ご無沙汰しております、上越校講師の町です。
前回の記事から1ヶ月くらい期間が空いてしまいましたが、みなさん受験勉強は進んでいるでしょうか?
気がつけば共通テストまであと1ヶ月・・・!正直あっという間です!
そしてこの記事を読んでくれているみなさんはその後に2次試験を控えている国公立大学志望の方達だと思います。
これからの季節、共通テスト対策は最優先で取り組まなければなりませんが、その後の2次試験のことを頭の片隅に必ず入れておいてくださいね。
共通テストに全力投球しすぎて2次対策が間に合わなくなる・・・結構多くの受験生がやりがちです。。。
しかし、構文を掴む、指示語の内容を正確に掴む、英文和訳をする、など、これらは共通テストや私大入試における読解でも取り組まなければいけないことです。もっとも、私大の場合は空所補充やTF問題、並び替えなど出題方法の特徴が大学学部により異なりますが、国公立大学の場合はストレートに指示後の内容を説明させる問題や和訳問題が出題されます。したがって、共通テスト終了後スムーズに2次対策に移行するためにも、常に2次試験を意識しながら共通テスト対策に取り組んでいきましょう!
新潟大学 2021年前期入試 英語 大問2
それでは今回は2021年新潟大学2次試験英語筆記の大問2を実況解説します。
出題形式は英文和訳が2問、内容説明が2問の計4問。至ってシンプルな出題ですね。
あ、この記事を読むときは当該過去問を参照しながら読み進めてくださいね(そうでないと多分時間がもったいない)
まず冒頭。
「あなたが微笑んでいれば、世界もあなたとともに微笑んでくれる」
日本語の諺で言うところの「笑う門には福来る」みたいなもんでしょうか(ざっくりすぎんだろ・・・)
このフレーズは歌詞のようですね、書いた人のことがつらつらと書かれています。
その後のhowever以下に重要な主張が書かれていますね?(文章展開の基本ですよ!)
「a universal human truth about smiling」
微笑みについての世界共通の人類の真実(直訳すぎ・・・・でもこれでいいんです!問題箇所ではないのでね)
次の2段落目以降はダーウィンの「人類と動物の感情表現」に関する研究について書かれています。これによると、人類の感情表現は全ての人に共通しているんだと。
3段落4段落は新生児(赤ちゃん)の微笑みについて書かれています。
で、この4段落にイヤな一文が入っています。(そんなことありません?)
「it's difficult for caregivers not to respond not only with smiling themselves but in altering the environment to make the baby smile more」
caregiverはcareを与える、つまり保護者かな?と。
not to respondで「〜に反応しないように」旨の意味。
以下、not only〜,but の構文。
「ただ自分たちが微笑むだけではなく、赤ちゃんをもっと微笑ませるために環境を変える。」
これに「反応しないようにする」ことが「保護者には難しい」。
これとは何か、
When a baby smilesの後に続いているので、赤ちゃんが笑うと〜に続きます。
つまり「赤ちゃんが笑うと保護者も笑い返すだけじゃなくもっと笑わせるために色々せずにはいられない」旨の文章な訳です。notの後にnotがある、古文や漢文でもよくある、二重否定ですね。ここまで追って来れてますか?
まあ文脈からも理解できるところだと思いますが、なんだかややこしいなあと思ったら、初めはちょっと時間かかってもいいので分解していきましょう。パズルを解く感じですね。
で、5段落目。人間の顔は4100から10000のとても多くの感情表現ができる。ほんまに!!!???
多すぎない!!??
そしてこの後、問1の下線部a。
<問1>英文和訳
Humans are extremely sensitive to the subtlest alteration of mood or expression even when they are unconscious of noticing the changes.
こういう長い一文を正確に訳すにはどうするんでしたっけ?
SVを振って、訳の骨格を作るんでしたよね?
この文のSVはなんでしょう??
S=Humans V=are ですね。と言うことはSVCの2文型でしょうか。
Humansはextremely sensitive だそうです。「人類は極めて敏感だ。」
何に?
それがto以下。subtlestってなんや・・・
よく見てください、見たことある単語が隠れていませんか?
そう、subtleです。意味覚えてますか?シス単ベーシックに載ってます、「微妙な」です。
alterationはalterの名詞ですから変化とでも訳しましょうか。
微妙な変化。subtleにstがついて、最上級っぽい感じになってますね。なので、極めて微かな、ほんの微かな、などと訳すといいのではないでしょうか。
で、なんの微妙な変化?
mood or expression、気分や表現です。
ここで一つ、長文の中にある英文和訳のポイント。
この文章、なんの話をしていたんでしたっけ?
笑顔の話、顔の話でしたよね?なのでこの場合はexpressionは表情と訳すのがいいでしょう。
繋げていくと、人類は極めて敏感だ、微妙な変化に、気分や表情の。
これらを自然な日本語に並び替えると、
「人類は気分や表情の微妙な変化に極めて敏感だ」となります。
これでおわりじゃないですよ???
even以下がまだ残ってますからね。
even when they are unconscious of noticing the changes.
consciousは覚えていますか?意識している、でしたね?
unがつくので意識していない、無意識の、となります。
noticeは名詞だと「知らせ」「通知」などですが、動詞になると「気づく」となります。noticingなので「気付いている」でしょうか。even〜は「たとえ〜でも」でしたね?
「たとえ彼らが無意識でも」
何に無意識でも、なんでしょうか?
「変化に気づいていること」にです。
繋げると、「たとえ彼らがその変化に気付いていることに無意識でも」となります。
even以下の部分はSVOCMでいうところのMにあたりますから、どこに配置してあげればいいか。
たとえ〜でも、という文章は文頭に持ってきた方が自然ですよね、なので、
「たとえ彼らがその変化に気付いていることに無意識でも」「人類は気分や表情のほんの微妙な変化に極めて敏感だ」
で、「彼ら」=「人類」ですから、日本語の文章の都合上、入れ替えてあげましょう(先に出てくるのが指示語だとよくわからないですからね。)
「たとえ人類がその変化に気付いていることに無意識でも、彼らは気分や感情のほんの微妙な変化にも極めて敏感だ」
となります。これでも十分点数が乗ってくるとは思うのですが(試験時間との関係でも)、
「気付いていることに無意識でも」の部分は「気付いている自覚がなくても」とすると、なおいいと思います(模範解答より)。
では続き読んでいきましょう!6段落目から。
40以上の筋肉が顔にあると。詳細がつらつらと書いてありますね。
7段落目は、1960年代に顔の表情について研究していた人の話。世界共通の表情:怒り、嫌悪、恐れ、喜び、悲しみ、驚き。
disgustはわからなかった人もいるかもしれませんね。シス単ベーシックには掲載がなく、標準編にはあります。
次の8段落目。
最も世界共通の表情は笑顔であると。そして下線部bきました。
<問2>英文和訳
No society has been found that doesn't respond to the smiles in the same way.
はい、まずはSVを振りましょう〜!
S=No society 社会はない
V=has been found 見つかった
自然な日本語に直すと、「社会は見つかっていない」
ではどんな社会が見つかっていないのか、that以下にその詳細が書かれています。
しない/反応/笑顔に/同じ方法で
自然な日本語に並び替えると、「同じ方法で笑顔に反応しない」
前後半を繋げると
「同じ方法で笑顔に反応しない社会は見つかっていない」というまたまた二重否定の文章になります。
まだわかりづらいですよね?
同じ方法で笑顔に反応しない、とはどういうことか。
すなわち、笑顔に笑顔で返さない社会はない→どんな社会でも笑顔には笑顔で返す
ということです。これどこまで意訳して解答欄に書けばいいのか迷いますよね。
でも英文和訳の問題です。表記に忠実に訳す/型通りという基本を忘れないようにしましょう。
社会は見つかっていない、という前半部分はこの訳でOKです。
in the same wayがあるので、「同じように」という訳は残しておきましょう。
「笑顔に同じように反応しない社会は見つかっていない」
あたりでしょうか。「社会」と「見つかっていない」の間に「これまで」と補足してあげるとよりいい点がつきそうです。
続き読みましょう。本当の笑顔は3分の2秒から4秒の間にあると。
その後のspontaneous、覚えてますか?これもシス単標準編にしか掲載がありません。なので、やはり新潟大学レベルの大学を受験する方は標準編まで仕上げておかないと厳しいですね。何しろ和訳を書かなければいけないわけですし、正確な文章理解のためにも正確な語彙力を要しますから。
自発的な笑顔は〜と記述が続きます。で、9段落目。今度は嘘の笑顔の話です。
対比してますね!
ここは下線部がありませんが問題になっている箇所です。
<問3>説明問題
a false smileの特徴を日本語で100字で。
ではキーワード拾っていきましょう。
1.〜intended to convince another person that positive emotion is felt when it's not.
2.〜only covers the actions of the lower face and lower eyelids
3.You can make your mouth smile but not your eyes sparkle
4.〜insincere smile didn't go to the eyes
それぞれを訳してうまくまとめていきましょう。
1は、相手方を納得させる(convinceはこれ単体で「〜させる」と訳す単語でしたよね)よう意図する、前向きな感情を感じていない時に前向きな感情を感じているように。
なんとなくわかりますよね。嘘の笑い、社交辞令です。先輩や上司がクソつまんないことを言っても愛想笑いしなくてはいけない日本社会。うわークソつまんねえ、と思いながらもハハハと笑ってあげる、あれです。
そして、other person ではなくanother personとしているところもポイントです。
自分ではないもう一人の誰か、というニュアンスです。つまりコミュニケーションをしている「相手方」ということになります。
最後に、文末のit'sが何を指しているか。文脈的にもわかると思いますが、この文章の主語は嘘の笑顔=作り笑いということですよね?
作り笑い、どういう時にするんですか?
前向きな感情を感じているよう納得させる。どういう時に?「前向きな感情を感じていない時に」
となりませんか?なのでこのit'sはpositive emotion is feltという一節全体を指していることになりませんか!
そういう訳でいいと思うんですよ??
次に2は、これも主語は「嘘の笑顔」です。
嘘の笑顔がonly covers the actions of the lower face and lower eyelids
というわけで、覆う。
何を?行動・動きを。
なんの?顔の下部と瞼(まぶた)の下部の。(まぶたという訳語は注に記載がありますよね)
でonlyを忘れない!「だけ・〜にすぎない」
すなわち、「嘘の笑顔は顔の下部と瞼の下部の動きを覆うにすぎない」という直訳になります。
どういうことやねん!ってなりますよね?
coverはカバーするとイメージできても、「覆う」という訳はちょっと違和感。「補う」みたいな訳がまだしっくりくるでしょうか。もしくは「に及ぶ」など。
ちなみにこれらの訳はシステム英単語標準編の多義語分野にも掲載がないので、試験本番の現場では語彙からの正確な和訳はかなり難しいと思われます。文脈から適当にでっち上げるというのも一つの方法です。
そしてcoversの目的語が the actions of the lower face and lower eyesとなるので、「動き」なんですよね、顔の下部と瞼の下の。瞼の下って何!?涙袋?と思いますよね。
しかもlower faceと並んで書かれているのでわかりづらいのですが、そもそも瞼って上と下にありませんか?
つまりlower eyelidは下まぶたのことを指しています。
そうすると、「偽りの笑顔は顔の下部と下瞼の動きを補うにすぎない」となります。
補って何をするんでしょうね?
試しにみなさん、作り笑いしてみてください、今、すぐ!!
そうすると下瞼も自然に動きませんか?そういう理解でいいんだと思います。(ほんとかよ・・・)
記念写真とか撮るときもみなさん「作り笑顔」作りますよね?でも後で出来上がった写真を見るとどことなく不自然な笑顔じゃありませんか?だって、上瞼や瞳はいわば「真顔」だからですよ。
心の底から笑うと、上瞼も下がり、目が細くなりますよね?大笑いすると涙が出てきますよね?目がきらきらするんですよ・・・(それは違うんじゃ・・・)
ということで、「偽りの笑顔は顔の下部と下瞼の動きを補う(に及ぶ)にすぎない」
3は、You can make your mouth smile but not your eyes sparkle
これは簡単。口を笑顔にすること(つまり口角を上げること)はできるが、目(瞳)をきらきらさせることはできない。
あ、簡単ではなかったかもしれません(汗
but以下の訳し方がちょっと迷うかも。
まず、make your mouth smile but not your eyes sparkleの部分で、but以下の部分が前半の表現とリンクしていることに気づけましたでしょうか?
前半は典型的なmake型5文型。your mouth をsmileさせるんだ〜!というやつ。
後半も同じでyour eyes をsparkle させないんだ〜!としたいわけです。
ということはですよ、何かが省略されているんですよね?
can と makeがないんですよ。しかも補い方がcan not make というようにnotの前後に分割して補わなければいけないというトリッキーな感じ!マニュアル通りにやってしまうとこうは訳せないです。
が、文脈から判断して書くことはできそうですよね!長文読解はあくまで文脈重視です。
表現そのものを意訳しすぎるのは危険ですが、文脈から必要な単語を補うことは必要です(だってちゃんと訳せないですから・・・)。
4は、〜insincere smile didn't go to the eyes
insincereは見たことない単語かもしれませんが、後半は見覚えありませんか?
sincere・・・誠実。これに反対の意を示すinがつくので「不誠実な」です。
「不誠実な笑顔は目にはいかない」。まあ文脈でわかりますよね、何が言いたいのか。
「目は嘘をつかない」ということです。
「目が笑ってない」とか、逆に笑うのを堪えていても「目は笑ってる」なんてことよく言われませんか?(どういう状況だよ)
さて、これらの要素を100字の日本語で表現しなければいけません。
こういう問題はまず、主語(出だし)と述語、末尾を決めましょう。
出だしは「嘘の笑顔」「偽りの笑顔」あたりでしょうか。「虚構の笑顔」でも構いませんか。
末尾は「〜という特徴(である)。」で終わりたいです。ここで10〜14文字は決まりました。
でね、ついさっき、意訳をしすぎないように、という話をしましたが、この問題は説明ですから文字数を考慮して少し表現を変える(補う)というのは和訳の問題よりは許容されうるところです。
まああまり離れないほうがいいのは間違いないですが!
1については「実際には感じていない感情を感じているかのように相手方に思わせるもので、」(35字)
2、3、4については「顔の下部と下まぶたまでに及ぶにすぎず、口元が笑っていても瞳が輝いていない」(36字)
これを100字以内の日本語にまとめると
「嘘の(偽りの)笑顔は、実際には感じていない感情を感じているかのように相手方に思わせるもので、顔の下部と下まぶたまでに及ぶにすぎず、口元が笑っていても瞳が輝いていないという特徴である。」(86字)
まあ、この辺りが限界でしょう。私も本番でどこまで書けるか、正直自信はそこまでありません。
おそらく合否を分ける問題であったか、みんなそこそこ取れれば御の字という問題であったか。。。
模範解答などを見て、自分ならどこまで本番でかけそうか、という視点も大切です。しっかり部分点をもぎ取りにいきましょう。こそいできましょう!
そして次の10段落目に下線部cがあります。全ての人類はmicroexpressionsを使うんだと。
問4は、microexpressionsについて40字以内の日本語で説明しろという問題。
直訳すると、極小の表現ということになりますが、なんのこっちゃ。
その直後に「which are flashes of emotion lasting no more than a quarter of a second that reveal our true emotions.」と、その内容を説明する文章が続きます。まあ、ここを訳せばほぼ答えになるんじゃないかというところです。When babies〜以下は具体例ですからね!
flashはカメラのフラッシュをイメージしてみてください。「一瞬の光」ですよね?私は撮影のうち絶対に1度は目を瞑ってしまいます(そこ赤文字にせんでええねん)
しかも、その後にlasting no more than a quarter of a secondとあることからもなんとなくイメージはできるはず。
このlastは継続するという意味(これはシステム英単語ベーシック編の多義語にも掲載されていますからね!)。
quarterは4分の1、ここでは1秒のうちの4分の1→4分の1秒(0.25秒)。
no more thanがあり、その後に数詞がくるので、「わずか4分の1秒」となります。
no more than/not more than/no less than/not less than この違い、まとめて覚えておきましょうね。
「感情のフラッシュがわずか4分の1秒 that 私たちの本当の感情を明らかにする。」
この辺りを40字の日本語でまとめます。
まず、which are flashes of emotionです。感情なんです。
なので末尾は「〜感情。」で終わらせたい
flashは「瞬間」とも訳します。「一瞬」でもいいかもしれません。
なので「〜という一瞬の(瞬間的な)感情」ここで8〜9字使います。
どういう一瞬の感情なんでしょう?
わずか4分の1秒しか継続しない、一瞬の感情です。
その一瞬が「私たちの本当の感情を明らかにする」というんですから、
すなわち
「わずか4分の1秒しか継続しない、私たちの本当の感情を明らかにする一瞬の(瞬間的な)感情。」(38〜39字)
となります。
以上!
難しい語彙のインプットは不要!基礎知識を確実に使いこなせるように!
もう残すところ共通テストまで1ヶ月、2次試験まで2ヶ月ちょい。
受験生はこの時期から難しい単語帳とかに手を出すべきではありません!!
もちろん早慶あたりを目指している方はプラスアルファでやらないと文章そのものが読めないので勝負になりません。
しかし、ICUなどの一部の大学を除いて、地方国公立やMARCH関関同立までの大学入試であれば基礎をどこまで確実にインプットできていて、それを使いこなせるかで決まってきます。
もちろん、難しい語彙を習得できているに越したことはないのですが、限られた時間でどこまでそのプラスアルファに時間をかけられるのかというところで、おそらくほとんどの受験生は問題演習や他の科目の対策に時間が取られることになるでしょう(慶応みたいに英語と数学と小論文のみとか、英語と地歴と小論文のみとか、そういう特殊な科目設定のところは別です)。
特に今回は地方国立大学の入試問題というところで、みなさん共通テストでは5教科7科目必要ですし、新潟大学は2次に国語と数学があったりと、理社科目に関しては基礎的な部分をいかに網羅的に理解できているか、英数国については基礎的な部分をいかに深く理解できているかが問われるのです。
いずれにしても、基礎の徹底が最重要なんです。これは新潟大に限ったことではなく、全ての大学で求められています。
東大や京大旧帝一橋、早慶などはその上にさらに1段上の知識と応用力を要するのですが、基礎の徹底というのは受験生にとっての最重要課題です。特にこれからの時期は応用や知識の増強に走りがちですが、基礎の復習をまずは徹底的にやりましょう。
ルートの単語帳や熟語帳、文法問題は確認テストで100点以外取らなくなるまで徹底的にやり込むことです。応用はそれからの話です。
ぶっちゃけ1〜2ヶ月なら短期記憶も有効です。とにかく同じ問題集を回しまくりましょう(そうは言っても丸暗記はだめよ!ちゃんと「なぜ」を理解しつつ回しましょうね)。
基礎の復習の徹底(知識系をひたすら繰り返)しながら、実践問題の演習を重ねていく。
もうこれしかないんです、この時期にやることは。
YoutubeとかTwitterとかで色んな勉強法が紹介されていたり、この本読んだ方がいいとか、この単語帳やらないと受からないとか、色々な誘惑があります。
でも、最初からやってきた問題集をホッチキスが取れるまで、テキストを穴が開くまで読むことの方が今は大切です。足りていないと感じるのはある意味、この時期までに諸々やってこなかったあなたの責任です(厳し・・・)
直前期は自分の抜け落ちている知識をひとつひとつ拾い集めていく時期ですから。今一度丁寧に、今までやってきた単語帳や熟語帳、文法問題集、テキストを読み返しましょう。もちろん全部読む必要はありません。自分の知識が抜け落ちているなと、問題演習で感じたら(というか間違えた問題の箇所)、その該当箇所と関連箇所を復習する。
これを徹底することで、必ず基礎力は強固なものになります。
ちなみにこの問題の文章で難しい単語はありましたか?
専門用語は下の注に訳語が載っていましたし、なんならシステム英単語標準編掲載語の派生語の1つであるinstinctivelyなんていう言葉にまで注が振られていました。
つまり、シス単標準編をしっかりやっていればあとは和訳と日本語を使いこなす力さえ磨いていれば解けるんです。
ね?受かりそうな気がしてきませんか??
新しい知識は問題演習の中で出会ったものを拾っていく程度でいいんです。
ここまできたら欲張るな!知識は今ある教材でなんとかする!(演習本は買っていい)
理解50%の知識を10持つより理解100%の知識を5つ持て!
そういう意気込みで理解50%の知識を1つでも理解100%の知識にできるような、そんな勉強をこれから心がけましょう(2年生以下でもいますぐこのモードに切り替えましょう!)
次回の解説は日本大学の英語の予定です。