みなさんこんにちは。
武田塾加古川校です。
武田塾では第2回武田塾模試が行われましたが...結果はいかがでしたでしょうか?
模試の成績が思うように振るわず、焦りを感じている生徒さんは居ませんか?
秋先なので焦る気持ちもよく分かります。しかし、大事なことは、今の自分にとって必要なことを確実にこなし、1歩1歩前に進んでいくことです。まだ、立て直し、強化のための時間はあります。模試の後に自己分析をした人は、何をするべきかよく分かっているはずですね!
さて、本題です。今回は、模試や過去問の話題に関連して、インプットとアウトプットについてお話したいと思います。
インプット・アウトプットとは?
高校生のみなさんには、まだあまり聞き覚えがない言葉かもしれませんが、一体どういうことなのか個別に説明していきます。
インプット「新しい知識を覚えること」
受験勉強においては、参考書にある基礎知識や語句・公式等を覚える作業のことを指します。例えば英文法の勉強について。ネクステのような問題を解くタイプの参考書であれば、問題を解いた後、右ページにある解説を読んだり、重要なポイントを覚えたりすると思います。この過程もインプットにあたります。
アウトプット「覚えた知識や公式を実際の問題で使う練習をすること」
使う練習とは… 初見の問題をみて、自分の頭で、その問題が今まで覚えた知識や公式の"どのパターンに当てはまるのか"、"どの知識や公式を使えば解答にたどり着けるのか"ということを実際に体験して、知識や公式を自分のものとして習得することです。
皆さんが受ける模試や、過去問は後者のアウトプットにあたります。 |
模試や過去問の結果から分析する
学校などで強制的に模試を受験することもあるでしょうが、基本的には模試や過去問を受けることには目的がありますよね。受ける理由は、自分の実力を確かめたい、志望校の判定を知りたいの二択だと思います。特に模試について言えば、「勉強を頑張っているのに判定が上がらない。」という嘆きが一番多いのではないでしょうか。模試を受けたときの自分の状況を今一度確認してみましょう。
①志望校に向かって受験勉強を始めたとき
②勉強を始めて、基礎が終了したとき
③志望校レベルの勉強が終了したとき
④分野別対策が終了したとき
⑤総括
今自分がどの段階に居るかによって、結果捉え方も違ってきます。もちろん、②以降の段階であれば、それなりの結果が欲しいところです。「解くスピードが遅い・慣れていない」など別の問題も出てくるかもしれません。しかし、正答率が悪ければ「本当に基礎がしっかり身についているのだろうか」と、自己分析しなければならないのです。
模試や過去問の後は...
みなさんが模試や過去問の後に観察すべき点について言えば、点数や順位という「単なる結果」ではなく、正解している箇所、間違っていた箇所から、「今まで勉強してきた基礎がしっかりと身についているのか」という点です。
具体的に見るべき点として、
●間違っていた箇所について、以下の2つのうちどちらのタイプなのか
①知識そのものを忘れている
②入れた知識を使いこなせていない
①であれば、基礎の参考書に戻り、知識や公式、語句を覚えるというインプットをやり直す必要があります。特に、共通テストの過去問などで結果が振るわない場合は、基礎が出来ていない証拠であり、基礎を身につけるのは、まさにインプットの段階です。
②であれば、インプットとアウトプットの作業がつながっていないことが原因なので、基礎の参考書を単に覚えなおすだけでは意味はありません。基礎の参考書に戻った時に、
・その基礎知識を使うためには、何を見分ける必要があるのか
・その問題に対する解答の根拠を、自分の言葉で、正確に人に伝えることができるのか
という、この2点について意識をしながら勉強をすると良いと思います。武田塾では特に後者の「根拠を他人に説明できるまでの勉強」を大切にしています。勉強の量ではなく、質に重きを置いているからです。
例えば...
1つ具体例を示してお話しておきましょう!
He ( )to kyoto twice. ①has been②has gone③will had been④had gone
という問題に対して、
・まず選択肢より、この問題は時制がポイントである
・twiceとあることから経験を表す。⇒現在完了形(have p.p)である。
・「京都へ訪れた」という意味にしたいため、行ってしまって帰ってきていないという意味を表すgoneではなく been
従って、正解は①となる。
このようなプロセスを自分の頭でたどれることで、初見の問題も解けるようになります。そして、これができて初めてアウトプットの完成となります。さらに、選択肢にある他の時制のものについて、この時に復習しておくと、関連付けて考えられるため良いでしょう。
他の注意点!
先ほどの①にも②にも当てはまらない項目ですが、ケアレスミスにも注意してください。
英語であれば、スペルの見間違えなど(例:prey,pray)、分かっていてもたくさん問題を解いていたり、急いでいると初歩的なミスを犯します。理数科目であれば、計算ミスです。これは知識が欠落している、不完全なため起こることもありますが、知識が完全であっても発生します。防ぐには、落ち着いて解き進める・見直しを徹底するほかありません。当然、ケアレスミスは通常のミスと同じ減点になります。記述式では部分点に期待が出来ますが、マーク式であればそうはいきません。非常に勿体ないですので気を付けてください!模試や過去問を解く段階ではまだこういったミスは許されます。むしろ、本番までに出し切っておくつもりで毎回の模試・過去問の見直し、出来ていない原因の分析をしっかり行ってください。
最後に
もちろん個人の実力や志望校のレベルによって進むスピードは異なりますが、武田塾のカリキュラムでは、生徒の学年や科目に関係なく、まずは基礎基本の叩き込みからスタートします。なので、問題集インプットは出来ている人が多いですが、アウトプットは中々出来ていない人が多いのが現状です。
アウトプットの際には、やみくもに問題を解くだけではなく、先ほど例で示したように、問題を解くプロセスを自分がしっかり辿れているかどうかを意識してください。
日ごろからアウトプットがうまく出来ている人は、効率的であるため勉強のスピードも速く、実践的な能力が身につくため、問題を解いていても問題の主旨を理解し正解を導くことにたけています。
模試や過去問の点数が伸びなやんでいる人は、「インプットとアウトプット」両方