こんにちは、武田塾鎌取校です。
今回は2022年度から施行の新学習指導要領の気になる変更内容についてご紹介します!
高校の学習内容が変わる?
2022年春から高等学校に入学する人の代から高等学校学習指導要領が改訂され、新しいカリキュラムの下で学習を進めることになります。
この記事では新課程に伴う変更点などについて、現時点(2022年3月)で発表されている内容をもとに解説していきます。
まず、皆さんの大学受験に関わり、大きく変わるポイントは次の3つです。
①「歴史総合」という日本史、世界史の両分野から構成される科目が追加。
②「公共」という科目が追加。
③「数学C」が復活。
次の項目からは一つ一つの変更点について細かく解説していきます。
「歴史総合の範囲」ってどこからどこまでなの? ー日本史、世界史どっちも必要?!ー
「歴史総合」とは簡単に言えば日本史と世界史が合わさった科目のことで、主に近現代以降の日本史、世界史から構成される科目です。
いままでは「世界史」が歴史の必履修科目でしたが、日本史も必履修科目化する必要があるとの声が大きく、この科目が必履修化されました。
歴史総合とは銘打っているものの近現代以降の歴史(日本史、世界史)のみが内容となっているので、
日本史、世界史を古代から現代まですべて学習しなければいけないというわけではありませんから安心してください!!
公共ってなに?どんな内容なの?
「公共」とは現行課程の「現代社会」を踏襲した科目で、主権者教育など一部内容を拡充した科目になります。基本的な履修内容は現代社会と変わらず、憲法、政治、経済などを中心に幅広く学習する科目です。
「数学C」が復活!!数学はどう変わる?
数学に数学Cが復活することになりました。
数学Cの内容は「ベクトル」、「平面上の曲線と複素数平面」、「数学的な表現の工夫」から構成されています。
このうちベクトルは数学ⅡBから、平面上の曲線は数学Ⅲから移行されたものです。
また、現行数学ⅠAに含まれていた整数の性質は単元としては消滅しましたが、同じく数学Aの新単元、「数学と人間生活」で履修します。
大学入試が変わる??
上述の通り、令和4年度に高等学校に入学する者(2022年春から高校生になる人)は新しい高等学校学習指導要領のもと学習を進めることになります。
これに対応して、大学入学共通テストや、私立大学・国立大学入試の内容も新課程に合わせて変わることになります。
今のところ、私立大学や国立大学の入試科目・内容がどのように変化するか公表されていませんが、大学入学共通テストの科目・内容についてはすでに発表されているのでこの記事で詳しく解説していきます。
また、大学入試が変わるのは2022年春に高校生となる人の代からですので、現在(2022年3月)すでに高校生の人には関係ありません。安心してください。
新共通テストについて解説します!!
次の表は令和7年度以降の大学入学共通テストの出題科目をまとめたものです。
出典:『【別添1】令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告(令和3年7月30日付け文部科学省高等教育局長通知)の別紙1』より作成。
大きな変更点は以下の4点です。
地理歴史に「歴史総合」が追加され、「地理探究」、「日本史探究」、「世界史探究」が新設。
日本史探究、世界史探究というのは現行の日本史B、世界史Bに対応したものです。
科目としては『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』から選択することになるので令和七年度の入試からは日本史(日本史探究)や世界史(世界史探究)を選択する場合は、歴史総合(近現代以降の日本史、世界史で構成)の内容も含めて受験しなければなりません。
公民に「公共」が追加され、地歴公民の横断科目『地理総合、歴史総合、公共』が新設。
『地理総合、歴史総合、公共』はこの3分野から2分野を選択して回答する科目になります。つまり(地理総合・歴史総合)、(歴史総合・公共)、(地理総合・公共)のいずれかの組み合わせを選んで解答することになります。
現行の数学Ⅱ・Bに数学Cが追加。
新しく『数学Ⅱ、数学B、数学C』が新設となります。
つまり、文系の受験生でも数学を2科目受験する場合(主に国立大学を受験する人)は数学Cを入試で使用する必要があるということです。
また数学Ⅱは全範囲学習する必要がありますが、数学B・数学Cについては以下の4項目のうち3項目を選択することになります。
1⃣数列(数学B)
2⃣統計的な推測(数学B)
3⃣ベクトル(数学C)
4⃣平面上の曲線と複素数平(数学C)
「情報」が追加。
『情報Ⅰ』という科目が大学入学共通テストに新設されることとなります。
情報という科目は情報リテラシーやプログラミングなどのIT教育を行う科目です。
しかし、この科目が各大学の選考で使用されるか、使用されるとしてもどのように活用されるか(配点など)の発表は現在のところされていないため多くの受験生が受験する必要があるかは不明です。
ちなみに、現在のところ国立大学協会の指針としては 『情報Ⅰ』を課す方針だということです。国立大学を受験する受験生は『情報Ⅰ』の入試科目化も視野に入れて学習を進めるとよいと思います。
以上が新課程、新大学入学共通テストの主な変更点です。
共通テストが変わったら浪人生はどうなってしまうの??
共通テストが変わる年に浪人してしまったらどうなってしまうの?!と思った方もいるかもしれませんが安心してください。
旧課程を履修した人はすべての科目で令和7年の共通テストは旧課程のまま受験をすることが出来ます!!
※令和8年についてはまだ発表がありません。
つまり、現役の時に受けた共通テストと全く同じ範囲から出題されるということです。
新課程での新設点・変更点は出題されません。
ただし、入試科目として情報が課されている場合、新設される『情報』については浪人したとしても新しく受験しなければいけません。
高校の学習内容&新大学入学共通テストまとめ!!
まず、高校の学習内容の変化として、歴史総合、公共、数学Cの追加という3点があります!!
そして、共通テストの変更点として日本史、世界史は歴史総合を含めた受験になる点、現代社会がなくなり公共という科目が増える点、数学Ⅱ・Bに数学Cが追加される点、情報が追加される点の4点があります!!
まだまだ、公表されていないことも多く、新科目の追加もありたくさんの不安があるとは思いますが、2025年度入試までにはまだ時間がたくさんあります。
2022年春から高校生となる人は早い段階から入試に向けてしっかりと学習を進めていき、入試の形式が変わったとしてもしっかり対応できるようにしましょう!!!
※この記事は2022年2月時点で公表されている情報をもとにまとめたものです。
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