「共通テストで英語が難化すると聞いたけど、どう対策したらいいかわからない」
「リーディングもリスニングも形式が変わるらしいし、学校で言われたことはやっているけど、いまの勉強法でいいのか不安」
この記事はそんな人へ向けて書いています。
こんにちは!
金沢駅より徒歩5分、大学受験予備校・個別指導塾の「武田塾 金沢校」校舎長の酒見です。
最近は共通テストが不安で受験相談にくる生徒さんが増えてきました。
僕も高校生のときはセンター試験が難化し始めた世代なので、受験の内容が変わるのが不安なのはよくわかります。
そこで今回は、共通テストに不安を感じる生徒さんに向けて、英語に関する変更点と、具体的な対策や勉強法を徹底解説します!
これを読めば、今日からどのように勉強すればいいかがわかり、共通テストへの不安が解消できます!
また、武田塾らしくおすすめの参考書も紹介するので、教材選びも迷う必要はなくなります!
ぜひ読んで実践して、具体的な勉強法を身につけてください!
それでは早速どうぞ!
目次
2. 共通テスト【英語】の特徴や変更点
2-1. 英語全体の特徴や変更点
2-2. リーディングの特徴や変更点
2-3. リスニングの特徴や変更点
3. 共通テスト【英語】の具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書
3-1. リーディングの具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書
3-2. リスニングの具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書
1. 共通テスト【全教科】の特徴や変更点
全教科共通するセンター試験からの変更点は次の2点です。
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わかりやすく解説します。
① 選択肢の選び方が変わる
共通テストではより思考力や判断力を問うため、センター試験のような「4つの選択肢から正しいものを1つ選ぶ」方式に加え、次のような選択肢が登場します。
・正しい選択肢をすべて選ぶ
・正しいものがなければゼロをマークする
実際にプレテストでも登場し、採用される可能性があると指摘されています。
プレテストの問題や解答はこちら↓
平成29年度試行調査_問題、正解表、解答用紙等
平成30年度試行調査_問題、正解等
※新規ウインドウで大学入試センターのページが開きます。
② 単純に難化する
センター試験の平均点は6割になるようテスト作成されていました。
しかし、共通テストでは平均点が5割程度になるよう問題レベルが調整されます。
2020年度の大学入試全体の変更点はこちら↓
【入試情報】5分でわかる!2020年度大学入試変更点!
2. 共通テスト【英語】の特徴や変更点
このパートでは英語の共通テストの特徴や変更点を紹介します。
2-1. 英語全体の特徴や変更点
英語の共通テストの全体としての特徴や変更点は次の2点です。
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わかりやすく解説します。
※共通テストから「筆記」は「リーディング」に名称変更となりました。
① 配点がリーディング100点、リスニング100点に変更!
従来と比べて、リーディングとリスニングの比重が大きく変わりました。
リーディング | リスニング | |
センター試験 | 200点(80%) | 50点(20%) |
共通テスト | 100点(50%) | 100点(50%) |
しかし、各大学・各学部の入試要項を見ると、それぞれリーディングとリスニングの配点を調整していることがわかります。
配点が変わるからと焦らず、自分が志望する大学の配点をきちんと調べてから、勉強の仕方を考えると良さそうです。
■各大学の配点(割合)の例
リーディング | リスニング | |
大阪大学 | 3 | 1 |
名古屋大学 | 3 | 1 |
北海道大学 | 1 | 1 |
神戸大学 | 4 | 1 |
国公立大学のリーディング・リスニング配点一覧はこちら↓
国公立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率
※新規ウインドウで旺文社教育情報センターのページが開きます。
② イラスト、図表を用いた問題が増加!
イラスト、図表を用いた問題が、従来の3問から9問に増加しました。
英文だけでなく、イラストなど様々なヒントを網羅的に扱える力が試されます。
【注意】
英語の民間試験は2021年共通テストでは導入されないとの発表がありました(2019年11月1日)。
詳しくはこちら↓
英語民間試験見送り、何が問題だったのか? 引き続き個別に使う大学に注意!
※新規ウインドウで朝日新聞のページが開きます。
2-2. リーディングの特徴や変更点
共通テストのリーディングの特徴や変更点は次の3点です。
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わかりやすく解説します。
① 発音・アクセント・並び替えの問題がなくなる!
センター試験の第1問、第2問で問われていた発音・アクセント・並び替えの問題がなくなります。
プレテストでは、これによりすべての設問が長文や資料読解問題になりました。
② 問題文がすべて英文になる!
センター試験では日本語で指示されていた問題文がすべて英文になります。
さらに長文や資料読解問題が増えることにより、全体的な英語数が増加します。
英語数 | |
センター試験 | 約4,200語 |
共通テストプレテスト | 約5,400語 |
③ ブログなどの実用的な英文が出題される!
日常生活により根付くような、メールやブログなどの実用的な英文が多く出題されるようになります。
また、逆にセンター試験の第5問・第6問で出題されていた小説や物語文・論理的な文章はプレテストには登場しておらず、実用的な英文がすべてまたは大方を占めると予想されます。
プレテストの問題や解答はこちら↓
平成29年度試行調査_問題、正解表、解答用紙等
平成30年度試行調査_問題、正解等
※新規ウインドウで大学入試センターのページが開きます。
2-3. リスニングの特徴 や変更点
共通テストのリスニングの特徴や変更点は次の2点です。
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わかりやすく解説します。
① 試験時間が60分に増加!
センター試験の試験時間は30分でしたが、共通テストの試験時間は60分になります。
問題数も増え、リスニングが重要視されていることがわかります。
問題数 | |
センター試験 | 25問 |
共通テストプレテスト |
37問 |
② 問題文が1回しか読まれない設問が登場!
センター試験では問題文はすべて2回読まれていましたが、共通テストでは1回しか読まれない問題が出題されます。
プレテストでは、全6問中、後半の3問分が1回しか読まれない問題でした。
プレテストの問題や解答はこちら↓
平成29年度試行調査_問題、正解表、解答用紙等
平成30年度試行調査_問題、正解等
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3. 共通テスト【英語】の具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書
このパートでは英語の共通テストの具体的な対策や勉強法、そしておすすめの参考書を紹介します。
身に着けたい知識や技能ごとに勉強法や参考書を紹介しているので、ぜひ自分に必要な勉強を身に付けてください!
3-1. リーディングの具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書
共通テストに向けてリーディングの勉強をするときは、次の2点を意識しましょう。
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わかりやすく解説します。
① 勉強する順番は必ず「語彙→文法→解釈→長文」!
プレテストの内容を分析する限り、共通テストではセンター試験第6問(論理的な文章)のような語数の多い長文は出題されないと思われます。
代わりに、資料や図表からも情報を読み取らなければいけないので、散り散りになった短文・中文を正確に読めるようになる必要があります。
したがって、共通テスト対策としては語彙力と文法の知識を丁寧に身に着けて正確に意味を捉える勉強をおすすめします。
短文が多いということは、一語一語、一文一文の意味を理解できるかが大切になるからです。
また、語彙力と文法の知識の基礎がしっかりと固まると、一文一文をしっかり読めるようになるので、一文が数行に跨ぐような英文解釈力や長文読解力が身に付く速さも段違いに良くなります。
ですから、勉強する順番は必ず「語彙→文法→解釈→長文」を守りましょう。
■おすすめの参考書
語彙、文法、解釈、長文それぞれのおすすめの参考書を紹介します。
『システム英単語』語彙力を鍛えるのにおすすめの参考書
レベル別、出題頻度順に並んでいるので学習効率が良く、勉強した分だけ成果を感じやすくモチベーションが上がると受験生に人気です。
使い方やさらに詳しい内容を知りたい人はこちら↓
システム英単語|試験対策の単語を効率よく覚えられる参考書
※新しいウインドウで逆転合格.com(武田塾による参考書の分析情報サイト)が開きます。
『Next Stage』文法の知識を鍛えるのにおすすめの参考書
入試頻出の文法問題を網羅的にマスターできる、石川県の高校でも多く採用されている定番の問題集です。
4択問題なので、「なんとなく理解」を避けるため、しっかり解説を読み、解答の根拠を説明できるようになることを目標に勉強しましょう。
使い方やさらに詳しい内容を知りたい人はこちら↓
ネクステージ
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また、解説を読んでも理解が浅いと思ったら、総合英語Forest などの講義系参考書も併用し、しっかりと用法を理解できるようにしましょう。
『入門 英文解釈の技術70』英文解釈力を鍛えるのにおすすめの参考書
SVOCの構文がすべて載っていて、苦手な人でもわかりやすく把握できると受験生に人気の参考書です。
文構造を把握する力が身に付くので、文が長くなっても訳せる力を身に付けられます。
使い方やさらに詳しい内容を知りたい人はこちら↓
入門 英文解釈の技術70|SVOC構文をしっかり身に付けられる参考書
※新しいウインドウで逆転合格.com(武田塾による参考書の分析情報サイト)が開きます。
『関正生の英語長文ポラリスシリーズ』長文読解力を鍛えるのにおすすめの参考書
1文ずつ日本語訳と構文解説がついていて、またSVOCも振ってあるので、英文解釈で身に付けた知識を活用しながら少しずつ長文に慣れることができます。
動画で紹介している「1 標準レベル」は中堅私大、共通テストのレベルにおすすめです。
ほかにも、GMARCHや関関同立向けの「2 応用レベル」や最上位版の「3 発展レベル」があります。
使い方やさらに詳しい内容を知りたい人はこちら↓
関正生の英語長文ポラリス(1 標準レベル)
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② 「速読」より前に必ず「精読」の練習をする!
英語数が多くなる共通テストで心配なのが「時間が足らない」ということ。
しかし、もしそう感じたとしても、決して焦ってはいけません。
センター試験の長文はスキミングなど、大事なところ以外を読み飛ばす技術を使えましたが、共通テストではそうはいきません。
共通テストでは、ヒントが散り散りになっているので、まず全体の情報を網羅的に適切に読み取ってから、どこが必要なヒントなのかを問題に合わせて抜き取る必要があります。
少なくとも秋ごろまでは、どれだけ得意な人でも時間内に正確に読めることは難しいので、焦る必要はありません。
まずは情報をしっかり読めるよう「精読」の練習をしましょう。
また、おすすめの勉強法は『速読英熟語』を活用した「音読」です。
参考書の紹介とともに勉強法を紹介します。
■おすすめの参考書
『速読英熟語』精読の練習をするのにおすすめの参考書
掲載されている熟語を含む長文が載っていて、次のページに熟語の意味が掲載されているというレイアウトになっています。
これにより、長文を読みながら熟語を覚えられます。
また、別売のCDを使えばリスニング対策もできる、一石三鳥の優れものです。
『速読英熟語』で精読の練習をするときは、まずは「音読」からはじめましょう。
速読して長文が理解できない人にありがちなのが「文を読み飛ばすこと」「文の意味を理解していないまま読み進めること」です。
特に文を読み飛ばしてしまっては、文の内容を正しく理解できるはずもありません。
まずは訳を考えずに長文を「音読」し、文を読み飛ばさない癖をつけると良いです。
文に読み慣れてきたら、右側の訳と見比べて英文の訳し方を勉強したり、別売CDに合わせて音読し、読むスピードをあげる練習をしても良いでしょう。
使い方やさらに詳しい内容を知りたい人はこちら↓
速読英熟語|大学入試の英熟語対策ができる参考書
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3-2. リスニングの具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書
共通テストに向けてリスニングの勉強をするときは、次の2点を意識しましょう。
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わかりやすく解説します。
①「聞ける」前にまず「読める」ようになろう!
まずは次の文章を訳してみてください。
(↑タップ・クリックで新規ウインドウが開きます。)
この文を読むのに結構時間がかかると思います。
しかし、実際のテストではとても早いスピードで読まれます。
自分の読めるスピードが遅いということは、訳すスピードも遅いということなので、早いスピードで読まれるのを聞いたところで訳すスピードが追いつけません。
そこで、リスニングを「聞ける」ようになる前に、まずリーディングを「読める」ようになる勉強からスタートし、徐々に早いスピードで訳せるようにしていきましょう。
また、読む練習に使う参考書は『速読英熟語』です。
リスニング対策として、『速読英熟語』を使って「読む速さ」「訳す速さ」を上げていく勉強をします。
具体的な勉強の進め方は次の4ステップです。
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動画がとてもわかりやすいので、こちらもご覧いただきながら、やり方を身に付けてもらえたら嬉しいです。
ステップ1 音読
やることはその名の通り、英文をそのまま声に出して読むことです。
また、音読するときは頭の中で訳を思い浮かべながら英文を読んでいきます。
これにより英文を正確に捉えることができたり、文の頭から意味を理解できたりして、速読力が身につきます。
長文を読むときに構文を意識しないと訳せない人にはおすすめです。
ステップ2 オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、文章を見ながらCDを聞いて、CDの音声に合わせて音読することです。
英語の発音では、弱音という略語のような発音があります。
例えば "a lot of" を「ア ロッロブ」と読むように、学校の授業での発音の仕方と違う発音がされることがあります。
このようなネイティブ英語の発音に慣れるためにも、オーバーラッピングでCDの音声を真似ながらネイティブ英語の発音を知るのはおすすめです。
ステップ3 シャドーイング
シャドーイングとは、文章を見ないでCDの音声に合わせて音読することです。
オーバーラッピングと比べ難易度は上がりますが、音声に集中できるため、音声を聞き取る力が格段に伸びます。
シャドーイングまでできれば入試レベルには対応できると言われているので、コツコツできるように勉強しましょう。
ステップ4 ディクテーション
ディクテーションとは、聞いた文章をすべて書き起こすことです。
ここまでできれば、あらゆる細かな発音やアクセントにも気付けるようになっているので、入試でも完璧に聞き取れるようになっているでしょう。
リスニングの配点が大きい大学を志望する人にはおすすめです。
② 語彙力・文法の知識をきちんと身に付けておく!
リスニングの音声が聞き取れるようになっても、語彙力や文法の知識が不足していては訳すことができず、問題を解くことはできません。
3-1. リーディングの具体的な対策や勉強法+おすすめの参考書 にならって、リーディングのための基礎知識をきちんと身に付けていきましょう。
4. まとめ
いかがだったでしょうか?
たくさんの情報とやり方を紹介したので、自分のレベルに合うものを見つけて、少しずつできるところからやってみてください。
また、ここで紹介したやり方の他にも、共通テスト形式の模試をいくつか受けてみて、予想される形式に慣れていくことも、共通テストを突破する上で良いと思います。
共通テストはセンター試験に比べ難易度が上がり、初めての形式に戸惑うこともあると思います。
しかし、必要な情報を身に付け、正しい勉強法を実践してもらえれば、必ず成果は出ると思います。
これを見てくれた、勉強に前向きな君だからこそ、しっかり実践し身に付け合格を手にしてほしいと思います。
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