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【英語長文】日本語に直すなって一体どういうこと?

みなさんこんにちは。

武田塾加古川校です。

もうすっかり秋らしくなりましたが、夏は模試が多い季節でしたね。

模試を受けた後は、どの科目も必ず解き直しをしましょう!模試は、自分の弱みを見つけて克服していくための材料なのです。毎週のように受けられるわけではありません。故に、解きっぱなしで終わらせていても更なる進化は訪れません。回数には限りがありますし、結果が出るまでにも時間がかかります。一回一回を大事にしてください。

今回は英語の模試についてお話します。

テーマは日本語に直すなとはどういうことかです。

模試で時間が全然足りない!原因は...?

特に共通テスト式の模試では「時間が全然足りない」と嘆いている生徒が多いです。大問が1-6まであったとすれば、「5,6がまるまる解けなかった」と嘆いている生徒もざらにいます。

では時間が足りない原因は一体何なのでしょうか。

・知識不足

・時間配分ミス

・長文を読む力がまだない

・単純に解くスピードが遅い

など、原因は一人一人様々です。

みなさんは模試の度に原因を探るための自己分析をしていると思いますが、時折自分では原因が分からないこともありますよね。特に、ここのところ英語の勉強を頑張ってきたんだという人は、「何故勉強の成果が結果に出ていないんだ」と疑問に思うことでしょう。

ズバリ、その理由は「英語を全て日本語に直しているから」だと考えられます。基礎がきちっと身についている、英語力が上がってきているからこそ陥るスランプです。単語や熟語で語彙力をつけ、文法の基礎も文構造の掴み方も分かっている。ここまでくると、"英語を読む力"が格段に上がります。故に、時間をかけて隅から内容を把握しようとします。ここでの「把握しようとする」は、主に「和訳する」ことを指しています。

とある塾生が、「以前と比べて分からない単語がないことが嬉しくて、全部日本語にして考えてたらめちゃくちゃ時間を使ってしまっていた」と教えてくれました。分かります!読めるようになると嬉しいですよね!ここで、模試の解く時間が足りない、更には成績が上がらなかった理由を整理してみましょう。

以前は... 

分からなさ過ぎて無作為に解いているので時間が余る

即答できるほどの知識がないので迷いながら解いてしまい、時間が足りなくなってしまう

かのどちらかでしょう。

それに比べてある程度勉強した後の状態はというと...

読む力がついたので、隅から隅まで和訳しようとして時間が足りない

このケースが多いのではと思います。もちろん、解けた問題の正答率は上がるかもしれないです。しかし、時間が足りずに解けない問題が多いと結果として正答率が下がってしまい、あまり成績が伸びていないように思うのです。

では単純に解くスピードを上げれば良いのかというと、それも一つです。どうしても、長文を解きだした頃はまだ解くスピードが遅いです。何問も解いて訓練することで、どんどん早く読めるようになると思います。

それと同時に大事なことは「速読」と「精読」のバランスです。速読は文字通り「速く読むこと」ですが、飛ばし読みをしろというものではありませんので、勘違いしないように!一方で、「精読」とは細かいところまで丁寧に読むことを指します。

ここで考えて欲しいことは、英語長文を全て和訳するということは一体何を意味するのかということです。

英語長文...全文和訳?

1人の塾生と一緒に、とある大学の公募試験の概要をみていました。試験時間が60分の割に長文も含めた問題の量が多かったこと印象です。大学からのアドバイスの一つとして「全て日本語に直している時間はないので、速読力を鍛えることが望ましい」というものがありました。

つまり、「日本語に直すな」ということです。帰国子女やネイティブスピーカーのように全訳即答できるれべるであればそうしてもらっても構いません。ただし、英語が得意だのレベルにとどまっている人には避けて欲しいと思います。

ついつい先入観からこういう勘違いをしていませんか?

英語を読む=和訳

和訳しない=読めない、内容が分からない

英語を読むということは必ずしも和訳をするということを意味しません。

例えばですが、日本語を学んでいる外国人の人が居たと仮定します。私たちが解いているような現代文の問題を解くとして、解きはじめる前に全部英作しようとしていたらどう思いますか?解くだけでも時間が足りないかもしれないのに、「とりあえず日本語を全て英語に直そう!」では到底時間が足りませんよね!英語の問題を全て和訳しようとすることはこの状況に限りなく近いと言えます。

極論を言えば、現代文を読んでいるように英語を読めるといいということになりますが、受験までにその力を手にすることは極めて難しいです。ただし、それに近づけるよう努力してください。シャドーイングはそのトレーニングの一環です。現代文であれば、音読しながら同時に理解することができますよね。つまりは、英語でもそうできるようになって欲しいのです。

もう一つ学習のヒントです。それは英語で英語を理解しようとしてみることです。英語を和訳するのに時間がかかってしまう理由は、日本語と英語では文法や文構造が全く異なるためです。英語を英語で解釈することでその時間を大幅に削減することが出来ます。

例えば「professor」という単語を友達に説明するとき、「教授」という言葉を使わずに英語で説明しろと言われたらどうするでしょうか。一例を示すと「teachers working at universities」と言うことができますね!同様に「inadequate」は簡単な英語で「not enough」と伝えることができます。

このように、言語を理解するということは必ずしも日本語に直すことを指しません。初めは慣れないと思いますが、「英語のまま理解しつつ要点を掴んでいく」という速読力を鍛えていきましょう!

最後に

いかがでしたでしょうか。

少しでも解くスピードを上げる手助けになれば幸いです。

共通テスト形式の問題は頭を切り替えるスピードも大事です。じっくり時間をかけて解きたいので、この手の"短時間で複数の問題をとにかくさばく"という問題が苦手な人も居ます。そういう人は、私立のように長い長文2題と会話文1つというようなシンプルな形式の試験が合っていると思います。

ただし、どちらの形式であっても集中力が要であると言えます。

「速読」と「精読」のバランスを意識しながら問題を解いていきましょう!

 

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