受験相談の声

【進路】一般入試?推薦入試?違いと対策をわかりやすく紹介!

「一般入試と推薦入試って何が違うの?
「来年の受験に向けてどんな対策をすればいいの?

この記事はそんなことを思う高校1・2年生へ向けて書いています。

 

こんにちは!
金沢駅より徒歩5分、大学受験予備校・個別指導塾の「武田塾 金沢校」校舎長の酒見です。

先日、志望校の決め方の基本、国公立・私立の違いについてブログを書きました。

↓ブログはこちら
【進路】どうやって決める?志望校の決め方を紹介!
【進路】国公立?私立?違いをわかりやすく紹介!

 

これらに続き、今回は一般入試と推薦入試の違いについてご紹介します!

一般入試と推薦入試のどちらを希望するかでいま意識すべきことは違うので、ぜひ読んでいまの自分の意識をアップデートしましょう!

それではどうぞ!

 

 

目次

1. 一般入試と推薦入試

2. 一般入試と推薦入試の違い
2-1. 一般入試とは
2-2. 推薦入試とは

3. 一般入試と推薦入試のそれぞれの対策
3-1. 共通する対策
3-2. 一般入試の対策
3-3. 推薦入試の対策

4. まとめ

 

 

1. 一般入試と推薦入試

一般入試と推薦入試の違いと対策

 

入試には、大まかに分けて二つの方式が存在します。
一般入試推薦入試です。

現在、推薦方式で進学する人の割合は、大学入学者の半分近くを占めています。

2000年に私立大学に一般入試で進学した人は60.1%でしたが、2007年には「一般入試での入学者」と「推薦・AO入試での入学者」の割合が逆転しました。
2018年入試をみると、「一般」47.3%、「推薦・AO」52.4%と、推薦・AO入試の割合が増えています。

つまり、大学に入学する方法が多様化しており、入試対策もまたそれに伴い多様化しているということです。

では、多様化する入試の対策をどのように行っていけばいいのでしょうか。
順を追ってみていきましょう。

 

 

2. 一般入試と推薦入試の違い

まず初めに、そもそも推薦入試と一般入試はどう違うのか、順を追ってみていきましょう。

 

2-1. 一般入試とは

一般入試は、主に共通テストや個別試験(国公立大学では二次試験ともいう)といった、国数英社理の試験の成績から合否を判定する入試です。

対策は、試験に出る教科の勉強になります。

出願時期はおおよそ2月1日からです。

 

2-2. 推薦入試とは

推薦入試は、総合選抜型入試学校推薦型入試に分かれ、それぞれ実施形式が異なります。

それぞれ詳しく解説します。

 

総合選抜型入試

総合選抜型入試は、書類審査と面接試験によって合否を判定する入試です。
従来のAO入試に当たります。

ざっくりいうと、大学が求める学生像と合致する人物を、面接などで選抜する入試です。
そのため、受験生の学力よりも人物像が重視されます。

基本的に誰でも出願することができます。
ただし、近年は学力試験の受験が必要な場合が増えてきました。

出願時期は8月1日からと比較的早いです。

 

学校推薦型入試

学校推薦型入試は、高校長の推薦と調査書によって合否を判定する入試です。
従来の指定校推薦入試や公募推薦に当たります。

ざっくりいうと、高校での成績が優秀な人物を選抜する入試です。
基本的に個別の学力試験は免除され、出願するとほぼ確実に合格できます。

ただし、出願の要件が厳しい場合が多く、具体的には各科目の総合成績である評定が4以上必要であることが多いです。

また、部活や課外活動での実績が必要となる場合もあります。

さらに、高校によって推薦の枠の数は決められており、無い場合もあります。
そのため、高校の先生との相談が必須です。

出願時期は11月1日からと比較的早いです。

 

 

3. 一般入試と推薦入試のそれぞれの対策

この章では一般入試と推薦入試のそれぞれの対策についてご紹介します♪

 

3-1. 共通する対策

まず、どの入試方式にも共通して必要となる対策があります。

それは、大学個別の情報収集です。
推薦入試も一般入試も、大学によって全く形式が異なります。

 

例えば同じ文学部の一般入試でも、早稲田大学と慶應義塾大学では出題される科目、配点が異なります。

慶應義塾大学は小論文100点、外国語150点、日本史または世界史100点の計350点で合否を判定します。

これに対し、早稲田大学は配点が異なります。

早稲田大学は国語75点、外国語75点、日本史または世界史50点の計200点で合否を判定します。

国語をとるか小論文をとるか、どちらを選ぶかは勉強内容に大きく影響しますね。

 

このように、似た難易度で同じ文学部の入試であっても、各大学によって形式は全く異なります。

ですから、事前にパスナビや大学のホームページ等を使って志望する大学の入試情報をチェックしましょう。
特にホームページは信頼性が最も高いのでおすすめです。

 

また、今年は多くの大学の入試形式が二転三転しました。
ホームページに注意し、いち早く入試形式の変化を察知できれば、おのずとほかの受験生より優位に立つことができます。

当たり前のようで意外とできていない人が多い印象があります。
受験は情報戦ですから、常に意識しましょう。

金沢校で働く先生の知り合いにも、同じ私立大学ということでひとくくりに対策を怠ったため、うまくいかなかった人が大勢いたそうです。。。

入試科目や方式の把握はマストですね!

 

3-2. 一般入試の対策

一般入試の対策は、科目の勉強を抜かりなく行うことにほかありません。
しかし、出願範囲でないからといって早々に学習する科目を絞ってしまうのは大変危険です。

例えば早稲田大学の政治経済学部は、今年入試形式を大きく改変しました。

具体的には、国語、英語、地歴と数学からの選択で一科目の計三科目を受験するという形式から、数学を必須で含む共通テストと学部独自試験を受験するという形式に変更したのです。
しかも、学部独自試験は、英語と日本語の長文読解であり、少し変わった対策が必要となります。

仮に数学を捨てて2020年度の受験に失敗した場合、2021年度は独自試験の対策と共通テストの対策、そして捨てた数学の再学習をしなくてはなりません。
地獄のような浪人生活を送ることを意味します。

このほかにも、近年になり突然入試方式に手を加える大学が増えています。
特に、2020年度から、一般入試の様相は激変しました。

ですから、なるべく科目を絞りすぎず勉強するのが大切です。

 

3-3. 推薦入試の対策

推薦入試の対策は、大学によって求める学生像が異なる以上、ひとつにまとめて語ることはできません。

ですが大前提として、多くの推薦入試では高校での活動実績と評定を基準に選考が行われます。
つまり、高校での成績が悪いとスタートラインにすら立たされないのです。

したがって、面接や小論文の対策も必要ですが、やはりまずは高校の定期テストの合格、課題の提出といった基本的なことをミスなくこなすことが必要になります。

 

総合選抜型入試

総合選抜型入試ではまず、その大学を志望する理由と、大学に行く目的を言語化する必要があります。
そのうえで、部活に打ち込んだり、ボランティアやイベントに積極的に参加したり、資格試験に励んだりすれば、かならずそれは面接でのアドバンテージとなります。

また、小論文に関しては、テキストや個別指導を通した独自の学習が必要となります。
ただし注意すべきなのは、総合選抜型入試は全国から熱意と実績のある人物が出願するので、生半可な実績と対策では受からないということです。
どれだけ対策をしても、周囲の実績が優れていると無念な結果に終わることも十分あり得ます。

実際に、総合選抜型入試で合格した人には、英語やその他の外国語がとびぬけてできる帰国子女や、すでに学生団体のリーダーをしている人などが多くいます。

ですから、どうしてもその大学に行きたい場合、一般入試との併願を念頭に置き対策をしたほうが安全です。

 

学校推薦型入試

学校推薦型入試は、学校の成績が大変重視されるので、どちらかというとコツコツ目の前の課題をこなせる人が評価される入試です。

つまり、一般入試のような一発勝負は苦手でも、日々の努力ができれば、あこがれの大学の合格を勝ち取れるということです。

ただし、こちらも推薦枠が限られているので、一般入試との併願が望ましいです。
目安としては、各科目の成績の平均である評点が4以上あるのが望ましいです。

そのためには、苦手科目を作らず、課題の提出を完ぺきにこなし、定期テストで高得点を取る必要があります。

 

 

4. まとめ

近年入試形式は多様化し、間違いなく戸惑うと思います。

ですが、一般入試にしても推薦入試にしても、綿密な下調べと、ミスを自分で見つけ、自分で考えて復習をするという学習姿勢があれば、必ず合格をつかみ取ることはできます。

また、入試方式が多様化するということはすなわち、何度も同じ大学にチャレンジできるということを意味します。

とらえ方によっては、これはチャンスです。

具体的には、なかなか模試や過去問で点が取れなくても、これまで定期テストと部活動を高い水準でこなしていれば、学校推薦型で受験できる、といったように。

ですから、臆することなく挑戦しましょう。

 

 

 

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