こんにちは!
武田塾鎌取校の講師、鹿島です。
今回は大学受験で理科科目を勉強した経験を活かして理科4科目について書いていきます!
理科にはどんな科目がある?
そもそも理科になんの科目があるのか、特に一年生であれば知らない人もいると思います。
高校のカリキュラムにもよりますが、理科の科目すべてに触れたことがあるという方はあまりいないのではないでしょうか。
理科には4つの科目があります。
物理、化学、生物、地学です。
実は中学でやった理科もこの4つに分けられます!
以下ではそれぞれがどんなことをやるのか、説明します!
物理とは?
物理は物体の運動の様子や電気の流れる様子など、身の回りのことを数式で表して解き明かす科目です。
分野としては力学、熱力学、波動、電磁気、原子の5つがあります。
暗記量で言えば理科のほかの科目と比べると少なく、公式を使って式をたててそれを解いたり、その公式がどうやって導かれるのかを学んだりします。どちらかというと数学に近い科目です。
計算量に関しては数値が与えられた問題もかなり多いですが、文字が与えられる問題もありその場合は細かい計算はやらなくて済みます。
上でも書いた通り暗記量が少ない、というのは物理は公式などについて深く理解しているのかを問われやすいからです。
問題に対してどの公式を使えばいいのか、またどうやってそれを使えばいいのかというのは暗記ではなかなか身につかないでしょう。
こういった特徴が数学と似ています。
逆に、深く理解さえできればミスすることがあまりない科目でもあります。
僕の友人でも物理を本当に深く理解していたため二次試験でさえ満点近くをとれてしまう人もいました!
得意不得意は人によってかなりわかれると思います。
化学とは?
化学はいろんな物質の構造や性質、またその変化について学ぶ科目です。
理論化学、無機化学、有機化学の3つにわけることができ、それぞれ特徴が異なります。
まず理論化学は計算が多い分野となっています。
皆さんがよく聞くであろうモルの計算や気体の圧力・体積、「液体に固体や気体がどれだけ解けるのか」…などなど計算量はとても多いです。
物理同様に公式があり、それをどう使うかといったところがカギとなります。
ほとんどの問題が数値を与えられるので計算量はかなり多くミスが起きやすくなっています。
次に無機化学は暗記が多い分野となっています。
それぞれの物質がどんな反応を起こすのか、何色なのか、常温で気体なのか液体なのか固体なのか…など覚えることがたくさんあります。
入試ではこういった問題が単体で出るというよりは理論化学の問題の間に出たりその問題を解くために必要だったりということのほうが多い印象です。
最後に有機化学は計算は少しで暗記のほうが多いですが、それよりも考える力のほうが大切な分野です。
炭素化合物の構造を決定する問題がよく出るのですが、官能基(ある特定の構造を持ち特徴的な性質をもつ)がなにであるか、どこについているかを問題で与えられた炭素化合物の特徴と暗記した官能基の特徴などを組み合わせて考えるのでパズルのような感覚で解けます。
それぞれについて書きましたが、化学は計算も暗記もあり理解したとしても間違えてしまうということはあります。
しかし、理系では最も多くの人が選ぶ科目でもあり受けられる大学もかなり多いので個人的におすすめの科目です。
生物とは?
生物は名の通りで細胞や生態系、進化など生き物に関係があることについて学ぶ科目です。
理科のなかでは最も暗記が多く、暗記がほとんどなのでそこは大変な反面、計算が苦手な人でもやりやすい科目となっています。
また、中学校の理科で習った知識にも関連しているので、内容は入ってきやすいです。
入試では記述問題も多く出るため、記述には十分対策が必要です。
ただ、受験にはどうなのかというと薬学や農学など生物が入試に使えるところに行きたいと思っている場合はいいのですが、工学部など物理と化学でしか受けられないというところもあり、進学先が狭まってしまうかもしれません。
また、これはほかの生物選択の講師から聞いた話なのですが、理工学部なら生物系以外は物理、化学を選んだほうが良いようです。
大学に入った後、工学や物理系が物理を使うのはもちろん、化学系でも高校物理の知識がある前提で授業が進んでしまいついていくのが大変だったそうです。
地学とは?
地学は地球を構成する物質を地表にある地層などから内部のマントルまで解明したり、地球だけでなく宇宙についても学んだりする学問です。
計算量は少ないため、暗記が基本にはなります。
しかし、暗記もそこまで多いわけではないため短時間で仕上げることが可能です。
しかし、理系で共通テストだけでなく二次試験や私大も受ける人が地学を選んでしまうと、地学では受けられないという大学、学部は多いのでかなり受験には不利になってしまいます。
また、地学を選択する人がそもそも少ないため、地学を教えられる講師が少なかったり、参考書が少なかったりと勉強するのにも大変になってしまいます。
文系や理系で二次を使わない人が地学基礎を共通テストで受ける程度ならいいのですが、二次がある理系の人が選択してしまうと大変になってしまうと思います。
理科科目 一科目受験ならどれを選ぶのがオススメ?
実際には自分の行きたい大学や学部を調べて、対応受験科目から、上記の特徴を踏まえて選択するのが良いです。
周りの講師や友人に聞くと、「学校で習った科目にした」という声が結構多いです。
確かに、一度勉強したことのある科目なら、取り組みやすいので、自分の行きたい大学や学部にフィットしていれば時間短縮にもなるためオススメです。
ただ、行きたい大学や学部が全く決まっていない場合は選択肢が狭くならないように科目選択することをオススメします。
化学や物理は理系の学部ならほぼ困ることはないでしょう。
次点で生物です。
生物でも多くの大学・学部で対応していますが、いざ「理工学部に行きたい」と決まった時に対応していない場合も多くあります。
「どんな学部でもいいから大学に行きたい。計算は苦手」という人には適していると言えます。
最後に地学は対応していない学部が多く、まだ学部が決まっていない人にはリスキーなため、オススメはできません。
理科科目 二科目受験をするならどの組み合わせ?
経験則的にも、実際ネットなどでデータを見ても理系で二科目選択ならまず一番多いのは物理・化学であり、二番目に多いのが化学・生物の組み合わせとなっています。
それ以外の選び方は正直ほとんどいないと思います。
一応データも出しておくと、令和3年度共通テストの理科2科目受験者のうち、物理・化学選択の人が74.9%、化学・生物選択の人が24.1%、それ以外は0.1%~0.4%と、前2つに比べて極端に少なくなっています。
※引用元 abm00040282.pdf (dnc.ac.jp)
【まとめ】結局理科はどれを選べばいいの?
受験のしやすさから見て、やはりオススメは物理と化学を選ぶことです!
大体の大学、学部に対応できますし、メジャーな科目なので勉強もしやすいです。
工学部であればこの2科目がほぼ必須のところが多いです。
次にオススメなのは化学、生物です。
この2科目でも多くの大学には対応できると思います。
正直、この二つ以外の選択方法は進路が狭まってしまうことや勉強のしづらさからあまりおすすめはできません。
しかし、行きたい学部が決まっていればそれに向けて選択するのが一番ですし、将来なにをやりたいのか、自分はどれが得意かを考えて選ぶのは非常に大切です。
今回の記事はあくまで参考程度にしてもらって、自分のやりたい科目、できる科目を選んで頑張ってください!
武田塾ではこのような科目選択の相談も含めて”無料受験相談”を承っています!
個人個人の希望学部や得意科目などを踏まえてアドバイスさせていただきますので、ぜひ一度お話を聞きに来てください♪
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