こんにちは!武田塾香椎校です!
香椎校の受験生は、志望校合格というゴールから逆算しつつ、受験計画を立てて勉強を進めています。
さてそんな中、まだ志望校が固まっていない受験生や、進路に悩んでいる1,2年生の方もいるのではないでしょうか?
今回は、理系の進路として人気の高い「薬剤師」をピックアップしました!
薬剤師になるためには薬学部に行く必要があります。
この薬学部について、どのように選ぶのか、大学ごとの違いはなにかを徹底解説!
最後に勉強法についても紹介するので、ぜひ最後まで読んでください!
国立と私立の薬学部の進学後は?薬学部を卒業しても薬剤師になれない??
さて、薬剤師になるためには「薬学部」に進学する必要がありますね。
しかし、薬学部進学後の見通しについては、なかなかイメージがつかない人も多いのではないでしょうか?
多くの薬学部では、入学後生物や化学の知識を幅広く学びます。
その後、4年生でCBT(パソコンを使用した知識試験)と、OSCE(実技試験)という2つの試験を受験。
それから病院実習などを通して、必要な知識を身につけ、薬剤師になるための知識をつけるという流れです。
そして薬剤師になるために避けて通れない道が、「薬剤師国家試験」に合格すること!
この薬剤師国家試験、薬学部を卒業すれば受けられると思っている方も多いのではないでしょうか?
ここで注意しなければならないのが、
国家試験を受けて薬剤師になるためには「4年制ではなく6年制の薬学部を卒業しておく必要がある」ということです!
例えば九州大学の場合
薬学部の中に、「薬学部創薬科学科」と、「薬学部臨床薬学科」の2つの学科があります。
薬学部創薬科学科は、4年制であり、薬学の研究者になることを目的とした学科です。
一方で、臨床薬学科は、6年制で、カリキュラムに病院実習などがあり、薬剤師になることを目的とした学科です!
4年制の創薬科学科に進学した場合、途中から薬剤師になりたくても、国家試験を受けられません!つまり、薬剤師になることはできません!
薬剤師になるためには
このように同じ薬学部の中に、薬剤師になれる6年制の学部と、研究者になるための4年制の学部が混在していることがあります。
そのため、入試相談会に行ってみたり、オープンキャンパスに行ってみたりし、正確な情報を得ることが大切!
更に受験に関していうと、多くの場合、薬剤師になれる6年制の方が偏差値が高い傾向にあり、入試も難しい傾向にあります。
薬剤師になることができる6年制の大学を選び、志望校に向けて早めに対策を進めましょう!
国立と私立の薬学部の選び方とは?3つのポイント
さて、薬剤師になるためには、6年制の薬学部に進学することが必要でしたね。
しかし一概に薬学部といっても、九州エリアだけでも多くの大学が存在し、大学によって何が違うの…?
と思ってしまいます。
ここでポイントとなるのは、
まず大きく国立大と私立大の2つに分けて考えること!
そして、その上で
国立と私立の薬学部の違いはなにか??
について考えてみましょう!
文系の学部に比べると、理系(特に医歯薬系の学部)は、国立か私立かによって、学費や難易度など、大きく異なります。
特に、薬剤師になるためには6年間通わなければいけません。
国立と私立の違いについて理解して、自分で納得した大学選びをし、充実した大学生活を謳歌しましょう!
ここからは国立大と私立大の違いを考えるうえで大切なポイントを3つまとめました!
①国立と私立の薬学部、学費の違い
イメージがつくと思いますが、国立と私立の最も大きな違いは、ずばり「学費」です!
学費によっては、志望校を変える、一人暮らし圏内の大学に変える、という人も多くいます。
さて、下に学費の違いについてまとめました。
国立大学の学費
国立大の年間の学費は学部大学問わず、全国一律で決まっており、年間「53万5800円」となっています。
九州大学でも、佐賀大学でも、長崎大学の薬学部でも、すべて同じ額!
これに加え、入学時に入学金を払う必要があります。
つまり、6年間でかかる学費は
入学金の28万2000円と合わせて、およそ350万円!
ちなみに追加で実習費などがかかりますが、そこまで大きな額とはなりません。
私立大学の学費
年間の学費や入学金は、大学によって大きく異なります。
一例として、福岡県にある福岡大学の薬学部の場合、
入学金が40万円ほどで、年間当たりの学費がおよそ200万円となります。
6年間でかかる学費は、
入学金と合わせておよそ1250万円!
ちなみに、その他の私立大学の薬学部も、およそ1000万円前後となっており、最低でも6年間で1000万円かかると考えて問題ありません。
学費については、私立大学の薬学部は、学費が国立大の約3倍となっており、大きな違いがあるといえるでしょう!
奨学金や特待生制度について
私立大学を中心として、入試の成績が優秀だった場合に6年間の学費が減免される、特待生制度を行っている大学もあります。
例えば、福岡県にある国際医療福祉大学福岡薬学部の場合、入試の成績が上位であれば、「特待奨学生」に選ばれます!
最も減免される「特待奨学生S」の場合、6年間の学費が990万円→330万円となり、国立大より低額で進学することができます!
とはいえ、選ばれるためには入試で上位に入る必要があり、確固たる学力を付ける必要がありますね!
②国立と私立の薬学部、国家試験合格率の違い
次に違いとして現れるのは薬剤師国家試験の合格率!
大学ごとの国家試験合格率については、厚生労働省のページから参照できるので気になる人はぜひ見てください!
国立大学の国試合格率
国立大学の薬学部の国家試験合格率ですが、
どの大学も70%-95%あたりの合格率であり、国立大学の平均値は81.3%となっています。
また、国家試験の受験者数は大学により異なりますが、私立大学と比較すると少ない傾向にあります。
これは、私立大学に比べると学部の定員が少ないことが要因でしょう。
私立大学の国試合格率
私立大学の薬学部の国家試験合格率ですが
大学によって30-95%と、大学ごとに大きく異なります。
また、私立大学の平均値は67.0%と、国立大学と比較すると低い傾向に。
とはいえ、大学によって90%超えの大学も多く存在し、こういった大学は就職の面でも強くなることは間違いなし。
私立大学については、大学ごとの違いが激しいために、自分の志望する大学の合格率は見ておくことをおススメします!
国家試験合格率以外に考えるべきこと
ずばり、「留年のしやすさ」です!
大学によっては、国家試験合格率を高めるために、あらかじめ成績の良くない学生を留年させます。
そして、成績の良くない学生にはその年の国家試験を受けさせず、見かけの国試合格率を高める、ということが起こります。
上のデータは、見かけの国家試験合格率です。
本当に行きたい大学の場合、オープンキャンパスに行ったり先輩に聞いたりして、留年のリスクについても確認しておくことが重要!
もし留年してしまうとどうなるでしょうか?
また1年間通わなければならなくなった場合、私立であれば200万円近い学費を1年分追加で払う必要があります。
ですので、特に私立大を考えている人は、学費の面からも留年のリスクについて考えておいたほうが良いでしょう!
そして、正確な情報の得たあとで受験することで、6年間過ごす薬学部生活を後悔なく過ごしましょう!
③国立と私立の薬学部、受験科目と偏差値の違い!
ここまで大学に入ってからの違いについて説明しました。
しかし、国立と私立では、受験科目や受験難易度にも大きな違いがあります。
国立大学の受験科目と偏差値
共通テスト+二次試験
の2つの試験の合計で判定されます!
共通テストで必要な科目は、英数国理社の5教科の場合が多く、国立大学を受ける場合は早めに対策をすすめる必要がありますね!
共通テストで必要な得点率は、大学によりますが75%以上必要な大学が多数を占めます。
※ちなみに、昨年度実施された共通テストの平均点は、571/900[点]で、得点率は63%でした。
これを考えても、国立大薬学部の難しさがわかるのではないでしょうか。
一方二次試験について見ると、二次試験の偏差値も55以上必要。
大学の配点によりますが、国立の場合
共通テストで高得点を取り、その上で安定して二次試験を落とさない
ということが大切!
私立大学の受験科目と偏差値
まず、共通テストについては
共通テストを利用する入試と、利用しない入試があります。
どちらも場合でも、受験科目は多くの大学で英、数、理の3科目に絞られます。
また、大学によっては数学が必要なかったり、数学Ⅲまででなく、数学2Bまでの範囲であったりと、国立大学に比べると必要な科目数は少ない傾向にあります。
私立大学の特徴は、大学によって偏差値が大きく違うこと!
必要な偏差値は、65-37.5と幅広く、薬学部に合格する、というだけであれば難易度は高くありません。
しかしながら、有名な大学はより偏差値が高くなり、学校の設備や、国家試験対策が充実している傾向にあります。
そのため、偏差値が高い私立薬学部はとても人気があり、入試も熾烈なものとなるでしょう。
まとめると、私立大を受ける場合は、
少ない科目であるが安定して志望校の合格ラインを狙う
ことが大切となります。
誤解されがちなのですが、科目数が少ないということは、それだけ1科目を極めてくる人が多いため、レベルが高い勝負になります!
一般受験以外の選択肢
ここであげたのは一般受験についてですが、国立私立問わず、AO入試や、推薦入試を実施している大学があります!
とはいえ、薬学部の推薦入試は非常に人気が高く、狭き門となっています。
推薦入試一本!という受験生はいません。
あくまで一般受験の対策をすることが必要となるでしょう!
まとめー第一志望の薬学部に合格するためには?
今回の記事ではまず、薬剤師になるためには「6年制の薬学部を卒業することが必要」
ということを説明しました!
その上で、薬学部は国立と私立で大きく違いがある、ということを確認しました!
違いをまとめると、
|
国立薬学部 |
私立薬学部 |
6年間の学費 |
350万円程度 |
少なくとも1000万円 |
国試合格率 |
70-95% |
30-95% |
共通テスト |
必要 |
入試によっては必要な場合も |
入試科目 |
共通テストで5教科必要 |
多くが3科目 |
偏差値 |
55-67.5 |
37.5-65 |
このようになります。ぜひ参考にしてください!
薬学部に合格するためには?
さて、国立にせよ私立にせよ、薬学部は他の学部と比べても難易度が高いことは間違いありません。
そのため、できるだけ早く対策を進め、十分な対策をすることが大切。
特に、英語、数学、化学(生物)の3科目をできるだけ早く完成させ、その上で問題演習をどれだけ積めるかが鍵でしょう!
さて武田塾では、入試合格から逆算して、どの時期までにどの程度実力をつけておけばよいか、一人ひとりにあった計画を立てています!
その上で、参考書を使って他の受験生に対しアドバンテージを取る方法を具体的に説明します!
武田塾でおこなう薬学部対策の例
いま話題になっているコロナワクチンも、市販の解熱薬も、現在使われているほとんどのお薬は“有機化合物”です。
しかしながら、これを扱う「有機化学」は、理論化学→無機化学に次いで、化学の教科書の最後。
そのため、高3の12月でやっと有機化学が終わる、という高校も多くあります。
もし、参考書の独学で先に有機化学を終わらせることができればどうでしょうか?
過去問を見てもらうとわかりますが、薬学部は有機化学分野からの出題が多いです。(お薬と関係あるので)
ですので、先に有機化学を学び、安定して点が取れる様になれば、これだけでかなり有利に勝負できますね!
このように、
第一志望を見越して計画をたて、勉強法をマスターし、自学自習で志望校に合格する
これが武田塾の得意とするところです。
最後になりましたが、武田塾では無料の受験相談を行っています!
受験相談では、一人ひとりにあったスケジュールや、具体的な勉強法についても相談に乗っています!
薬学に興味が湧いた方、勉強法について聞きたい方、まだ志望校を決められていない方など、ぜひお気軽に来てくださいね!
お会いできるのを楽しみにしています!
※現在好評により、受験相談実施枠に制限を設けております。
応募後は校舎より日程調整のお電話をさせていただきます。
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