こんにちは!
武田塾加古川校です。
4月の段階では、共通テストの利用についてまだ方針を決めかねている受験生も多いと思います。
今回は、共通テストのメリット・デメリットと、受験科目の選択について考えていきますね!
(この記事は共通テスト利用が良いか悪いかを論じるためのものではなく、それぞれの生徒さんが自分に合った選択を検討しやすくするためのものです^^)
共通テスト利用の仕方
まずは志望する大学・学部がある程度決まってこないと、試験に必要な科目ははっきりしません。
しっかりと調べ、比較したうえで、決めてください。
国公立大学
共通テストを利用するかどうかの決定は、この大きな選択によるところが大きくなります。
それは、「国公立大学(一般)を受けるかどうか」です。
国公立の一般入試では、必ず共通テストの受験が必要ですので、国公立を受ける受験生の皆さんは「共通テストを受ける」ことになります。
志望校を国公立と私立のどちらにするか決めかねている人も、共通テストを受けるつもりでいてください。
あとで私立大学に絞ることになっても、受験科目を減らすことは簡単です。
準備している科目が多い方が、受験できる大学・学部への視野を広く持てますからね。
私立大学共通テスト利用
志望校が私立に決定している人も、共通テスト利用について、受験を検討する大学・学部ごとに試験の詳細を調べる必要があります。
まずは共通テストのみの利用か、個別試験との併用か。
必須科目があるか、選択科目は何か、重視される教科、科目数・配点はどのようなものか、英語の外部試験を利用するか…
例えば私立大学のなかには、国公立大学前期試験の合否が発表されてから、共通テストの点数を部分的に利用して(必要な科目の数や種類は大学・学部によって異なります)受験する、3月出願の形態があるところも多々見られますので、ギリギリまで粘って受験することも検討出来ます。
共通テスト利用のメリットとデメリット
国公立大学を受験することを決めている人以外が、
共通テストを利用するかどうか迷ってしまう最も大きな原因は「科目数の多さ」でしょう。
そして「受験日程」、共通テスト特有の「試験形式」の3点と言ったところでしょうか。
科目数の多さ
科目数の多さについて心配な人は、個別試験でも必要な、重なっている科目だけ、共通テストの点数を利用することも出来ます。
確かに、数学Ⅰ・数学Aよりは数学Ⅰのみでよいところが楽だし、古文があるところよりは現代文のみでよいところが楽ですよね。
しかし、学力には、科目を飛び越えた「総合性」のようなものがあると思います。
科目数を絞れば絞るだけ、その科目がぐんぐん伸びる、というような、単純なゲームの経験値振りではないのです。
数学Ⅱまで勉強してみて数学Ⅰ範囲の公式の価値や出題意図が深く分かることもあるし、
現代文を勉強していくと扱える語彙や複雑な文構造・文章構成に慣れて、英語の長文が読みやすくなってくる、なんてことだってあります。
大学側が課している試験科目のコンビネーションには意図があります。
文系学部の受験科目に数学があるのは、数的分析や論理の力
理系学部の受験科目に英語があるのは、研究論文を英語で読む力、書く力、など…
共通テストを利用するにせよ、しないにせよ、科目数の多さが心配な人は、単なる科目の数だけでなく、将来的に自分がつけるべき力を試験科目全体で総合的に見て、意図を持って受験する科目を決めると、科目数が単なるリスクではないと思えて、良いと思いますよ^^
受験日程
共通テストのある1月中旬に学力の完成を持ってくる必要がある、という点を負担に感じる人も、居ることでしょう。
これについては、想定される試験日程を具体的に考えてみましょう。
移動や宿泊の都合も加味して、数パターン、考えてみても良いと思います。
例えば近畿地方の私立大学をメインに検討するのであれば、日程が1月末からスタートしていきますので、
1月中旬に学力の完成を一旦持ってくる必要がある、ということに関しては負担は少ないように思います。
しかし逆に言うと、共通テスト利用をする場合は、大学・学部ごとの対策も共通テストの対策とほとんど同時に行う必要があり、
共通テストの対策は前もって、早い時期に行うつもりでいた方が良いと思います。
関東の私立大学をメインに検討する場合は、共通テストから試験日まで1か月近く間が空くこともあります。
共通テストを利用する場合でも、その一か月で順次、大学・学部ごとの対策を続けることが出来ます。
しかし逆に、国公立の前期試験とは間が詰まるんですよね。
関東私立を滑り止めとして考えているのであれば、本命の国公立の対策を行いながら、無理なく受けられるよう計画する必要があります。
このように、試験日程については、それぞれの生徒さんによってメリット・デメリットの感じ方は異なり、受験する大学の数やエリア移動の都合にもよるため、共通テスト利用が良い選択かどうかは、一概には言えません。
ですので、受験勉強を始める際は、できるだけ初期に、試験日程まで想定できるに越したことはありません。
試験形式
共通テストには、対策が必要です。
問題の配置や点数、時間配分の仕方など、思考力の高さというよりは訓練された効率の良さ・手際の良さを求められているからです。
さらに、共通テストの対策をする際に問題になるのは「試験時間」です。
英語は筆記で80分、リスニングで60分、○付けや解説、放送原稿の確認までしたら…
という、いざ試験日を目前にしたら用意するのをためらわれるような長時間です。
というわけで、先に述べたような科目数・試験日程の項目と合わせて、やはり「共通テスト対策」にかける時間とパワーは、長期的な戦略として考えておかなければならないでしょう。
学力がまだ必要なレベルに達していなくても、安定していなくても、早めに対策を始めて形式に慣れておくことは、人によっては長期的な戦略としてとても大切になってきます。
共通テストを受験することは受験のスケジュール全体に大きな影響を与えます。
それでも、受けてしっかりと点数を取れていれば、出願できるチャンスは大きく広がるので、
このどでかいメリットを無視するわけにはいきませんよね!
さて、あなたは共通テストを利用するか
結論としては…
メリット・デメリットは、個人がどのような大学・学部を志望をするか、試験日程や勉強のスケジューリングによって捉え方はさまざまだということです!
よくよく調べ、考えて決めましょう~^^
いつでも、武田塾へ無料受験相談にお越しくださいね!