みなさんこんにちは。
武田塾加古川校です。
推薦入試の季節ですね!慌ただしくなってきました。
いよいよ、冬がやってきます。いよいよ本格的な受験シーズンの到来というわけです...!
一般入試へ向けた勉強はいかがでしょうか。過去問の得点率は上がってきましたか?自分の苦手箇所を把握して、少しずつ克服していきましょうね。
今回は私立受験をする人へ向けた記事です。特に英語の入試問題について、長文の語彙問題の正答率を上げたい人へ向けたお話をします。
私大英語の特徴は?
私大英語の一番の特徴は、選択問題であるということです!ただし、大学や学部によっては一部記述式の和訳問題や英作問題が課せられるところもあります。記述部分は他の問題に比べて一問の配点が高めに設定されていることもあります。特に私立専願生は記述問題に慣れていないため、記述がある場合は事前にしっかりと対策をしておく必要があります。自分の志望校の問題形式を必ず確認しておきましょう。
ところで、選択問題と聞くと「勘で解けることも多いのでは?」と甘い考えをもっている人が居るのですが、それは大きな間違いです。
第一に、
選択問題には記述問題と違って部分点がない
そのため、唯一無二の正解を選ばないと点数にはつながりません。厳しいようですが、選択問題に「惜しい!」はありません。
第二に、
選択肢は非常に細かく紛らわしい
基本的に、選択問題の選択肢には受験生を困らせるような非常に細かく紛らわしいものが用意されています。受験科目が少ない反面、中身の濃い勉強が求められています。問題を解くときは、答えに迷ってしまい思ったより時間を消費してしまっている...なんてことに気を付けてください。問題を解く時間が足りない大きな理由の一つとして、問題一問一問に時間を使っているケースがあります。迷いに迷った結果、その答えが間違いだったというリスクを考えると、他の問題を解く時間にまわした方が賢明ですよね!もしかすると、意外と読みやすい長文問題が待っているかもしれません。
私立英語の学習法
私立・国公立関係なく、単語・熟語・文法・解釈・長文の参考書各一冊を受験までに完璧にすることは基本です。解釈や長文に関しては、演習もかねて複数こなす人が多いかもしれませんね。
ただし、単語、熟語、文法については色々な参考書に浮気せず、レベル別の各一冊を完璧にこなすようにしましょう!
私大英語の語彙問題
上記で述べた通り、私大英語は選択式が主流です。そこで難しいのが、"語彙問題"です。語彙問題は一見シンプルで簡単そうに見えるのですが、点数を落としやすい箇所だったりします。
語彙問題の内容は様々で、主に、単語・熟語・文法の穴埋め問題があります。本文の内容が取れていると、内容一致問題は正解できると思いますが、語彙問題は時に非常に難しいです。
一番厄介な問題は、どれを当てはめても文法のルール上は問題がないというものです。これは古文単語と似たところがあるかもしれません。古文単語は多義語のようにたくさん意味がありますが、全部覚えたところで「今はどれだ」という話ですよね。ではこれらの対処法はというと、文脈で見分けるしかないのです。
具定例をあげると...
例えばこのような問題があるとします。
① Nobody realized the fact that it was her twin sister who came to the party( )of her last night. ② He's in ( ) of his boss whatever happens becasue he couldn't become famous without his help. |
選択肢としてinstead, spite, lack, favorという4つがあるとして...よく見るとこの4つ、どれもofの前にくるものなんですよね!つまり、括弧内に何が入るかは( )の前とofの後の部分に左右されるということです。
まず4つそれぞれの意味を確認してもらうと、ofの前に入るという共通点はありますが、意味がそれぞれ全く異なります。
instead of ~の代わりに
in spite of にもかかわらず
lack of ~の欠如
in favor of ~を支持して
まず、spite,favorを入れるとすれば( )の前にinが来ていることが必須条件です。加えて、ofの後に来ている動詞にも注目してください。
あとは、文脈から判断するしかありません。文脈から判断するということは、和訳してみて一番適当な選択肢を持ってくるということです。
ここで一旦、答え合わせをしましょう!
① Nobody realized the fact that it was her twin sister who came to the party(instead)of her last night. 昨夜パーティーに来たのは、彼女ではなく彼女の双子の姉(妹)だという事実に誰も気がつかなかった。 ② He's in (favor) of his boss whatever happens becasue he couldn't become famous without his help. 彼は彼の上司の助けなしには有名になることが出来なかったので、何が起ころうとも彼に(彼の上司に)賛成である。 |
①についてですが、( )以降にだけ目をむけると「lack of」でもいけそうな気がするかもしれません。しかし、whoからの節に注目してもらうと、lack ofでは全く筋の通らない文になってしまいます。そもそも「lack of」は名詞のように使うのでここに入れ込むことが出来ません。
②についてですが、「in spite of」を入れてしまうと、whatever以降の内容とのミスマッチが起こります。
このように、語彙問題は( )の前後だけではなく、文全体の構造、内容を考慮して解いてください。また、実際の入試問題では選択肢の意味自体が分からないこともしばしばです。分からないものが一つ程度ならまだ望みがあるのですが、分かるものが一つとなってしまうと、品詞がバラバラである場合を除いては解くことが非常に難しくなります。そのためにも、シス単や速読英熟語などの語彙を鍛えておくことは不可欠です。意味が分かる選択肢が一つしかない場合、間違っていたとしてもその選択肢を選んでしまう人が本当に多いからです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
一番勉強が大変なのは、国立志望ながら私立を滑り止めとして受験する人だと思います!特に英語については、共通テストや国公立二次の問題ばかりを解いていると、私立の問題で問われる知識の細かさに驚くこともあるでしょう。
科目数が少なく集中できるため、私立専願生は一つ一つの科目を志望校に合わせて内容の濃いものに仕上げてきます。
同じ土俵に立った時に負けないよう対策していきましょう!