おげんきですか?そろそろ共通テスト対策について考え始める時期ですね。
今回は、文系学生の味方“地学基礎”について、共通テスト対策を徹底解説します。
「まだ理科基礎まで手がまわってないよ」という人や、「化学基礎やってられへんわ」という人もいるかもしれません。ですので、地学基礎がどういった科目か紹介した後、センター試験との違いと、共通テスト対策のポイントを紹介したいと思います。
地学基礎の特徴
皆さん、地学と他の理科との違いは何だと思いますか?
地学の特徴は何といっても、物理化学生物の知識を総合的に利用する点だと思います。
※例えば、
・放射年代測定法や、飽和水蒸気圧曲線は化学
・P波やS波、地震波の屈折、といった現象は物理
・古生代、中生代などの地質年代と生物の変遷は生物
このように、他の理系科目が基盤となった科目です。
そういうと難しいように思えますが、逆に言えば他の理科ほど深入りした内容(複雑な計算問題など)は出題されません。
○具体的な例をみてみると
共通テストの試行問題(H30)では、全14問中、計算が必要な問題は1問でした。
これが件の計算問題なのですが、地学基礎を習ってなくても、要領の良い人なら答えに辿り着けるのではないでしょうか?ちなみに答えは②です。
用語を正しく理解して、リード文や資料から必要な情報を抜き出し、科学的な思考ができれば、短期間で高得点を狙えるのが地学基礎ですね。
○地学基礎の難しさ
しかしながら、地学基礎の難しさを一つ挙げるとすると、
問題で出てくる図や資料がほとんど初見である
という点に尽きます。
基本的に問題で出てくる図や資料、設定は目新しい物が多く、その中で「どういった地学の知識が使えるだろう」と考えることが肝要。
先程の問題も“月”が題材になっている、という点が目新しいですが(教科書で扱うのは地球の大きさ)、考えるプロセスは何ら変わりません。
センター試験との違い
結論から言えば、共通テストになったことによる、出題傾向の変化はかなり小さいといえます。
というのも、
センター試験の時代から、誰も見たことのないような地質図や天気図、グラフをみて、それをどのように解釈して科学的に考えるか、という点が勝負になっていました。
共通テストは、「思考力・判断力」に重きをおいたテストですが、もともとそれらの要素が強かった地学基礎には大きな影響はありません。
変わった点を挙げるとすると、リード文の量が増加したこと。時間配分に気をつけること、長いリード文を正確に理解することが、前にもまして重要になってきます。
共通テスト対策3つのポイント
さて、地学基礎がどういった科目か説明してきましたので、ここからは具体的な話に入ります。
共通テスト対策をする上で、重要なポイントを3つ紹介。今日からでも始められることですので、ぜひに意識してみてください。
Ⅰ基本知識の定着
地学基礎で必要とされる用語数は、他の理科基礎科目に比べても多くはありません。だからこそ、それらの用語と意味を正確に理解することが大切。
※例えば、
・「示準化石と示相化石」は、それぞれどういった化石か。
・「ハドレー循環」は高緯度帯での循環か、低緯度帯での循環か。
・「P波とS波」の速さは、どれくらいか。
このような細かなポイントが重要になるのは、センター試験過去問を見てもらえれば一目瞭然ですね。
覚える際には、ゴロを使って覚えるのもよいかもしれません。地球を構成する元素は、割合の大きい順に「Fe、O、Si、Mg」ですが、これは「てつお、尻からマグマ」と教わりました。
また、正確な理解には、図説が有効です。
該当テーマについて一度見ておくだけで全く違いますし、どのような点が特徴的なのかわかり易く解説されてあるので、学習効果アップ間違いなしです。
オススメの図説は、『視覚でとらえるフォトサイエンス地学図録(数研出版)』や、『ニューステージ新地学図表(浜島書店)』です、ぜひ手にとってみてください。
Ⅱ因果関係を意識する
地学は、自然科学の一部ですので、なぜそのようになるのか、という因果関係の理解が重要。
※よく扱われるテーマとして、P波のシャドーゾーンがあります。
シャドーゾーンが発生するメカニズム、みなさんは説明できますか?
これを説明するためには、内核、外核の構成など、基本知識の理解が必要です。そのうえで、
「グーテンベルク不連続面でP波が屈折すること(原因)」により、
「シャドーゾーンが発生し、震央距離103°~143°でP波が観測されない(結果)」
という原因と結果について、理解する必要があります。
このように理解していなければ(丸暗記してしまうと)、少し問題の条件が変わってしまうと、答えることができなくなってしまいます。
こういった点は、講義系の参考書にわかりやすく書いています。それでもわからないところがあれば質問するなどして、自分で納得できるようにしておけば、どのような設定の問題がきても対応できるようになること請け合いです。
また、勉強を進めていく中で、他人に説明できるだろうか、ということを試してみるのもオススメです。人に説明するつもりで図を書いてみて、それを用いて説明できるだろうか、定期的に振り返ってみると、成績アップ間違いなしですね!
Ⅲリード文、資料を読み取るプロセスを大事にする
これは、実際に問題演習をするなかで気をつけてほしい点。
繰り返しになりますが、地学基礎の問題は、リード文や資料から必要な情報を抜き出し、どのようにアプローチするかが重要です。
※例えば、共通テスト試行問題では、“溶岩チューブ”という聞き慣れない現象が扱われました。
ただ、リード文を丁寧に読んでみると、「溶岩チューブは粘性の低い溶岩からできる」、ということが書いてあり、そこから、「粘性の低い溶岩」→「玄武岩質マグマ」→「SiO2濃度は比較的低い」、と考えることができます。
このように、問題を解く中でどのような要素に注目するか、換言すれば問題を解くプロセスを理解することが何より重要です。
英語の長文演習で和訳丸覚えの効果が薄いのと同様に、地学基礎の問題演習で解き方を丸覚えしても、その問題は解けるようになるが捻られた問題には対応できない、ということが頻発してしまいます。
ですので、できた問題についても解答解説を読み込み、問題、資料のどこに着目すべきであったかを確認しましょう。グラフの傾きかもしれませんし、日本海上の積雲かもしれません。
そして、解答解説で理解が浅い点があれば、講義系の参考書を見るなり、図説や教科書を参考にするなりして、理解を深めてください。こういう訓練を繰り返すうちに、初見の設定の問題であっても殆どが基礎知識の組み合わせで解けることに気づけると思います。
さて、
Ⅰ基本知識の定着
Ⅱ因果関係を意識する
Ⅲリード文、資料を読み取るプロセスを大事にする
の3つのポイントを紹介しました。
できそうなところから、ぜひやってみてください!
最後に
さて、今回の記事では、最初に地学基礎の特徴を説明し、その後センター試験と大きく傾向が変わっていないことを説明しましたね。
その後、地学の共通テスト対策で気をつけてほしいポイントを3つ紹介しました。
地学基礎は、正しい方法で勉強すれば短時間で高得点を狙える、お得な科目です。実際にどのような参考書で、どのようなペースで勉強をすすめるのかは、志望校や、共通テストのボーダーに依るところが大きく、難しいかもしれません。
ですので、地学基礎の勉強法について、より詳しい情報は、ぜひ、無料受験相談で!!
※この記事をかいた講師川村は、高校時代地学の記述模試全国一位(偏差値93.7)でした
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