こんにちは!武田塾鹿児島中央校です。
今回の記事は
「国語が苦手だけど、熊大の二次対策はどうしたらいいか分からない!」
「現時点で合格圏外、E判定でも熊本大学に合格する方法を教えてほしい!」
といった学生の方におすすめしたい内容となっています。
九州地方で九大に次いで偏差値の高い熊本大学。
鹿児島の生徒さんも一度は意識する大学ですよね。
この記事があなたの熊本大学合格への一助となれば幸いです。
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鹿児島大学に合格するために!二次(個別)試験の出題傾向と対策!
(画像は熊本大学HPより引用)
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2020年度の国語出題傾向
まずは国語の出題傾向や、問題のボリュームを確認していきましょう。
2020年度
大問 | 出題内容 | 区分 |
1 | 『はじめての沖縄』岸政彦 | 評論 |
2 | 『孤独者』魯迅作・竹内好訳 | 小説 |
3 | 『沙石集』無住 | 古文 |
4 | 『文心雕竜』劉きょう | 漢文 |
熊本大学の国語は毎年4題構成で安定しています。
2020年度の出題分野としては評論・小説・古文・漢文が必ず出題され、
大問1が評論、2が小説、3が古文、4が漢文という構成です。
解答形式は記述式が中心ですが、一部に選択式の問題がみられます。
さらに、評論と小説は設問が漢字の書き取り、抜き出し、要約といった形で定型化されています。
また、古典に関しては古文漢文の現代語訳や漢文の書き下し文などのほかに傍線部の内容や趣旨などの説明を求める論述問題を含めてもそれぞれ5題ほどの設問数となっています。
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2020年度の国語分析と対策・勉強法・参考書
鹿児島中央校講師が熊本大学国語を分析!ここが対策ポイント!
・分析と対策
2020年度の傾向を見てきましたが、熊本大学の国語対策はどのようにしていけばいいでしょうか?
武田塾鹿児島中央校に在籍している、講師が過去問を分析してみました!
第1問(現代文-評論)
第一問は、現代文の評論です。
2020年度は、岸政彦の『はじめての沖縄』が出題されました。
社会学について触れながら、沖縄基地問題などの時事との関連を用いて人間同士の相互理解を重要視した内容となっています。
昨年に比べ本文の分量は減少し、
漢字の書き取りを除く説明問題の解答行数も減少しました。
小問の数は4つで、問一が漢字の書き取り、問二が本文の抜き出し、問三から問四が要約説明問題という構成です。
難度としては標準的であり本文と解答の分量が減少したため、
特に要約説明問題では十分時間をとれるのではないでしょうか。
熊本大学の現代文では
- わかりやすく説明しなさい -
といった本文の内容に即した説明形式の問題が頻出です。
たとえば2020年度では、筆者の考えを指定したキーワードを用いて解答させる問がありました。
こういった問題では、該当箇所を的確に見つけだし、
さらに指定されたキーワードをうまく入れ込んで簡潔にまとめる力が必要になります。
過去問を多く解く中でこういった傾向の問題に慣れる必要があります。
☆鹿児島大学2020年個別試験との共通点と相違点☆
共通点:鹿児島大学の国語個別試験においても第1問で現代文評論が出題されており、
設問形式としても片仮名を漢字に直す問題や本文中を参考に分かりやすく説明する問題が出されています。
相違点:熊本大学2020年個別試験第1問では
字数制限のない内容説明問題となっていますが、
鹿児島大学では60~150字以内という字数制限のある本文説明問題が出題されています。
演習用として以下の参考書がお勧めです。
『現代文読解力の開発講座』『GMARCH&関関同立の現代文』
上記の参考書で演習を積んだ後は、
記述式の解答方法も抑えておきたいところです。
『現代文と格闘する(河合塾出版)』『国公立標準問題集CanPass現代文』に取り組むことで記述・論述対策を効率よく進めることができます。
難易度は高めですが、個別試験対策である記述解答の仕方をしっかりと学べる参考書なのでぜひ解答解説の読み込みとその後の解きなおしをしましょう。
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第2問(現代文-小説)
第二問は、現代文の小説です。
2020年度は、魯迅作・竹内好訳の『孤独者』が出題されました。
小説の中でも珍しい翻訳文です。
約100年前の中国を舞台とした内容の魯迅の小説からの出題となっています。
昨年に比べ本文の分量は変わらず、
説明問題の解答行数は増加しました。
小問の数は3つで、問五(小問番号は大問1からの連番)が内容要約、問六が本文の抜き出し、問七が人物像についての要約説明問題という構成です。
難度としては標準的でしたが、最後の小問における「人物像」の説明は作者の心情説明とは異なる点で時間がかかる問題です。
こういった問題では、第一問の評論と同様に
該当箇所の発見と、比喩的表現をわかりやすく言い換える力が必要になります。
過去問を多く解く中でこういった傾向の問題に慣れる必要があります。
2020年度の小説でも出題されたような作者の心情説明などの対策としては第一問で紹介した参考書に加えて、
『得点奪取 現代文』 がお勧めです。
こちらの参考書も解説が細かく、
解答の根拠を詳細に説明してあります。
"どのように正しい箇所を抜き出さなければならないのか”
"本文の内容をわかりやすくまとめるポイントはどこか”
といった個別試験対策の基本から押さえられています。
今回の問題分析でも触れた、本文の抜き出しについてや作者の心情説明の根拠を見つけるための方法にも応用できます。
まずは解説をしっかり読み込むことが大切です。
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第3問(古文)
第三問は、古文です。
2020年度は、無住の『沙石集』が出題されました。
出典分野は仏教説話ですが、出題された範囲としては世俗的な事柄を含んだ内容となっています。
基本的な人物の言動や行動を読み取ることができれば設問にも対応できるでしょう。
昨年に比べ本文の分量は変わらず、
説明問題の数・解答行数は大幅に減少しました。
小問の数は5つで、問八が古文単語の意味選択、問九が敬語の種類とその対象説明、
問十は現代語訳問題、問十一から問十二までが要約説明問題という構成です。
難度としては易化しており、本文と解答の分量が減少したため、
特に要約説明問題では十分時間をとれるのではないでしょうか。
熊本大学の古文の傾向としては
平安から鎌倉の有名な作品を中心に出題されており、
本文の内容に即した説明形式の問題が頻出です。
たとえば2020年度では、本文中の傍線部についてだれがどうしたのかわかるように説明させる問がありました。
こういった傾向の問題では、本文中の登場人物の詳細な把握と、
さらに動作を行っている人物の把握が必要になります。
過去問を多く解く中で演習を行いましょう。
☆鹿児島大学2020年個別試験との共通点と相違点☆
共通点:鹿児島大学の国語個別試験においても第2問で古文が出題されており、
設問形式としても傍線部を現代語訳する問題が出されています。
相違点:熊本大学2020年個別試験第3問では
本文中から一部抜き出し形式の設問となっていますが、
鹿児島大学では評論と同様に50~80字以内という字数制限のある本文説明問題が出題されています。
問題に慣れるためには演習を行うことがお勧めです。『「有名」私大古文演習』や『国公立標準問題集CanPass古典』で記述対策を行うことで現代語訳の書き方や、登場人物の言動や行動をまとめる力を身に付けることができます。
こちらの参考書は2冊とも難易度は高めですが、
個別試験対策である記述解答の仕方をしっかりと学べる参考書なので
ぜひ解答解説の読み込みとその後の解きなおしをしましょう。
また、文学史対策として『SPEED攻略10日間 国語 文学史』は非常に使いやすい参考書になります。
この参考書は入試頻出ポイントを効率的に抑えているのが特徴です。大学の過去問を分析して問題を選出しており、「合格するために必要な事項」という観点で掲載項目も厳選してあります。参考書の構成としては上下の2段構成となっており、上段には覚えるべき項目のまとめ、下段にはその詳しい説明を掲載してあります。必須知識がコンパクトにまとまっているので、抑えるべきポイントがわかりやすく書かれているのも特徴です。さらに各講には、入試問題が用意されており多くの問題に取り組むことでアウトプットすることも可能です。短期間で意識の定着と、問題演習ができるため、1度ならず複数回解きなおしをすることをお勧めします。
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第4問(漢文)
第四問は、漢文です。
2020年度は、劉きょうの『文心雕竜』が出題されました。
作者と作品、そして読者の関係性を論じた抽象性の高い内容となっています。
抽象的な内容から理解に時間がかかり、レベル的にも難しい内容の問題でした。
昨年に比べ本文の分量は変わらず、
説明問題の数・解答行数にもほとんど変化はなく例年通りでした。
小問の数は4つで、問十三が現代語訳、問十四が書き下し文、
問十五は本文中の空欄補充、問十六が要約説明問題という構成です。
難度としては難化しており、
内容の読解と最後の設問である要約説明問題では
かなり時間をとられてしまうのではないでしょうか。
熊本大学の漢文では例年、
内容的にまとまった、読解しやすい文章が多く出題されており、
現代語訳や書き下し文の問題が頻出です。
こういった問題では古文と同様に、
本文中の登場人物の詳細な把握と動作を行っている人物の把握が必要になります。
過去問を多く解く中でこういった傾向の問題に慣れる必要があります。
☆鹿児島大学2020年個別試験との共通点と相違点☆
共通点:鹿児島大学の国語個別試験においても第3問で漢文が出題されており、
設問形式としても傍線部を現代語訳や書き下し文にする問題が出されています。
相違点:熊本大学2020年個別試験第4問では
本文中の空欄に選択肢から漢字を補充する設問となっていますが、
鹿児島大学では評論・小説と同様に60字以内という字数制限のある本文説明問題が出題されています。
2020年度個別試験対策の書き下し文に対応した参考書としては
『漢文早覚え速答法』がお勧めです。
この参考書で書き下し文の基礎をしっかりと仕上げましょう。
また、漢文の文法は古文文法と似通った点が多いので、
漢文の句法文法対策の前に、古文文法を完璧にしておくと良いでしょう!
さらに『国公立標準問題集CanPass古典』『得点奪取 漢文』で記述対策をすることが重要となります。
特に口語訳や書き下し文の解答の仕方をマスターしましょう。
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2020年度の国語対策まとめ
熊本大学の国語では、大問4つを120分で解かなければなりません。
問題の難易度は標準的ではありますが、
内容要約における説明問題での記述に時間的な余裕が必要でしょう。
日ごろの過去問演習でどれだけ時間と質を重視できるかがポイントとなります。
また、必ず得点できる問題では満点を取れるよう
解答の見直しをする習慣も身に付けましょう。
個別試験では記述式の解答が求められるので、
多くの問題を解くというよりは一問ずつしっかりと添削指導を受け、
自分の解答と模範解答のズレを修正する必要があります。
基礎を仕上げた後は時間をかけて
『国公立標準問題集CanPass現代文』
『国公立標準問題集CanPass古典』
の2冊を完璧に仕上げることが最優先です。
自力で問題を解いていく中で、難しい問題にぶつかったときにはまず自分なりの解答を書き、その後解答とすり合わせを行いましょう。まずは自分なりの解答を書けることが重要です。そして、模範解答の細かな記述の根拠と自分なりの根拠の違いを分析できるようになったら、改めて解きなおしをして1度目よりもスムーズに内容理解ができるか試してみましょう。
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解答時間に気を配りながら、過去問演習に取り組んでいきましょう。
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