みなさんこんにちは。
武田塾加古川校です。
受験勉強は順調ですか?春から通塾しはじめた人、実力はついてきましたか?
特に英語は伸びるまで時間がかかると言われていますよね。
さて、今回は英文法と英文解釈の違いについてお話したいと思います。
英文法と英文解釈の決定的な違い!
まず勉強の順序を述べると、英文法を先に勉強し、そのあとに英文解釈に進みます。武田塾では、英文法の勉強に関して、志望校に応じて、私立なら「ネクステージ」「スクランブル英文法」「ヴィンテージ」、国公立なら「ポラリス」で勉強してもらっています。一方の英文解釈では「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」を使っています。
英文法と英文解釈の違いについて、分かりやすい一例を示してお話しましょう!
英文法:A doctor ( ) job is operating on patients is called a surgeon. ①who ②whose ③whom ⓸that →正解の②whoseを選ぶ力をつけるのが英文法の勉強 英文解釈:A doctor whose job is operating on patients is called a surgeon. 訳:仕事が患者を手術することである医者は外科医と呼ばれる。 →正しい英文を和訳する力をつけるのが英文解釈の勉強 |
上記の問題を見てください。英文法は、紛らわしい選択肢の中から文法の知識をもとに正解を見極めなければなりません。英文解釈は、文の構造や文法事項を把握し、和訳することができなければなりません。
英文法を学んでも長文が読めない?
シス単や速熟で語彙力をつけて英文法の勉強を頑張ったのに...模試ではまだ全然長文が読めないという人、いませんか?
私が指導をしている生徒さんでも、こう嘆いている人を時折見かけます。その理由は、ずばり、英文解釈が苦手だからです。
武田塾では、宿題やテストの習熟度を確かめるため、生徒に「口頭確認」を行っています。英語に関して言えば、「答えが何故それになるのか」は説明できるが、「和訳してみて」とお願いすると出来ない人が一定数居ます。この手の人は、おそらく英文解釈が凄く苦手な人です。逆に、得意な人は、英文解釈の勉強前でも、さらっと意訳までこなしてくれたりします。
一文一文の和訳につまづいていれば、到底英語長文が読めるはずもありません。ただし、きちんと英文解釈の勉強に取り組めば、この状況を打破することは可能です。英文解釈は暗記というよりは理解の勉強が大切です。「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」には東大など難関大学の問題もたくさん載っています。解いていて「ためになった」「面白い」「東大の問題が解けた」など、生徒さんも比較的楽しそうに勉強してくれています。一度丁寧に取り組んでおくと、復習の時にはかなり時間が削減できます。そして、一冊やり終えた時には長文を読むための力がぐんと伸びていると思います。
特に国公立志望の人は、和訳問題や英作問題を解けるようにならないといけないため、英文解釈の参考書は非常に重要です!単語の意味が全て分かっていても、文構造を掴めていないまま和訳をすると、全体的に意味不明な言葉の羅列になってしまいます。出題されている和訳問題には出題側にも何らかの意図がある場合がほとんどで、重要な文法事項や複雑な文構造が織り交ざったものが多く、見慣れていないと意味を捉えることが非常に難しいです。ただし、問題をたくさん解いてコツを掴んでいけば、ある程度スムーズに読めるようになっていくので安心してください。
英文解釈の勉強のコツ
※第一に、解釈の参考書の問題はノートに解いてください。
・解説を読む前に自力で解いてみる
これはかなり重要なポイントです!解説を読む前にまず自力で解いてみることで、自分がどう勘違いしているのか、何が分かっていないのかに気づくことが出来ます。特に英文解釈が苦手な人は、早々と解説を見たくなると思うのですが、自分の解答が模範解答とどう違っているかを身を持って体験して欲しいと思います。解釈の参考書に出てくる重要構文は既にみなさんが英文法として習得しているものがほとんどです。自力で解くことで、英文法の知識に関してもしっかりとした学び直しができます。
・解説を読んで理解する
模範解答はどれも自然で綺麗な日本語で書いてあり、格好よく意訳してあるものが大多数です。なので、自分の答えがかなり違っているからといって不正解と決めつけてしまうのは間違いです。解説を参考に、文の構造が掴めているかを重視して、必要であれば修正をしましょう。文の構造さえ掴めていれば、多少ぎこちない直訳であっても構いません。ただし、これから使えそうだなと思う表現はどんどん吸収してください。自分の答えが正解かどうか分からない場合は、講師に見てもらってください。
英文解釈の勉強で気をつけること
英文法の勉強においても、暗記ではなく理解と指導していますが、英文解釈の勉強は更にその点に注意してください。
英文解釈の勉強で一番やってはいけないことは、模範解答を暗記してしまうことです。
「文の構造を理解していて内容が掴めている=完璧で綺麗な和訳が書けている」ではありません。
英文法の学習でも同じことが言えますが、理解≠暗記です。第一優先事項は、あくまでも文の要素である「S,V,O,C」を見極め、文の構造を掴むことです。暗記をしてしまうと、構文は同じでも違う問題になった途端に対応することができません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
折角英語の勉強を頑張っていたのに、模試の結果が振るわずやる気をなくしてしまう人も居ます。
何度も言っていますが、英語は外国語です。外国語は、ある程度使いこなせるようになってはじめてスラスラと理解できるようになります。当然、そこまで到達するにはかなりの努力と時間を要します。基礎の勉強を頑張ったあとに諦めてしまうのは非常に勿体ないです。
努力は必ず報われるといいますが、本当にその通りだと思います。過去問を何度解いても6割にとどまっていた生徒さん居ましたが、毎日自習室に通いつめ諦めずに何十問と長文演習を重ねた結果、本番で8割を取ることが出来たと喜んでいました。皆さんも諦めずに頑張ってみてください!