「受験校の決め方がわからない」
「滑り止めの大学をどうやって決めればいいかわからない」
この記事はそんなことを思う方へ向けて書いています。
こんにちは!
金沢駅より徒歩5分、大学受験予備校・個別指導塾の「武田塾 金沢校」校舎長の酒見です。
9月28日(月)から共通テストの出願が始まりました。
受験生のみなさんもきっと受験校を決めなければいけないと思い始めているころだと思います。
しかし、志望校以外の学校をあまり調べておらず、併願校の決め方がわからないという人はいませんか?
武田塾でも毎年、併願校の設定をさせますが、みな簡単に決められているわけではありません。
意外と、誰しもが受験校の決め方を知らないものです。
しかし、基本的な考え方を身に付ければ、受験校は自ずと決めることができます。
武田塾の生徒さんは、この基本的な考え方に沿って、適切な併願校設定ができるので、安心して志望校に挑戦できます。
だから今回は、受験校の決め方を紹介したいと思います!
とても基本的なことをわかりやすくまとめてあり、忙しい受験生も5分で読めると思います!
意外なことに落とし穴もあるので、最後まで読んでくださいね!
それではどうぞ!
目次
1. 受験校の決め方
2. 受験校を3種類(チャレンジ・実力相応・滑り止め)に分けて設定しよう!
2-1. 分け方の基準
2-2. いくつ受験するべき?
3. 入試日程を調べよう!
3-1. 【入試日程の落とし穴①】試験日が過密になっていないか?
3-2. 【入試日程の落とし穴②】合格発表日と入学手続き締め切り日はきちんと考慮したか?
4. 入試科目を調べよう!
4-1. 入試方式
4-2. 過去問との相性
5. まとめ
1. 受験校の決め方
受験生のみなさん、第一志望校以外の受験校は考えていますか?
いわゆる "併願校" のことです。
残る模試の回数を考えると、今しっかり決めておくべきですね。
今回は、その受験校の決め方を解説しちゃいます♪
ポイントは次の3つです!
① 受験校を3種類(チャレンジ・実力相応・滑り止め)に分けて設定しよう!
② 入試日程を調べよう!
③ 入試科目を調べよう!
詳しく紹介していきます!
2. 受験校を3種類(チャレンジ・実力相応・滑り止め)に分けて設定しよう!
基本的には模試の成績を見て決めていきましょう!
次の動画で3種類の受験校について簡潔に紹介しています♪
それぞれの受験校について詳しく説明します!
2-1. 分け方の基準
自分の模試の成績と大学の予想偏差値の差分を見ましょう。
このとき、河合塾の模試なら河合塾が発表している予想偏差値を見るようにしましょう。
■分け方の目安
A判定
=大学の予想偏差値+5以上
→ 滑り止め
B~C判定
=大学の予想偏差値±0~+5
→ 実力相応校
D~E判定
=大学の予想偏差値以下
→ チャレンジ校
2-2. いくつ受験するべき?
一般的な目安は次のとおり!
チャレンジ校 1~2校
実力相応校 2~3校
滑り止め 1~2校
全部で4~7校が平均的です。
3. 入試日程を調べよう!
入試日程を調べて、過密日程になっていないかチェックしましょう。
以下の落とし穴に注意してください!
3-1. 【入試日程の落とし穴①】試験日が過密になっていないか?
3日以上連続の受験は避けましょう!
理由は2つあります。
【3連日受験が危険な理由①】体力的な問題
本番の入試は本当に体力を使います。
緊張感もそうですし、いつもとは違う会場や周りに知り合いもいません。
1日模試を受けるだけでも結構疲れると思いますが、本番はそれ以上です!
せめて連続で受験するのは2日以内にしましょう!
【3連日受験が危険な理由②】受験校の対策不足
たとえ、安全校であっても過去問を解かずに受験はしてはいけません。
対策不足があっては安全校とは言えませんからね。
せめて入試直前には、過去問を2~3年分は解きましょう。
しかし、過去問1年分を解いて採点をしようとした場合、基本的に丸一日かかります!
だから、3日連続で受ける場合、それぞれ2年分ずつ過去問を解くと仮定すると、
3校×2年分=計6年分
となり、過去問を解くのに6日もかかってしまいます。
つまり、過去問を解いて約1週間後に入試を迎えるということが起きてしまいます!
大事な入試なのに過去問対策をして時間が経ってしまうのは心配ですよね。
それを考えると3日連続で受験するのは避けるべきです!
3-2. 【入試日程の落とし穴②】合格発表日と入学手続き締め切り日はきちんと考慮したか?
考えなければいけないことは試験日程だけではありません!
合格発表日と入学手続き締め切り日も考えなくてはいけません。
例を交えてご説明します。
例えば、次のA大学とB大学を受験するとします。
■A大学(安全校)
試験日 2/8
合格発表日 2/15
入学手続き締め切り日 2/20
■B大学(チャレンジ校)
試験日 2/10
合格発表日 2/21
入学手続き締め切り 3/1
この場合、
A大学に合格したら、B大学の合否が判明する前にA大学に入学金を支払わないといけません。
入学金のほとんどは20万円を超え、大金です。
できれば、回避したいですね!
しかし、例えば、A大学の代わりに次のC大学を受験するとします。
■C大学(安全校)
試験日 2/8
合格発表日 2/18
入学手続き締め切り日 2/25
B大学とC大学の組み合わせなら、B大学の合否を待ってからC大学の入学手続きをするかを決められます。
合格発表日や入学手続き締め切り日もしっかりと調べたり、入学金について保護者の方と相談したりしましょう。
4. 入試科目を調べよう!
入試科目を調べて、自分の努力を有効に活用できるようにしましょう!
意識して欲しいポイントは次の2つです!
① 入試方式
② 過去問との相性
順にご紹介します!
4-1. 入試方式
私立大学では、同じ大学・同じ学部でも入試の仕方が複数あることが多いです。
だから、第一志望の試験科目や得意科目を活かせる入試方式を選ぶと良いでしょう。
また、共通テストを受ける人は共通テスト利用入試もうまく利用しましょう。
4-2. 過去問との相性
過去問の分析をすると、同じ難易度の大学でも、
・試験問題はやさしいけど、高得点が必要
・試験問題は難しいけど、高得点は必要ない
・数学は難しいけど、英語は簡単
など、違いがあることがわかります。
次に、過去問との相性を意識した、実際の受験校の決め方を紹介します。
例えば、同じ偏差値67.5の京都府立医科大学医学部と神戸大学医学部の得点率は次のようになっています。
京都府立医科大学の合格者最低点
657.3 / 1050(満点)
=62.6%
神戸大学の合格者最低点
616.9 / 810(満点)
=76.0%
つまり、得点率に約15%ほど差があります。
同じ偏差値なのに結構違いますね!
これは理系共通の試験問題か医学部専用の試験問題かの違いです。
この2校の場合、次のように受験校を決められます!
難しい問題で6割くらいとるのが得意
→京都府立医科大学
簡単な問題をミスなく高得点とるのが得意
→神戸大学
身近なところで言うと、金沢大学医学部は理系共通の試験問題なので、高得点が求められますね!
逆に、地方大学でも医学部専用の試験問題の場合は問題が難しいことがあります。
ほかにも、大阪市立大学では、英語が数学や理科に比べてとても難しいです。
このように、同じ大学でも科目ごとに難易度に大きく差があることもあります。
以上をふまえて、偏差値だけ見るのではなく、実際に過去問を解いてみて自分にあった大学を探しましょう!
このとき、自分ができたかできていないかの目安にしてほしい点数は、次の2つのどちらかです。
・合格者平均点
・合格者最低点+5%~+10%
合格者最低点ではありません。
なぜなら、合格者最低点は届かなかったら受からないからです。
5. まとめ
いかがだったでしょうか。
自分の行きたい大学にチャレンジすべく勉強に向き合うことは必要なことです。
しかし、併願校で将来の担保ができてこそ、安心してチャレンジ校の勉強をできるというものです。
武田塾では、生徒さんに受験校の過去問2~3年分を10月中に解くように計画を立ててます。
自分のいまの立ち位置を明確に理解し、今後必要な勉強をすべて洗い出すためです。
みなさんも、受験校を決めて、安心して勉強していきましょう!
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