こんにちは、武田塾香椎校です!
受験生の皆さんは、共通テストを踏まえ、二次試験に向けて勉強に励んでいることでしょう。
それと同時にこの時期は、国公立の出願が近づいてきております。
そんな中で、後期はどこに出願したらよいかわからない…という人も多いのではないでしょうか。
前期日程と異なり後期日程は、同じ大学の同じ学部であっても、偏差値、倍率、難易度が大きく異なります。
後期日程の選び方については、こちらの記事で紹介したのでぜひ御覧ください。
とはいえ、具体的にどこの大学がおすすめなの?といった疑問も。
今回は、そういった声を踏まえ、2022年度版、後期日程おすすめ大学学部についてピックアップ!
さらには、大学ごとの対策についても解説するので、ぜひ最後まで読んでください。
国公立の後期日程おすすめ大学、文系の小論文がいらない学部
前回の記事でも紹介しましたが、後期日程で出願する際に大切なのは、二次試験の科目と傾向でしたね。
後期日程の二次試験は、小論文を出題する大学が多くあります。
しかし、小論文の対策を本格的に行っている、という人はあまりいないのではないでしょうか。
特に現役生であれば、前期日程の対策で、小論文の対策ができるのは2月末以降。
であれば、英語や数学といった比較的得意な科目で受けられる大学のほうが、周りと差をつけられるチャンスがありますね。
今回はそういった小論文がいらない大学を紹介します。
まずは文系のおすすめ大学から!
1.京都府立大学文学部歴史学科
こちらの京都府立大学文学部は、文学、人文系統の学部の中でも人気な学部です。
後期試験に関して言うと、以下にあるように、
受験科目を日本史または世界史から選択することができます。
また、入試の特徴的な点として日本史分野から2問、世界史分野から2問の計4問の出題で、その中から2問選んで回答する形式となっています。
そのため、社会科の選択科目を日本史と世界史にしている場合、
日本史から1問、世界史から1問という答え方ができるのもメリット。
入試問題は、過去問を見てもらえば分かる通り記述式となります。
しかし、記述の文字数もそこまで多くなく、基本的な知識があれば十分に書くことができる問題。
前期試験が終わってから社会科を詰め込めば対策は可能!
京都府立大学の後期試験を受けるのにおすすめなのは、
○共通テストや前期試験で社会科に重点を置いて勉強した人
○二次試験の小論文や英語に自信がない人
○共通テストで比較的アドバンテージを取ることができ、社会科にある程度自信がある人
でしょう。
京都府立大学の受験科目と配点
○共通テスト
英語:200
国語:200
地歴公民:200
○二次試験
地歴:200
調査書:50
共通テスト:二次試験の比率=600:250(調査書50点含む)
2.広島大学法学部
広島大学法学部は、言わずとしれた中国地方の名門です。
ちなみにキャンパスは東広島市にあり、施設設備がきれいなところもおすすめポイント。
後期試験についてですが、こちらは科目が総合問題となっています。
具体的な形式については、赤本や、入試過去問をまとめたサイトを見ていただければわかりますが、英語を含む問題となっていることが特徴です。
解答は日本語で書くものが中心となりますが、逆に言うと英文読解で差がつけられるのもメリット。
また、広島大学の前期試験の英語は、問1で要約の問題が出題されます。
ですので、前期試験も広島大学を受けるという人は、そのままの対策で後期試験を受けられますね。
これらを踏まえ、広島大学の後期試験はこういった人におすすめ!
○前期試験でも広島大学を出願している
○英語力にある程度自信があり、日本語だけの小論文よりアドバンテージが取れそう
○法学の内容に興味がある(出題テーマが法学に偏っている)
広島大学の受験科目と配点
○共通テスト
英語:200
数学:100
国語:200
地歴公民:100
○二次試験
総合問題:300
共通テスト:二次試験の比率=600:300
※2022年度広島大学模試日程についてはこちら!
【2022年度】模試日程一覧!共テ模試や冠模試、難易度&範囲は?
3.横浜国立大学経済学部/経営学部
横浜国立大学、通称横国は、貿易の街横浜にあるように、経済学部や経営学部に長い歴史を持つ大学です。
また、国際性の高さも人気の一因。
後期試験ですが、横国の後期は英語、数学の2科目となっています。
つまり、小論文などの対策を一切すること無く、多くの大学で必要とされる英数の2科目で受験できることが強みです。
問題の難易度は、英語と数学どちらも記述がメインとなるスタンダードな国公立の問題。
ですので、基本的には前期試験で必要とされる対策を進め、過去問演習を積むのが良いでしょう。
ちなみにですが、横国は入試問題の傾向に特徴があります。
例えば、数学であれば、他の大学にはあまりでない「軌跡・領域」の分野からの出題が目立ちます。
前期試験から後期試験までの間に、「数学 軌跡・領域 分野別標準問題精講(旺文社)」といった参考書でピンポイントに対策ができますね。
横浜国立大学の後期試験は、こういった人におすすめ!
○英語と数学を前期試験までで使うため、その科目で後期も受けたい
○小論文では他の受験生と差をつけられない
○共通テストがあまり取れなかったので、二次試験で巻き返したい
横浜国立大学の受験科目と配点
○共通テスト
英語:200
数学200
国語:200
理科:100
地歴公民:100
○二次試験
英語:400
数学400
共通テスト:二次試験の比率=800:800
国公立の後期日程おすすめ大学、理系の小論文がいらない学部
ここからは、二次試験で小論文がいらない理系の大学学部について紹介していきます。
理系の後期試験も、大学によって多様性が高いのが特徴。
前期試験の対策で受けることができる大学もあれば、文系と同様に小論文が必要となる大学もあります。
繰り返しになりますが、
出願の前に共通テストリサーチを見ること、過去問を見て問題の傾向を掴む、ということは徹底するようにしてくださいね。
共通テストリサーチについてはこちらで解説しているので、よかったら見てください。
4.神戸大学工学部
神戸大学は、関西の国公立のなかでも非常に人気があり、学部数や学生数がとても多い大学です。
キャンパスは六甲にあり、三宮まで電車で10分、梅田までも40分(たった320円)という立地の良さも魅力!
さて後期試験ですが、学科ごとに配点は若干異なるものの、科目は数学のみです。
神戸大学の後期数学ですが、基本的には前期数学と大きく傾向は異なりません。
出題問題数は5問で、すべて記述式です。
問題の難易度としては、国公立で差がつく良問が集められている印象です。
旧帝大で出題されるような難問もたまにありますが、基本的にはスタンダードな解法を抑えて、ミス無く解くことができれば高得点を狙えるでしょう。
とはいえ、ミス無くというところが難しく、スタンダードな問題を落とさないためにも演習量を確保するのが大切ですね。
神戸大学の後期試験は、こういった人におすすめ!
○記述式の数学の対策をしているので、後期試験も数学で受けたい
○前期試験で神戸大学を出願しているので、出題の傾向と難易度に慣れている
神戸大学工学部の受験科目と配点
○共通テスト
英語:160
数学:40
国語:80
理科:160
地歴公民:40
○二次試験
数学:320
共通テスト:二次試験の比率=480:320
※2022年度神戸大学模試日程についてはこちら!
【2022年度】模試日程一覧!共テ模試や冠模試、難易度&範囲は?
5.神戸大学理学部物理学科
こちらも同じく神戸大学なのですが、後期試験の科目が特徴。
ここの学科ですが、ネットで調べて科目を見ていただくと、「小論文」と書かれていますね。
しかし、過去問を見ていただければわかるように、「小論文」という名前の「物理」の試験となっています。
本当かな?と思われた方は、神戸大学のホームページから過去問が見られるので参照してみてください。
神大の後期試験物理ですが、記述のウェイトが大きくなっています。
しかし記述といっても、小論文のような記述ではなく、ほとんどがグラフ等の図示です。
前期試験対策で経験したことのある人も多い形式ではないでしょうか。
問題の難易度も、言ってしまえばよくある国公立の物理の問題です。
ただ、グラフの図示を求められることが多いため、普段から公式の丸暗記でなく、導出過程を理解することが大切でしょう。
たとえば、合成ばね定数や、静電エネルギーの公式などを、導出も含め理解しておきましょう。
神戸大学理学部物理学科の後期試験は、こういった人におすすめ!
○前期試験で物理を使うため、後期試験でも利用したい
○数学よりは物理のほうが他の受験生に対してアドバンテージを取れる
○物理の頻出分野である力学、電磁気に自信がある
神戸大学理学部の受験科目と配点
○共通テスト
英語:200
数学:50
国語:60
理科:200
地歴公民:40
○二次試験
数学:150
小論文:400
共通テスト:二次試験の比率=550:550
※2022年度神戸大学模試日程についてはこちら!
【2022年度】模試日程一覧!共テ模試や冠模試、難易度&範囲は?
6.九州工業大学工学部
九州工業大学は、八幡製鉄所があることからわかるように、北九州にあり長い歴史のある名門です。
九州地方を中心として就職にも強く、例えば鉄鋼取扱量世界第3位の日本製鉄も、九工大から学生を多く採用しています。
九工大の後期試験は、数学ないし物理or化学からの選択です。
○数学
数学は、問題数が4問であり、数1から数3までバランス良く出題されています。
問題の難易度自体は、基本的な解法が身についていれば解けるレベル。
「数学基礎問題精講(旺文社)」といった参考書で一通り解法をマスターすることがおすすめです。
○物理/化学
物理と化学も、比較的バランス良く出題される傾向に。
物理は全3問で、力学、電磁気、熱力学(波動)が頻出です。
一方化学は全5問で、理論無機有機からバランス良く問題が出ています。
こちらも基本的な解法を抑えるようにすれば、十分に高得点が狙えるでしょう。
九州工業大学の後期試験は、こういった人におすすめ!
○前期試験で理科を使うため、後期試験でも利用したい
○物理の頻出分野である力学、電磁気に自信がある
九州工業大学の受験科目と配点
○共通テスト
英語:200
数学:200
国語:150
理科:200
○二次試験
数学:400
理科:400
(理科と数学はどちらか選択)
共通テスト:二次試験の比率=750:400
まとめー国公立の後期日程おすすめ大学
今回は、国公立の後期試験のおすすめ大学を紹介しました。
ここでのおすすめ大学は、基本的には小論文が課されず、前期試験までの対策で受けられる大学を中心にピックアップしています。
そのため、後期試験までは残り1ヶ月以上あることから、しっかりと対策をすればするだけ合格するチャンスが増えます。
武田塾では、今回の記事で紹介したように、
○○大学で合格するためには、どの科目でいつまでにどのような対策をすればよいか
ということを徹底的に分析するのが特徴。
もし少しでも興味が湧きましたら、無料受験相談を行っているのでぜひいらしてください。
ぜひ合格をつかみ取りましょう、応援しています!
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