバーできるよう他科目の完成度も高めましょう!
大阪大学国語―現代文の出題傾向について
まずは、現代文(問Ⅰ、問Ⅱ)について、
傾向をまとめ、おすすめ参考書を紹介します。
阪大現代文、問題の形式は?
まずは問題の形式について確認します。
現代文(問Ⅰ、問Ⅱ)は、それぞれの問題数が6問程度。
出題内容は、問Ⅰ問Ⅱそれぞれ、
1問目に漢字の書き取り、
2問目以降がすべて記述、という形が一般的。
記述問題の文字数は、少ないものでは20字程度、
多いものでは320字(2014年)となっており、
平均的には100字前後が多い印象です。
2021年阪大現代文の場合
第Ⅰ問(評論)
問1…漢字書き取り問題
問2…傍線部説明60-80字(記述)
問3…理由説明20字(記述)
問4…傍線部説明60-80字(記述)
問5…理由説明160-180字(記述)
第Ⅱ問(評論)
問1…漢字書き取り問題
問2…内容説明80字以内(記述)
問3…傍線部説明100字以内(記述)
問4…傍線部説明180字以内(記述)
このようになっており、2021年度の記述の文字数は合計で720字。
記述のウェイトが大きいのが一目瞭然ですね。
内容については、問Ⅰは毎年評論で固定されています。
ただ、問Ⅱは評論の場合もあれば小説の場合もあるため、
どのジャンルの問題に対しても、対策を進めておきましょう。
阪大現代文、出題内容は?
出題内容について、ここ5年間の出題内容をまとめたので、
対策の参考にしてください。
第Ⅰ問
2021…「ネガティブ・ケイパビリティ 答の出ない事態に耐える力」帚木蓬生
2020…「政治的省察 政治の根底にあるもの」宇野邦一
2019…「日本語が滅びるとき」水村美苗
2018…「スミス・トクヴィル・福沢諭吉の思想的系譜」猪木武徳
2017…「ありてなければー無常の日本精神史」竹内整一
第Ⅱ問
2021…「代表制という思想」早川誠
2020…「近代・組織・資本主義」佐藤俊樹
2019…「科学者が人間であること」中村桂子
2018…「哲学の謎」野矢茂樹
2017…「文系学部廃止の衝撃」吉見俊哉
このように、評論が中心であり、
分野としては政治論や科学論が比較的多い傾向にあります。
大阪大学国語ー現代文対策おすすめ参考書
ここまで、阪大現代文の傾向について解説しました。
では、阪大現代文で合格点を取るためのおすすめ参考書を紹介します!
私を含め多くの阪大合格者が使用していた参考書や、
武田塾で使われている参考書をピックアップしてします!
現代文キーワード読解
この参考書は、現代文で使われる語彙や背景知識を理解するために必要です。
ここでいう語彙とは、現代文独特の、アカデミックな用語のこと。
例えば、抽象という用語も、評論で使われると、
「個々の物事から共通の性質を抜き出すこと」という意味になります。
この参考書を使うと、こういった現代文用語について、
実際に出題された入試問題をもとに理解できます。
現代文を勉強する際、
バックグラウンドとなる知識があるか否かで、
予測力が変わってきますね。
まずは、阪大で頻出の政治論や科学論について、
キーワードとテーマを理解するようにするのが効果的。
できるだけ早い時期からこの参考書に取り組み、
長い時間をかけて知識を体得すると
それだけ成績の伸びが早くなる1冊です。
田村のやさしく語る現代文
この本は、大学入試で使われている現代文参考書の中でも、
最も基礎的なところから理解できる1冊。
私も含め、現代文はこの参考書から入った、
という受験生は多いのではないでしょうか。
この参考書、簡単そうに見えますが、
論理的に読む上で決して欠かせない内容が述べられています。
簡単な例で言えば、
助詞の「は・が・も」の使い分けは説明できるでしょうか?
こういった基礎基本を確実にすることが、
阪大に合格する上で必要です。
というのも、阪大の問題は、そこまで読みづらいものはありません。
正確に文意を読み取り、解答を書くという、真の国語力勝負となります。
助詞について例を上げましたが、
助詞を正確に使えることは、記述の解答を書く上でも重要。
「〇〇が…」と書くのと、「○○は…」と書くのでは、
自分ではそういうつもりがなくても、含意が異なります。
ですので、まずはこの1冊から初め、
ここで得た知識を他の問題演習で確認することをおすすめします。
ある程度現代文に自信のある人も、
自分の知識の確認として進めるのもよいでしょう。
入試現代文のアクセス 基本編&発展編
これらは、どちらも問題を解き、
それに対して解説が書かれている、
という形の、問題集に近い参考書です。
この2冊の特徴は、解説が充実していること。
本文の内容を咀嚼して理解し、
それに基づき論理的に解答を書くことを説明しているため万人受けします。
変にテクニックに拘泥しておらず、
阪大現代文に必要な記述力を涵養するにはもってこいです!
その他の演習用おすすめ参考書
先程紹介した3冊を完璧に仕上げることができれば、
後は演習量を積めば積むほど、指数関数的に成績を伸ばすことができます!
更に実力を伸ばす演習用のおすすめの参考書は、
「現代文読解力の開発講座」
「国公立標準問題集CanPass現代文」
「記述編 現代文のトレーニング」
など。
ここまでくれば、大阪大学の過去問でいい勝負ができるはずです。
あとは、時間配分に注意しつつ、過去問を使い
解答のアウトプットの練習を繰り返しましょう。
アウトプットですが、
阪大国語は記述量の多い試験です。
自分の書いた解答が論理的な文章になっているか、
塾や学校で見てもらうことをおすすめします。
武田塾香椎校は、自習室が使える上、
自分の書いた解答を見てもらったり、
不明点は質問も出来ますよ!
塾生は積極的に活用しています!!
勉強の効率が高まること間違いないので、興味があればぜひいらしてください!
まとめー大阪大学国語の傾向と対策
今回は、阪大国語の対策について、現代文を中心に解説しました。
最初に大阪大学の二次試験傾向について説明し、
おすすめ参考書や対策法について解説しましたね。
武田塾は、このように
志望校合格というゴールから逆算し、徹底的に計画を立て、効率よく成績を伸ばす
ことを特徴としています。
とはいえ、受験生それぞれ、
必要となる勉強法や、志望校合格までの道のりは異なります。
ですので、もし武田塾の勉強法や、
自分にあった志望校ごとの対策に興味がありましたら、
ぜひお気軽に無料受験相談にいらしてください!
お会いできるのを楽しみにしています!
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