こんにちは!武田塾唐津校です!
今回は昨年度大幅難化で話題となった「共通テスト数学ⅠA」について、
傾向とその対策についてお話していきたいと思います!
概要
センター試験と共通テストの違いを比較
2021年1月より、センター試験ではなく大学共通入学テストに変更になりました。
問題の傾向も変わってきます。
今回は、センター試験と大学共通入学テストの違いについて、説明していきたいと思います。
試験のねらい
センター試験も共通テストも共通して『高校で学んだことが、大学に入って勉強するためにきちんと身についているのか?』ということを評価する試験です。
社会の変動に伴い、社会から求められる力も変わっていっています。そのため、共通テストはセンター試験に比べて、全体的に「思考力・判断力・表現力」が求められます。
知識だけで解ける問題が減り、自分で考える力がより一層必要とされます。
主な2つの変更点
①英語の出題形式
1. センター試験では8:2の割合だったものが5:5に変わりました。
2. 文法問題が無くなり「長文読解・リスニング」のみになりました。
3. 1回読みだけのリスニング問題が出題されるようになりました。
4. 設問がすべて英語表記になりました。
②数学ⅠAの解答時間
数学ⅠAの解答時間が 60分→70分に変更になりました。
共通テスト数学ⅠAの傾向
共通テスト数学ⅠAは思考力を問われる試験となっています。
必要とされる知識レベルはセンター試験と変わりませんが、問題が実生活に結びついたものになっていたり、
設問が会話形式になっていたりと、『自分で理解する力』が必要とされてきます。
2022年度の問題から、出題傾向を見ていきましょう。
2022年度 共通テスト【数学ⅠA】
大問5題構成で大問1と大問2は必答問題、
大問3-5についてはこれら3題から2題を選択する選択問題となっています。
大問1
小問3問構成です。
[1]数と式
対称式の問題でした。基本的な計算問題が出題されます。
[2]図形と計量
地図の資料情報と、三角比の知識を組み合わせて、実際の「見上げる角度」について考察していく問題でした。
資料、会話文など共通テストの特徴的問題となっています。設定を正しく読み取り、他の人の考えを参考にしながら、情報を活用して解答にたどり着くことが難しい問題でした。
[3]図形と計量
平面図形における三角比の問題で、二次関数とも融合した問題でした。知識を正しい場所で使えるかということが問われるような問題でした。
大問2
小問2問構成です。
[1]二次方程式、二次関数
2つの二次方程式のいずれかまたは両方をみたす実数の個数を『太郎さんと花子さんの考えにしたがって考察していく問題』でした。共通解の処理や2次関数のグラフ、必要条件・十分条件など様々な分野が組み合わさった問題で共通テストの特徴的な問題です。
[2]データの分析
データの分析の問題でした。いくつかの資料から、情報を読み取り分析する力が求められる問題で、実生活で数学をどのように活用していくのかという共通テスト特有の問題となっています。文章量及び情報量が多い中、正しく読み取る力が必要となってきます。
大問3-5(2問選択問題)
大問3つから2問選択問題です。
[大問3]場合の数と確率
複数人がそれぞれプレゼントを1つずつ持ち寄って交換するとき、どの人も自分の持ってきたプレゼントにならないような交換となる事象を題材とした確率の問題でした。
[大問4]整数の性質
1次不定方程式を題材にした問題でした。
[大問5]図形の性質
平面上の三角形を題材にした図形問題でした。基本的な定理や公式に加え、正しく使えているか問われる問題でした。
3問とも共通して、自分の考えを振り返ることが重要となっている問題でした。
共通テスト数学ⅠAの対策
1.まずは基礎をしっかり身に着けること。
知識問題だけでなく、発展・深堀させる出題、非常に様々な種類の問題が見られます。
教科書に載っている知識はすべて扱えるようにしておきましょう。
2. 自分の考えを振り返ること。
普段の学習において、問題を解けるようになることは非常に重要で必要なことですが、さらに、発展させることが大切になってきます。この知識はほかに何か使えないだろうか?と探求心を持って問題に取り組むことが、共通テストの対策になっていきます。
次に、共通テスト数学ⅠAの対策におすすめのテキストを紹介します!
おすすめのテキスト
①基礎問題精講数学Ⅰ・A
まずは、「基礎問題精講 数学Ⅰ・A」を使って、基礎を抑えましょう。
このテキストに載っている問題は何を出されても完全回答ができるまで、徹底的に仕上げましょう。
数学が得意な人でも2周、苦手な人は3周するのがおすすめです。
②きめる!共通テスト数学
・数学ⅠAのみ共通テストで使う場合
・数学ⅡBも共通テストで使う場合
『基礎問題精講数学ⅠA』を学習し終えたら共通テストのマーク形式の問題に慣れましょう。
④共通テスト実戦模試 数学ⅠA
『大学入学共通テスト予想問題集数学ⅠA』を仕上げたら、『共通テスト実戦模試 数学ⅠA』で問題演習を行いましょう!
9割目指す勉強法
基礎を固めること
数学で大切なのは 公式・定理・定義 です。
そして、暗記をすることはもちろん大切ですが、実際に使うことが出来なければ意味がありません。
なぜ使うのか?どんな場面で使うのか?他の部分に応用できないか?
日頃から根底の部分に根拠を持って学習していくことが、『思考力』を問われる共通テストで大事になってきます。
共通テストの数学は、限られた時間内に、いかに素早く・正確に処理するかが勝負の鍵になってきます。
時間内で解き終わるためにも、公式・定義・定理はすぐに思い浮かぶ状態まで仕上げましょう。
問題に慣れること
共通テストの問題は「特殊」です。
そして、思考力を問われるため、ただただ基本的な問題を解けるだけでは不十分です。
対策するためには、共通テスト形式の問題にたくさん触れ、問題に慣れることが必要になってきます。
具体的には、共通テストは解答の過程をたどりつつ、問題を解いていく必要があります。
そのため、誘導に沿って問題を解くという形式に慣れるためにも
過去のセンター試験やマーク式の模試などを利用し、多くの問題で演習していきましょう。
公式・定義・定理がすぐに思い浮かぶ状態になり、どんな時に使うのかを理解した上で、演習するのがベストです。
時間配分と問題の見極め
実際のテストで大切なのは、問題にかける時間と見極めです。
時間配分は「どの問題にどれくらいの時間をかけるか」という計画のことです。
大問1つあたりに何分使おうと事前に計画を立てておくことで、「分かるのに時間が足りなかった」という事態を防ぐことが出来ます。
模試などを参考にどれにどのくらい時間をかけるのか、あらかじめ目安を立てておきましょう。
そして、問題の見極め力もつけていく必要があります。
テストでもったいない事は「解ける問題が解けないこと」です。
確実に解ける問題・考えたら解けそうな問題・分からない問題と問題を見極めて、
確実に解ける問題から進めていくことをお勧めします。
また、「2回考えて道筋が立たなかったら次の問題に進む」など、自分なりのルールを決めて問題に効率よく取り組みましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は共通テスト数学ⅡBの問題とその対策について説明しました。
共通テストの問題を解くためには特に「基礎」が大切だということがわかりましたね!
武田塾では、参考書を使って効率よく基礎から学習していきます。
例えば、英語なら単語と文法、数学なら教科書の例題レベルから、
確実に基礎を固め、最終的に志望校のレベルの問題を解けるようにしていきます。
基礎固めと言われても、どうやればいいのかわからない、自分でやっていくのに不安がある...。
そんな方は是非、武田塾の無料受験相談へお越しください!
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