「共通テストで失敗してしまった…」
「二次試験で挽回できるか不安だ」
この記事はそんなことを思う受験生へ向けて書いています。
こんにちは!
金沢駅より徒歩5分、大学受験予備校・個別指導塾の「武田塾 金沢校」校舎長の酒見です。
皆さん、共通テストお疲れさまでした!
今年から始まった共通テストとあって、多くの方々は苦戦したのではないでしょうか?
中には、大きく失敗したと感じている方がいるかもしれません。
しかし、例年センター試験を失敗しても志望校に合格する受験生はたくさんいます!
どうすれば、これから挽回して合格できるのか?
今回は、共通テスト後に挽回する方法についてご紹介します!
ぜひ、最後までご覧ください!
目次
1. 自己採点の結果を分析する
1-1. 弱点の把握
1-2.「本番における」得意・不得意の把握
1-3. 楽々見直し法
2. 基礎知識の総復習をする
3. 自分の得点が活かせる大学に出願する
4. 過去問の研究
ポイント① 形式慣れをする
ポイント② 得意科目を伸ばしきる
5.まとめ
1. 自己採点の結果を分析する
まず真っ先にすべきことは、自己採点の結果を分析することです。
自己採点の分析から、次の2つのことをしっかり抑えましょう!!
1-1. 弱点の把握
対策を重ねた「本番」だからこそ、自分の弱点が見えてきます。
「本番」で間違えた問題を埋めることは、短い期間で点数を稼ぐのに最も手っ取り早い手段だといえます。
特に数学の公式、歴史科目、理科科目の単語、国語の漢字などは暗記するだけなので、短期間で効率的に自分の弱点を埋めることができますね。
そういった基礎知識は必ず二次試験でも生きてきます。
また、しばしば「二次は得意でマーク式が苦手なだけだから、見直しの必要がない」と考える人がいますが、それは早計です。
マーク式の問題を解く際は、基本的に記述問題で問われる力も必要とされるからです。
例えば、国語のマーク問題では、
「選択肢のどの情報が本文に即していて適切なのか、あるいは即しておらず不適切なのか」を判断することが求められます。
これは二次試験の「どういうことか」説明するタイプの記述問題では、「適切に情報を選び、並べて書く」際にそのまま役立つ力です。
社会科目なら、マーク試験の時系列を正確に並べ替える問題は、記述試験の複数の用語が示されてそれを順番に説明する問題にそのまま生かせます。
ですので、記述式が得意な人であっても、マーク式問題の見直しを確実に行ってください!
1-2.「本番における」得意・不得意の把握
2つ目は、「本番における」自分の得意・不得意の把握です。
つまり、本番の焦って緊張した状態でも解けた分野や問題、逆に解けなかった分野や問題を把握することです。
二次試験では、多くの場合満点を取る必要はありません。
二次試験で必要となるのは、確実に点が取れる問題を完答し、部分点を取れる問題で点を稼ぎ、解けない問題を捨てることです。
しかし、この解ける・解けないの見極めは自分の得意・苦手な部分をきちんと把握しておかないと難しいです。
そのために、今回の共通テストを見直して、試験本番での問題の見極めに必要な得意・不得意な分野をきちんと抑えましょう!!
1-3. 楽々見直し法
共通テストの見直しをどうすればいいか分からないという方に向けて、
共通テストの見直しを効率的な方法をご紹介します!!
■やり方
① 三色マーカーと慣れ親しんだ参考書を用意する
② 赤=完全に忘れていた 黄色=理解があやふやだった 青=ケアレスミス
のようにミスを色ごとに分類して塗る。
③ 参考書の目次で、ミスした分野を色分けして塗る
こうすることで、いちいち振り返って見直しせずとも、赤から順番に見直しすることで簡単かつ効率的に復習することができます。
2. 基礎知識の総復習をする
共通試験では、バランスよくオーソドックスな問題が出題されるので、自分の基礎力を図るにはうってつけのテストです。
ですので、共通試験での失点は、基礎知識の不足を意味します。
二次試験で基礎問題を確実に得点するために、応用にいきなり手を出すのではなく、もう一度基礎の抜けがないか復習しましょう。
1週間まるごと、基礎の抜けを確認するために使っていた合格者もいました。
英語・古文なら単語・文法・構文解釈、社会なら教科書の単語、数学なら公式などですね。
基礎知識を埋めるやり方としては、
・全体的に基礎問題十分に解けていない場合は、多くの参考書に手を出すよりも、慣れ親しんだ網羅系の参考書を一冊丸々勉強する
・文法の正誤が致命的だとか、微分積分が致命的だというように、はっきりと穴が分かる場合には、そこに特化した対策をする
というようにすればよいでしょう。
いずれにせよ必要なのは、いきなり応用問題に挑まないことです。
基礎問題をおろそかにしては、応用問題は解けません。
基礎問題を確実に解けるようにすることに時間を割きましょう。
4. 自分の得点が生かせる学部に出願する
ここが一番重要なポイントになります。
共通試験で失敗したといっても、
一つの科目が大きくこけた場合や、まんべんなく取れたが、合計して1割足りなかった場合のように、失敗の種類は様々あります。
各大学によって、要求する点数や科目別の点数配分は全く異なりますから、
大学の点数配分によっては自分の得点が大きく強みになる大学もあるわけです!
つまり、自分の失敗がはっきりと現れてしまう点数配分や、逆に失敗が現れにくい点数配分もあるわけです。
特に私立大学では、数学の点数が活かせる文系学部や、共通の点数だけで合否を出す学部もあり、国立受験者にとって有利な出願方式が数多く存在します。
また、国立大学でも共通試験の点数配分は異なります。
共通テストの得点の割合が高い大学では厳しいかもしれませんが、二次試験を重視する大学であれば、それほど共通テストで点数の差が開きにくいので逆転合格しやすいですね。
特に難関大学になるほど二次試験重視の傾向があります。
さらに、偏った分野の出題をする大学や、特定の科目がきわめて難しい大学など、大学の二次試験はきわめてバラエティに富んでおり、自分が二次試験で挽回しやすい大学を探してみましょう!
「河合塾のバンザイシステム」などでは、自分の共通テストの試験の点数で合格可能性の高い大学を選抜し、表示してくれます。
第一志望にこだわることももちろん大切ですが、安全策として合格率の高い大学を中心に出願・対策をするのは、大変重要だといえます。
♦バンザイシステムについては以下のURLをご参照ください。
河合塾 バンザイシステム/共通テストリサーチボーダーライン一覧 (1月20日(水)13時から公開予定)
https://www.keinet.ne.jp/center/banzai/
4. 過去問の研究
「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」 有名な孫子の言葉です。
己をしるという部分は,
【1.自己採点の結果を分析する】や【2.基礎知識の総復習をする】で紹介しました。
そして、敵をしるという部分が、過去問演習になります。
ここでは、過去問演習のポイントを2つご紹介いたします。
ポイント① 形式慣れをする
まずは制限時間内に解き、問題傾向を詳しく分析してください。
ただ漠然と解くだけでは効果が薄いです。
問題の形式に慣れるうえで意識すると良いのが、以下の4点です。
① 科目別の配点
例 ・国語・英語重視なのか
・数学重視なのか
・3・4科目バランス重視なのか
② 難問・奇問の割合
例 ・「難しい問題でどれだけとれるか」タイプなのか
・「簡単な問題で確実にとらないといけない」タイプなのか
③ 記述式・マーク式の点数の割合
例 ・記述特化なのか
・マーク・記述のバランス融合型なのか
・マーク重視なのか
④ 時間配分
例 ・解かないといけない問題がどこに配置されやすいか
・どの問題なら時間がかからないのか
・そもそも時間内に解ききれる量なのかどうか
この4つのポイントを意識して、過去問に慣れましょう!
過去問は、「こんな学生が欲しい」という、いわば大学からの挑戦状です。
最後まで粘り強く取り組めば、共通試験が良くて油断している層を追い抜かすことができます!
ポイント② 得意科目を伸ばしきる
最後にあなたを助けるのは、やはり得意科目です。
取れる分野で爆発的に得点できるのは、二次試験でおおきな強みとなります。
過去問の採点を分析し、多く得点できる分野を伸ばし切りましょう。
特に、数学や英語は差をつけやすい科目です。
5. まとめ
いかがだったでしょうか。
共通試験で失敗したとしても、挽回して合格することはできます。
そこで必要になるのは、「最後まで自分・過去問と向きあう力」です。
最後まで諦めず走り切りましょう!!
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