現役在学生が解説!早稲田大学人間科学部紹介!
みなさんこんにちは!
武田塾金沢文庫校のSです!
自分の行きたい大学での大学生活について想像すると、
勉強のモチベーションがあがりませんか?
実際に、実現したい未来のことをイメージしている方が、
気持ちが前向きになりますよね!
受験生のみなさんにとっては
「志望校合格」がすなわち実現したい未来を意味するのではないでしょうか?
そこで今回は、早稲田大学人間科学部を
現役在学生の視点から紹介します!
特に、入試やゼミの観点から解説しようと思います!
1. 人間科学とは何か?
(1)人間科学は、「人間とはなにか」について研究
比較的新しい学問分野です。
研究対象は人間そのもので、さまざまな切り口があります。
例えば、環境と人間の行動のかかわりを見るときには、
人文科学・社会科学・自然科学のあらゆる領域からアプローチします。
手法が多いほど、
人間そのものを多角的に分析
することができますし、それが人間科学の魅力となっているのです。
人間科学部に関しては
大阪大学や上智大学にも設置されています。
(2)統計的技法
主に心理学や社会学といった
統計的技法を用いた観点からのアプローチが多いです。
そのために、人間科学を修めるためには
数理的なアプローチも必要とされるのです。
人間科学はさまざまな学問分野を折衷して
成り立っている学問です。
そのために、斬新な観点からのアプローチが可能であり、
自分だけの研究課題を
見つけやすい分野であるといえるでしょう!
2. 早稲田大学人間科学部の特徴
(1)少人数クラスで研究手法を学ぶ
人間科学部のカリキュラムの特徴の一つが
「実験調査研究法」です。
人間科学的な知の探究に不可欠な研究手法と、
仮説検証型の科学的な思考法を学びます。
「アンケート調査法」や「参与観察法」といったような
統計学的調査やナラティブ調査に必要な研究手法が充実した
カリキュラムとなっています。
(2)統計学の導入科目が充実
統計学の科目である
「データリテラシー」では、
実践的なデータ分析スキルを習得します。
数式に時間を割くというよりはむしろ
文章や概念理解をメインに用いて
統計学に必要な知識を伝授する科目です。
1年生から2年生の春学期までずっと履修する科目なので、
内容がだんだん難しくなってきます。
なので、途中から理解に苦しんでいる
学生たちも非常に多い科目です。
しかし、統計学的な観点から物事を考察できるようになるため、
非常に有益な科目であるといえるでしょう。
3. ゼミ紹介
一人の教員に1学年8名程度の学生で構成される『ゼミ』では、
きめ細かい指導の下、専門分野の追究を行っていきます。
人間科学部のゼミに関しては、
表の一番左側のように、教員が3つの科に分かれており、
その中でも生物・環境系、文化系など、細かく系統が分かれているので、
自分が学びたい分野を学ぶことのできる
ゼミ構成となっているのが魅力です。
学科 | 系統 | |||
人間環境科学科 | 生物・環境系 | 文化系 | 心理・行動系 | |
健康福祉科学科 | 健康・生命系 | 保健福祉系 | 医工人間学系 | 臨床心理系 |
人間情報科学科 | 情報科学系 | 認知科学系 | 人間工学系 | 教育工学系 |
コミュニケーション学系 |
また、大学院に進学する方々も時々いるため、
上昇志向を持って研究を進めることができるでしょう。
3. 入試の特徴(150点満点)
人間科学部の入試においては種々の入試形態がありますが、
今回は一般選抜方式について紹介いたします。
(1)英語(50点)
人間科学部の英語は、全国の入試の英語の中でも
「異色」の試験内容です。
大問は3題のみで、その内容も、
現代的話題を扱った短文読解8問(一題につき2~3問)、
前置詞の空所補充問題、語法の正誤問題の三つに限られています。
また、現在の出題形式は
1991年から2018年度までほとんど変化しておらず
今後も続くことが予想されます。
配点は1問1点の50題として予想されています。
(2)特徴的な大問2
特徴的なのは
大問2の「空所補充問題」ですが、
短い英文の空所に入る
「前置詞(もしくは副詞や接続詞)」
を選ぶ選択問題です。
この問題を難しくしているのは「同じ語を何度も使える」、
反対に「何も補う必要がない」という場合です。
そのため消去法が全く使えません。
また、選択肢も10個以上あるためほとんど勘が通用しません。
イディオムに関してもほとんどの参考書に
書かれていないような選択肢が多く、
前置詞が持つイメージに着目しないと
正答が難しくなっています。
そのため、「解体英熟語」の熟語帳を用いて
基本的なイディオムを押さえていくことが大切です。
(3)大問3
大問3の「誤り指摘問題」は、
人間科学部や社会科学部特有の問題です。
短い英文にA~Dまでの下線が引かれており、
誤った表現を含むものを選択する問題です。
厄介なのは、
誤りがない場合もあることで、その場合はEを選びます。
消去法や「なんとなく」の選択が通用しないので、
受験生からすると、かなり負担の大きい問題です。
(4)国語(50点)
「現代文」は
例年「論説文(評論文)」1題です。
本学部の傾向として、
社会学や科学史、建築、言語、哲学、情報学
に関する出題が多いです。
非常に文章量が多いため、
文章の論理も読めば読むほど複雑となってきます。
そのため、一貫して内容をつかめるかどうかが
鍵となってくるでしょう。
長めの文章を読んで論旨を掴む訓練を
することが大切です。
(5)古典
「古典」は漢文が独立した
大問として出題される年もある一方、
古漢融合問題として出題される場合もあります。
現代文と比べればそれほど難解な問題ではないので、
古典で得点を稼ぐことが肝要である
といえるのではないでしょうか。
試験時間は60分なので、いかに速読できるかという点が
カギになってくるでしょう。
2020年度から国語に「抜き出し」や「短文記述」をメインにした
記述問題が出題されるようになりましたので注意が必要です。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
人間科学部は
政治経済学部や法学部よりは
入りやすい学部ですが、それでも高難易度です。
人間科学部ではどのようなことができるかなどを
モチベーションに合格に近づいていきましょう。
みなさんの志望校合格をお祈りしております。
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