こんにちは!
武田塾城陽校、校舎長の藤原です。
関西圏で最も有名な私立大学と言えば、関西大学、関西学院大学、立命館大学、同志社大学の通称「関関同立」ですよね!
これらの大学って、文系で受験するときに、数学や社会から1つ選択して受験することになるのですが、科目間で難易度の有利不利をなくすために、得点調整が行われています。
その中で同志社大学では、平均点や標準偏差を考慮した独自の得点調整が行われているのですが、毎年受験生から「日本史ってどれくらい得点が減るんですか?」「世界史が一番不利なんですよね?」など色んな質問を受けます。
ということで、今回は同志社大学の社会科目ってどれくらい得点調整されるのか?について検証してみました!
そもそも同志社の点数調整システムって?
同志社の点数調整システムについて予め説明しておきましょう。
調整点については、
調整点=(得点ー当該科目の平均点)÷当該科目の標準偏差×15+選択科目すべての平均点
で求めることができます。
計算式が複雑で説明すると長くなってしまうので深くは触れませんが、とりあえず「科目間の点数を有利不利が出ないように調整する制度」だと思ってもらえれば大丈夫です!
検証方法について
使用したもの
検証には、画像の同志社大学入試ガイド2022を使用しました。
パンフレットを取り寄せればついてくると思うので、興味ある方はぜひ資料請求してみましょう!
使用したデータ
上記の入試ガイドのうち、使用したデータは
①p.10の合格者平均点
②p.47~51の科目別講評
の2か所を参考にしました。
①では、得点調整後の点数が、②では得点調整前の点数が記載されているため、その差を計算すればどのくらい調整がかかっているかがわかることになります。
計算方法
続いて計算方法です。
①の合格者平均点は、学部学科ごとに算出されているため、全受験生の平均点が書かれているわけではありません。そのため、学科ごとの合格者平均点×合格者数の全学部の合計を求め、それを全体の合格者数で割って全体の平均値を出します。
一つ問題点として、合格者のうち、世界史・日本史・政治経済を受験した人が何人ずつなのかは記載されていないため、各科目の合格者数と全体の合格者数は、正確な人数がわかりません。
そのため、今回の計算では各科目の人数ではなく全体の人数を使って計算しています。ですので、学部ごとの受験科目の人数に差があればあるほど今回求めた数字の誤差は大きくなってしまいますが、そこまで差がないことを前提に計算してみました。
それでは、科目ごとに見ていきましょう!
世界史B
上記の計算方法で、昨年度の全学部日程の点数について調べてみました。
結果、
合格者平均得点率85.9%
合格者平均点71.3%
となりました!
つまり、合格者は平均で86%の素点を取っているが、調整の結果71%に下がっているということになります。15%も下がっているのは正直びっくりしました。。。思った以上に下降補正がかかるんですね。
ただし、これは合格者平均点の場合となります。
・自分の点数によって調整の大きさは変わる
・入試日によって調整の大きさは変わる
ということはお忘れなく!
日本史B
さて、続いて日本史です。
私自身、日本史選択の人間でしたので、是非とも知りたいところだったのですが、日本史についてはどの日程のどの問題が何点なのか、というのが明記されておらず、比較しにくいという問題がありました。
おそらくこの点数がこの日程かな?くらいにしかわからなかったのですが、一応全学部日程の点数を計算してみました。
その結果、
合格者平均得点率75.5%
合格者平均点72.8%
となりました!
思ったより調整がかかってないのかな?という印象を受けましたが、みなさんはどう感じましたでしょうか?
ちなみに、この合格者平均得点率は低い方だったそうで、この年で一番高い日程で84.1%だったそうですから、日程によっては10%程度の調整がかかることもあるのかもしれません。ですが今回調べただけだと世界史ほどは調整がかかってなさそうな感じがしますね。
ちなみに、全日程で合格者平均は80%前後らしいです。
世界史は80~85%と記載されていますので、世界史の方がやや平均点が高いですね!
政治・経済
最後に政治・経済です。
政治・経済については、日程ごとに合格者平均得点率が明記されていましたので、世界史と同じように比較する日程に誤りはありません。ということで、世界史と同じように全学部日程の平均で比較してみました。
結果は、
合格者平均得点率73.3%
合格者平均点75.0%
となりました!
あれ、、上がってない?とびっくりされた方、そうなんです!
なんと政治・経済は調整で点数が上がってたんです!
私もなんとなく社会科目は全科目調整で下がると思っていたので、この結果は意外でした。
ですが、調整で点数が上方修正されるということは、日本史や世界史と比べて平均点が低いということなので、そこは頭に入れておいてください!
結局、どれが有利なの?
ということで、社会科目の得点調整についてまとめてきましたが、社会科目間でも得点調整に差があることがわかりました。ただし、厳密に正確なデータではありませんのでそこはご了承ください。
大前提として、得点調整は科目間の有利不利をなくすためのものですから、どの科目が有利ということはありません。今回まとめた3科目については、入試ガイドの出題方針において、いずれも「教科書の記載内容に準拠する」と示されているように、重箱の隅をつつくような難問を出すというより、教科書に書かれている基礎的なことをいかに確実に理解し、頭に入れているかが問われるようです。
教科書内容と一言でいっても、一通り頭に入れるのは極めて大変です。ですので、自分が少しでも興味をもって取り組める科目を選択するのが一番でしょう!
参考程度にですが、私の場合、世界史と日本史で悩んだのですが、日本の歴史を学びたい気持ちが勝ったのと、世界史は場所が点々としてわかりにくかったので日本史を選択しました。
ただし、世界史など平均点が高い科目については、調整が大きいため高めの点数を取る必要があることは頭に入れておきましょうね!
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