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【夏休み】志望校の過去問を解いてみると分かること

みなさんこんにちは。

武田塾加古川校です。

塾生のみなさんに夏休み中取り組んで欲しいこととして、「基礎基本を身につける」「志望校の過去問を解く」という二点があります。基礎基本というのは、武田塾では日大ルートの参考書を指します。繰り返し学習してこの夏に基礎固めを徹底してください。まだ日大ルートの参考書が最後まで到達していない人は、夏休みを利用してスピードアップをしましょう。夏が終われば推薦入試が始まり、共通テストや一般入試はもうすぐそこです!

さて、今回は特に志望校の過去問を解いてみると分かることについてお話したいと思います。

夏休みに過去問を解いてほしい理由

もちろんこれは、今まで勉強してきた成果を見込んで良い点数を期待しているからではありません。塾生のみなさんを見ていても、まだ過去問演習の段階へ到達している人はそう居ません。個人差はあれど、基礎固めをしていたり、日大レベルクリアを目指している段階かと思います。普通に考えてみても、夏の段階で志望校の過去問で良い成績をたたき出せるのであれば、志望校のレベルを上げるべきだと言えます。逆に、その状況化で志望校のレベルを上げないでいると、目標を達成してしまった状態となり、受験までのモチベーション維持が難しくなります。気持ちがたるんでしまい、成績ダウンに繋がることもありますので注意してください。

夏休みに過去問を解いてほしい一番の理由は、

今の自分の実力と志望校との距離感を知るため

です。

点数が悪くても落ち込む必要はありません。今の自分に足りない部分、もっと伸ばさなければならない部分を発見する機会だからです!ある種の調査のようなものだと思ってください。

例えば、英語について言えば、「ある程度長文が読めるようになってきたと思っていたが、志望校のレベルになると全く読めなかった」など。この場合は、解釈の勉強に力を入れ、長文読解の演習を重ねたり、読むスピードを上げるためにシャドウイングを繰り返すなどの対策が考えられます。もし、入試が差し迫ってからこのような課題に気が付いたとしたら、十分な対策をする時間が取れるでしょうか。恐らく、過去問演習をこなすだけで手いっぱいの状態だと思います。ある程度立て直しが可能なこの時期だからこそ、過去問を解いて「気づき」を得てほしいのです。

また、試験問題を全問解き切るために「如何に集中力が必要か」ということです。難しい問題、文量が多い問題、問題数自体が多い、など。入試問題は基本的に解くだけで相当な体力を必要とします。今の自分にとって志望校の問題を解くことは「こんなにしんどいことなんだ」と実感してください。

他にもいくつか理由がある...!

時間配分について考えることができる

80分、90分、100分など。試験時間は大学や各学部によって様々です。模試でも同じようなことが言えますが、過去問を初見で解いた場合、時間が足りないという人がほとんどです。まずはそこで「解くスピード」を上げなければならないという意識が芽生えます。当然、解くスピードを上げるためには、暗記物であれば即答できるほど、読解や計算問題であれば速やかに解きはじめられるほどの"実力"がついてきていなければならないのです。例えば、シス単のテスト一つとっても、「100問を即答できる人」と「粘りに粘って90問解答できる人」では現実的に10問以上の差があると言えます。

次に考えて欲しいのは、各大問の時間配分についてです。各大問の問題量、配点にも気を配りながら自分なりの時間配分を設定します。最後に見直しの時間も確保できるようにしてください。よく分からない場合は講師にアドバイスを求めてください。受験を突破した先輩として、参考の時間配分を提示してくれると思います。

問題の傾向を掴むことができる

これも大事な要素ですね。参考書や模試を解いているだけでは分からない各大学ならではの傾向です。どんなに参考書を仕上げていても、模試である程度の成績をおさめていても、志望校の問題に「苦手なもの」ってあったりするんです。それは一見大したことのないものだったり、慣れていないだけのものだったりします。

過去に、英語の過去問を解いていた塾生が「段落を並び替える問題が本当にできない」と相談にきました。確かに、参考書を解いていて、段落を並び替える演習ってありませんよね!このような場合、訓練すればできるようになりますので、安心してください。早めに自分の苦手分野を知ることで、受験までに克服するための時間が確保できます。

気持ちが引き締まる

受験はメンタル面に左右されることも多いです。「参考書に取り組んでいても、受験生という自覚がなかなか持てない」「あまり身が入らず、ずっと成績が停滞している」という人は居ませんか?その参考書を解いているのは一体何のためですか。本当に志望校に行きたいのであれば、気を引き締めて勉強に取り組まなければなりません。

とは言っても、最後に必要なのは他人からのエールや戒めではなく、自分自身の"頑張り"です。厳しいようですが、「時期が来たら誰でも大学生になれる」という程、受験は甘くありません!既卒生の人なら痛い程それが分かっているのではないかと思います。

志望校の過去問を解くことは、自分が如何に「努力不足」かということを再認識する良い機会です。努力不足ならば今から頑張れば良いのです。だらだらと勉強を先送りにしている人も、焦りと共に気持ちが引き締まることで、心機一転頑張ることが出来るのではないでしょうか。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「夏を制するものは受験を制す」や「夏休みは受験の天王山」という言葉があるように、夏休みは、受験生が普段にも増して頑張らなければならない時期です。また、同時に「勉強の節目」とも言えます。

口だけで理想を語っていても何の効力もありません。「頑張る」としたら、「具体的にどう頑張るのか」です。夏を終えたときに「自分はどうなっていたいのか」を意識し、立てた計画を必ず遂行すること、必ず目標を達成することを大事にしてください!

私たちも、秋ごろみなさんがどう進化しているのかを楽しみにしています

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