こんにちは!武田塾鹿児島中央校です。
今回の記事は
「英語が苦手だけど、九大の二次対策はどうしたらいいか分からない!」
「現時点で合格圏外、E判定でも九州大学に合格する方法を教えてほしい!」
といった学生の方におすすめしたい内容となっています。
九州地方で唯一の「旧帝国大学」、
通称「旧帝大」に数えられる九州大学。
鹿児島の生徒さんなら一度は意識する大学ですよね。
この記事があなたの九州大学合格への一助となれば幸いです。
↓地元の大学も気になる!鹿児島大学の二次試験対策記事もあわせてご覧ください↓
(画像は九州大学HPより引用)
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学部別 九州大学英語の配点比率(重要)
前述のとおり、九州大学の受験において英語は全学部で必須科目となっております。
しかし、受験する学部によって英語にどれほど対策の労力をかける必要があるかが少しずつ変わってくるため、受験を希望する学部(学科・コース・専攻)の二次試験における英語の比率は非常に重要な情報です。
こちらは九大の学部・学科別の偏差値・二次試験総点・英語の配点及び比率をまとめた表です。
(データは大学受験パスナビを参照しています)
このデータによると、九大英語は総点に対して約30%ほどを占めており、学部・学科によっては40~50%を英語が占めるところもあります。そのため、どの学部でも英語を苦手にしてしまうと不利になると考えられます。
また、医学部医学科・薬学部・文系学部(文学部を除く)は偏差値が60.0以上であるため、英語を得点源とするライバルが多くなると予想されます。
つまり、九大受験において英語の対策は非常に重要であるといえます。
受験を考えている人は、九大英語の形式や難易度を分析し、理解しておく必要があります。
次に、九大の大問ごとの分析を見ていきます。
九州大学 英語の全体像
まずは過去3年間の英語の出題傾向や、問題のボリュームを確認していきましょう。
2022年度
大問 | 出題内容 | 区分 |
1 | 今後の教育の在り方 | 長文読解 |
2 | 無意識と行動 | 長文読解 |
3 | 思考の偏りとばらつき | 長文読解 |
4 | 多文化社会 | 自由英作 |
5 | UFOの目撃件数の推移 | 自由英作 |
2021年度
大問 | 出題内容 | 区分 |
1 | イナゴの異常発生 | 長文読解 |
2 | テクノロジーと監視資本主義 | 長文読解 |
3 | 女性と施設のネコ | 長文読解 |
4 | オンライン教育の強みと弱み | 自由英作 |
5 | アメリカの大学に入学した国別人数の変化 | 自由英作 |
2020年度
大問 | 出題内容 | 区分 |
1 | ブレインストーミングにより、優れたアイデアを生む方法 | 長文読解 |
2 | 2019年5月18日に起こる天体現象に関する記事 | 長文読解 |
3 | 筆記体を学ばせることの意義 | 長文読解 |
4 | 日本の高校での文系理系選択の是非 | 自由英作 |
5 | インターネットの普及と研究のあり方 | 和文英訳 |
2022年度までの九州大学の英語(文系理系共通)は毎年5題構成で安定しています。
2020年度までは長文読解3題・自由英作文1題・和文英訳1題という出題形式がお決まりでしたが、2021年度以降、問題傾向に大きな変化が見られました。
2021年度では、読解問題では大問3つの設問がすべて英文に、問3では全て英語で解答する形式(英問英答)となり、選択問題が無くなり、すべて記述の問題となりました。
一方、2022年度は読解問題において、多様な問題形式で内容が問われたことが特徴的です。
また、例年大問5で出題されていた和文英訳も2021年度より自由英作文として表に関する説明を行う問題へと変化しました。
2022年度はグラフに関する説明を行う問題が出題されています。
いわゆる、思考力・判断力・表現力を総合的に問う出題形式に移行しつつありますが、九大も問題形式を模索しているようです。
2023年度入試ではどのような形式になるのかは予測が難しいですが、英語学習、そして九大英語の本質を見失わなければ英語を得点源にできるチャンスは十分にあります。
ここからは、九大英語が問うている本質的な英語力について解説していきます!
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九州大学の大問別対策方法とおすすめの参考書
問1~問3[長文読解]の傾向
まずは、例年3題の出題となる長文読解についてです。
前述のとおり、問題形式が記述統一であったり、選択問題が多用されたりと、一見どのような出題形式に強くなるべきか迷ってしまいそうですが、九大英語の長文読解は一貫した力を問うています。それは…
●読解におけるメリハリ(精読・速読の使い分け)
●文章の全体像の把握
この2点です。
受験経験者は九大英語を「時間が足りない」と評することが多いです。
120分という試験時間で、一定レベルの長文を3つ読み、さらに問いに答える(加えて英作文を作成する)のは、確かに素早さが求められているように思われます。
しかし、九大が求めているのは一文一文を正確に読解する力だけではなく、また長文の概要を素早く認識する力だけでもない。その両方を問うているのです。
つまり、精読力と精読力を使いこなす実用的な読解力があるかどうかを入試で試していると言えます。
現に日常生活で日本語のネットニュースや新聞記事を見るとき、そのすべての文章をじっくり読むでしょうか?
また、そのすべてをサラッと見通して終えているでしょうか?
恐らく、サラッと読みながらも重要なポイントや気になる部分に差し掛かったらじっくり読む、ということを無意識に行っていることでしょう。
日本語で当たり前のようにできている精読・速読の使い分けを英語でも実行できるかを問うているのが九大英語二次試験です。
(その点、精読力・速読力の両方を必要としています。)
九大英語の長文読解における難しさは、教科書に載っていないくらい深い知識を問うているからではなく、日本語を扱うのと同様のレベルで長文読解を求めている点にあり、問題自体が難しいわけではありません。
だから、九大二次試験の問題難易度は「標準」と分析されるわけです。
つまり対策自体は非常にしやすく、市販の参考書等で十分受験レベルに到達できるいうことです。
ここからは、九大二次試験の長文読解に向けて、どの参考書を完璧にするべきかをご紹介します。
武田塾鹿児島中央校では「1冊を完璧に」という指導方針を徹底しております。
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問1~問3[長文読解]攻略のためのおすすめ参考書
九大の英語は、精読と速読の使い分けが重要だとご説明しました。
勉強する順序としては、精読→速読の順序をおすすめします。もっと言うと、「精読なくして速読なし」です。
長文学習の取り掛かりは必ず精読力をアップさせることからはじめてください。
〇精読学習に効果的な参考書〇
精読において必須となる要素は、英文を見て、文法的な根拠や文脈から構造を把握し、それを丁寧に和訳できるようにする(=英文解釈力)です。
その力を鍛えるためにまずはこの1冊で、正しい英文解釈の方法を習得していきます。
『入門 英文解釈の技術70』
『入門 英文解釈の技術70』の内容が理解できれば、基本レベルの文章に関して、自然な和訳ができるようになります。
次に、後から紹介する長文読解演習を通じ、実際に問題を解くことで読む文章のレベルを少しずつ上げ、記述力を鍛えていきましょう。
やがて、一定のレベルに到達したときに複雑な文章構造につまずく瞬間が訪れてきます。
ここまできたら、さらに入試実戦レベルの英文解釈の練習を行うために次の1冊を学習します。
『ポレポレ英文解釈プロセス50』
ここでは、複雑な構造をとる文章や、複数の構文が組み合わさった文章、また1文が長い文章の構造を正確に把握し、丁寧に訳出する力を入試レベルまで引き上げることを目標としていきましょう。
〇長文読解演習に効果的な参考書〇
精読と同時に取り組みたいのが、長文読解演習です。
ここで磨きたい力は、習得した英文解釈力を短時間でこなすという実用的スキル、そして読み取った内容をもとに与えられた問いに対して正確に答えを作る記述力となります。
だから、前述のとおり基本的な英文解釈を学習したらまずそれを平易な文章で訓練する長文読解演習を先に行い、その後入試レベルの英文解釈をもう一度学習するという流れがおすすめとなります。
長文読解演習でおすすめの参考書は以下のシリーズです。
『関正生の 英語長文ポラリス』シリーズ
『英語長文問題 SOLUTION(ソリューション)』シリーズ
これらの参考書のシリーズは、解説に構文解析(SVOC)が載っているので英文解釈の学習で身につけた知識が活用できているかしっかり確認することができます。また、レベル別に分かれているので、徐々に問題の難易度をあげることも可能です。
そして、リスニング用の音声教材も準備されています。リスニングやシャドーイング、そして音読へと活用してください。
(音読の重要性は後述します!)
記述問題で得点をしっかりとるための解答作成力は、こちらで習得しましょう。
『国公立標準問題集 CanPass英語』
解説に採点基準が詳しく書かれているので、自分の答案に足りていない要素はなにか、そして得点につながる記述の方法を習得していきます。
長文読解では、精読力から速読力へつなげていくことも必要となります。解いた問題は必ず音読を行ってください。
学んだ文章構造、和訳を、声に出すのと同じスピードで脳内処理ができるかを試すのが音読の意義です。
このようにして、実際の長文問題を解きながら英文解釈力、速読力、解答作成力、語彙力を総合的にレベルアップさせていきましょう。
参考書の進め方のまとめとしては、
①『入門英文解釈の技術70』で1文1文の英文解釈力を向上させていきます。
②『関正生の 英語長文ポラリス』、『英語長文問題 SOLUTION(ソリューション)』などのレベル別問題集で実際に長文問題を解きながら、少しずつ読む長文のレベルをあげていきましょう。
(ここではSOLUTION1⇒ポラリス1⇒SOLUTION2⇒ポラリス2…の順番で取り組みましょう。SOLUTION3、ポラリス3はここでは扱わなくて大丈夫です。)
★どちらか1シリーズ、ということではなく併用することでより多くの長文問題を解いていきましょう。
ここまでで概ね共通テストで得点を取る準備はできました。いよいよ本格的な2次試験対策のスタートです。
③『国公立標準問題集 CanPass英語』で、これまで鍛えた長文読解力を生かしながら実際に解答を作成するという感覚を掴みましょう。さらに、複雑な文章でも高度な英文和訳ができるように『ポレポレ英文解釈プロセス50』で実践的な英文解釈力を鍛えていきます。
④ここまできたらあとは入試レベルの長文問題で演習を積み上げていきましょう。『英語長文問題 SOLUTION3』⇒『関正生の 英語長文ポラリス3』でしっかり得点が取れるか、つまずく原因がどこにあるのかしっかり分析をかけていってください。
<<速読についてのテクニック・勉強法をまとめた記事はコチラ!>>
ちなみに、2021年度の問3は長文読解でありながら英問英答という少し特殊な形式での出題となりました。
しかし、こちらでも長文を自然に読み、問われている部分を適切に答えるという根本は何も変わっていません。ただ、英語で解答するため、これからご紹介する英作文の訓練の度合いによって少し差がついたのではないでしょうか。
問4~問5[英作文]の傾向
これまでの九州大学英語は、
・問4 自由英作文
・問5 和文英訳
という形式が定番だったのですが、ここ数年傾向が変化しつつあります。
2022年度:自由英作文(意見論述)+自由英作文(グラフ読解)
2021年度:自由英作文(意見論述)+自由英作文(図表読解)
2020年度:自由英作文(意見論述)+和文英訳
意見論述も、自由に自分の意見を述べる形式(テーマ型)と賛成・反対(またはそのどちらでもない)の立場で意見を述べる形式(賛否型)のいずれも出題されています。
さらに、2019年度には突如要約問題が出題されて受験生を驚かせたこともあります。
前述のとおり、長文読解でも英文記述を求めてくる可能性もあるため、九大英語において英作文対策は重大な要素となってきます。
問4~問5[英作文]攻略のためのおすすめ参考書
どのような問題形式が問われてもいいように英作文は幅広く対策をしていきたいところです。
ここでは、和文英訳を「日本語を文法・構文・フレーズにてミスなく英語に変換する」力、自由英作文の力を「段落構成を意識して他者に読んでもらう文章を作成する」力と考え、どちらも過不足ない対策を行うことが今後の九大受験に必要な勉強となります。
以下、九大英作文対策への考え方、心構えとなります。
ここからは、和文英訳・自由英作文の両方を対策するうえでおすすめの参考書をご紹介します!
〇和文英訳対策におすすめの参考書〇
和文英訳の対策におすすめなのは、この1冊です。
『英作文のハイパートレーニング 和文英訳編』
日本語を英語に変換するときに、どうしても両者の感覚の違いや文化の違いなどから表現が変わってくることがあります。つまり、英作文には表現のルールが存在します。この1冊では、そのような表現のルールを150個の例文を使って習得していきます。
自分が作成した英文と、解答例の英文のどこが異なっているのか、そしてどう表現するのが正しいのか確認しながら、150個の英文をノーヒントで書けるまで暗記を続けていきましょう。
〇自由英作文対策におすすめの参考書〇
自由英作文の対策におすすめなのも、やはりこのシリーズです。
『英作文のハイパートレーニング 自由英作文編』
さまざまなテーマ、出題形式の問題が収録されています。形式が定まっていない九大対策としては良質な演習になります。
また、解説が詳しいことも自学自習の際に助かります。例えば、賛否型の問題には、賛成の場合の解答例と反対の場合の解答例がそれぞれ紹介されています。
得点になるために必要な要素を解答で確認しながら、何度もリライトして精度をあげていきましょう。
そして、大事なのは、和文英訳と自由英作文は関連付けて学習するということです。
和文英訳の例文で身につけた構文や言い回しを用いて、自由英作文を書くことを意識するだけでも、日本語で試行した内容をいちいち英語に直して、文法的にミスをしてしまうというリスクは減ります。
この2つの分野はいずれも、日本語を正しい英語に直し、文章を書くために必要な能力ととらえ、知識を関連付けて理解していきましょう。
英作文対策を始める時期としては、長文読解における『国公立標準問題集 CanPass英語』や『ポレポレ英文解釈プロセス50』に入った段階がよいかと思います。
進め方は、
①『英作文のハイパートレーニング 和文英訳編』で、英語表現のルール、英作文のルールを確認しながら、例文を自力で作り上げられるよう演習を積みましょう。
②『英作文のハイパートレーニング 自由英作文編』で多様な問題形式に触れながら解答例を読み込み、また自分の書いた答案をしっかり添削してもらうことで記述力向上を狙います。
③この2冊は関連させることが重要なので、自由英作文内で和文英訳編の例文の表現を使って書けるかどうかを分析したり、和文英訳編の時制の説明などが自由英作文編で応用されているかを確認したり、2冊の内容を集約させていきましょう。
長文、英作文ともにここまで参考書を進められたら、いよいよ過去問演習に入っていきましょう!
これまで身に着けたことを活用しながら、九大の問題形式の分析、時間のかけ方等のイメージをつけつつ、実践演習を行ってください!
ここまでお伝えしてきた参考書の進め方をまとめたものが以下の図になります。
ぜひ参考にしてみてください!!
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まとめ
ここまで、九州大学英語の最新の傾向とそれにあわせた対策法を説明してきました。
形式が多様に変化する九大英語に対し、柔軟に対応できる英語力を身につけていきましょう!
さて、武田塾鹿児島中央校では今回の記事のように、目標となる志望校に向けてどのように学習を進めていくべきか徹底的に計画を立てます。
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