おつでーす!
あっつい日々が続いてますね〜
ちょうど今台風が接近していて、この台風がすぎるとどうやら夏本番という感じの気温が週間予報に並んでいます
この夏も、溶けずに乗り切りたいものです(え?)
さて、今回は共通テスト英語攻略のラスト!大問6・Bやっていきましょう!
最後の最後に、専門的なテーマの文章・・・
大問6・B
では、まずリード文見ていきましょう。
nutrition:栄養ですね。覚えてますか?
health classは保健の授業でしょうかね。栄養って家庭科で学ぶような気もしますが(笑)
とか余計なこと考えないように!
sweetenersはなんでしょう、sweetなので甘い、-eneterとなっているので〜するもの、
甘くするもの、みたいな感じで捉えておけばいいでしょう。甘味料?
次に問いをみます。
ざっくりと、問の中身をチェック!
問1:現代科学は甘味料の世界を〜により変えた。
問2:学んだ情報を要約
問3:文中の内容として正しいもの2つ
問4:筆者の立場として相応しいもの
では本文読み進めていきましょうか。
まず、第1段落は導入ですね。甘いもんはみんな好き!白い砂糖とかイメージするよね〜と。
ただ、4行目でいきなりhowever氏が登場です。早くね?
科学的な発見により甘味料の世界が変わった。とあります。
問1の答えがこの辺にありそうですね〜!!
かつてはsugar caneとかからしか砂糖はとれないとされてたけど、今は他のいろんな植物からとれる。
例えばコーン(日本語のコーンとは少しイメージが違うかもしれません)。
コーンはabundant(豊富)でinexpensive(高価でなく)、process(処理)も簡単!
これらの単語は全てシステム英単語ベーシックレベルのものです。忘れていた人は猛反省して入念に復習しましょうね。
単語熟語文法は一定レベルまでは力技で覚えておかないと、読解には達せませんからね。
で、HFCSは普通の砂糖の1.2倍、
この70年で科学者は幅広くいろんなartificial(人工的な)甘味料を開発してきたと。artificialもシス単ベーシックでありますよ〜。
ではそろそろ問1みましょうか。
選択肢!
1:新しいより甘い白砂糖を発見した
2:アメリカ人のエネルギー摂取の統計をとる
3:多様な新しい選択肢を供給する
4:新たに開発された植物from the environment を使う
この問いは「〜により」というところに当てはまる選択肢を選ばなくてはなりません。
「〜により甘味料の世界が変わった。」という形式におさまる選択肢です。
なんで甘味料の世界が変わったんですか?
1段落2行目「一般的に砂糖と言われたら、sugar caneやsugar beet plantなどから取れるものとされていた」
plantは植物、ですね。ざっくりいきましょう。植物は天然ですよね。
で、4行目にhoweverがあって、9行目に「scientists have developed」とあります。
科学者が開発したんですよ。artificialとありましたよね。すなわち人工物ということです。
何を開発したか、幅広い種類の人工甘味料ですよ。
1は白砂糖って本来の砂糖のことですよね、それを発見したという点がバツ。
2は絶対に選んではいけない選択肢、バツ。そんな話をしたいんじゃありません!
4は「新しい植物を使う」とあるので引っかかりそうですが、ちょっと待った!
from the environmentで立ち止まってください!
environmentは環境ですよね?
環境の植物。ちょっと何いってるかわかんないとなるかもしれませんが、
ここは人工物と自然物の対比の文脈です。
であれば「自然に生えている植物」という意味がとれるんです。
ちなみに the environment で 自然環境という意味があるのですが、
これを知らなくてもなんとか導けるはずです。文脈から!!
これはノリを掴んでいないと少し厳しいかもしれませんが、日本語でもこういうノリないですかね?
久しぶりに会った友人に対して「よう!まだ生きてやがったのか!」っていうのは「おー、元気やったか」って意味ですよね?(いやいや、下町の口悪いじーさんか!<モデル:両津銀次>)
というのは冗談で(半分真面目)、例えば「テレビを見るとバカになる」というのは昔から言われております。
でもテレビから人間が馬鹿になる電磁波が発せられているわけではありませんよね?
テレビは映像です。映像を通した動く視覚情報というのは思考というワンクッションを経ないで脳にダイレクトにきます。脳への衝撃が強い故に、テレビや映像を通した情報は真実であると信じてしまうのです。
言い方を変えれば、テレビにより洗脳されてしまうということです。自分で考えなくなる=バカ、ということです。
もう一つ、ノリとしてわかりやすいものに、お笑いのツッコミがあります。
ボケに対するツッコミ、例えば、めちゃくちゃ嘘をつくというボケをしたとしましょう。それに対するツッコミとして、「お前めっちゃ嘘つくやん」と突っ込んだらどうですか?面白いですか?面白くないですよね?
というかツッコミになってない。
でもツッコミが「お前安○○三か」とするとどうでしょう。
信者の方には申し訳ないですが、彼の数々の嘘が世間にバレてしまった今となっては、「安倍○三」は嘘つきの代表とされています。子供たちの間でも「嘘つきは安○晋三の始まり」なんて言葉遊びがされる始末ですからね。
でもちょっとユーモアありませんか?泥棒という一般名詞よりも、固有名詞を使う方がちょっとクスッとくる。
あと、関西(特に大阪)ではコンビニのことをローソンという人がいます。
あれおっかしいな、この辺ファミマしかないのに・・・そう、その人にとっては
ファミマもセブイレでもコンビニ=ローソン、ローソン=コンビニという認識なのです。
もっとわかりやすいのはバンドエイドじゃないでしょうか。
バンドエイドは絆創膏の代名詞ですが、この名称はジョンソンエンドジョンソンという企業の商品名です。
実際、アメリカではティッシュペーパーのことをクリネックス(ティッシュペーパーの商品名)で呼ぶ人もいます。
つまり何が言いたいかというと、文章や会話の中でその都度そのものを指す単語を使うことはせず、
少し捻った単語が使われがちと言うことです。
現代文でも言い換えは多用されますよね?言い換えを抜き出す問題も出るくらいです。
文章を書く人は同じ単語を繰り返し使うことを嫌います。
文章が美しくない、もっと言えば著者は自身の語彙力や表現力を文章上で読者にひけらかしたいわけです。「面白い表現するな〜」と読者にそう思ってもらいたいわけです。
文筆家とはそういうものです。文筆家の性(さが)です。
我々や、まして受験生が読む文章は大抵プロが書いた文章なわけです。そんな人たちが書いた文章はさまざまな言い換えがなされているのです。
そしてわかりにくいからこそ出題されるわけです
(その点、英語は日本語現代文よりストレートな表現なのでわかりやすいです)。
この点意識するだけで、少し文章が読みやすくなるかもしれませんね。
さて、話がだいぶ脱線したので、問題解説、攻略に戻りましょう。
というわけで問1は3番が正解です。多様な新しい選択肢、とは1段落9行目のwide variety of artificial sweetenersのことです。
その上の行に、HFCSは普通の砂糖より1.2倍甘いけど、カロリーがかなり高いと書かれています。だから、それを科学の力で解決すると、いうのが1段落9行目な訳です。
で、この後第2段落と第3段落は具体例です。調査によると〜とありますしね。
2段落2行目にadded sugarってのが出てきますね。これはwhole foodには見られないと。なんかよくわからないですよね。
ですがその後の文章が最大のヒントです。
バナナはwhole foodで、クッキーはadded sugarだと。
バナナってめちゃくちゃ甘いんですけど、加工されてないですよね?バナナは木になる。対して、クッキーは木が生えてきたり、根を下ろしたりしないですよね?なんか小麦粉と牛乳と砂糖と卵でワーっとやってチーンと焼く、つまり人工的というわけです。
whole foodとadded sugar、この対比がなされるわけです。
で後者は健康に良くないと、6〜7行目に書かれてますよね。体重は増えるし、他の健康問題にも発展すると。
3段落目は冒頭で、「白砂糖の代替物はカロリーが高い。結果、代替の低カロリー甘味料が人気になっている。」と述べています。
次の4段落目では、その代替甘味料について詳しく述べられています。
Aspartame と Ace-Kは砂糖の200倍甘い。Stevia(ポカリスエットのパ○モンではありません)は砂糖の300倍、sucraloseはSteviaの2倍甘い。steviaについては「砂糖の」とは書かれていませんが、これは省略です。前の文章と連動させているので、くどい表現を避けています。英語はくどい表現が嫌いです。
で、ここの読み方のノリなんですが、日本語でも、面白く話す人ってこんな話し方しませんか?
それ200倍なんだよ、でもこれは300倍、あれはこれのさらに2倍(つまり600倍!?)と、どんどんすごいものを後から出していく。まさにこのままじゃないですか?
で、日本の企業が開発したAdvantameは砂糖の20000倍甘いと。20000倍!
あまーーーーーーーーー━━━━(゚∀゚)━━━━ーーーーーーーい!!!
失礼。
そろそろ問2解けるんじゃないですかね?この辺の甘味料の甘さの度合いをまとめた表を埋めていく作業です。
一番上は最後の20000倍Advantame。
その次は今出てきた中だと、sucraloseですよね、砂糖の600倍。
次に砂糖の300倍甘いstevia、次が200倍甘いAspartameとAce-K。選択肢を見ると1と2は2秒でバツをつけられます。
残った3か4な訳ですが、HFCSって何でしたっけ?1段落で出てきましたよね?砂糖の1.2倍甘いと。大したことないやん!じゃあこれが一番下、つまりDになると。じゃあもう3番しかないですよね?ちなみにAspartameとAce-Kは砂糖の200倍なので下から2番目、というのも3番は満たしています。
残り2問!
5段落では、冒頭で「甘味料を選択するとき、健康への問題を考えることは重要である」と述べています。
最終6段落では、甘味料選ぶのって難しいよね〜的(なんだこの優柔不断な会話は!)なことが書かれており、シメの段落になります。
まあひとまず5、6段落読んでみてください。
では問3見ていきましょう。
1:代替甘味料が体重の増加を引き起こすことを証明した
2:アメリカ人は14・6%のエネルギーを代替甘味料から摂取する
3:代替甘味料を植物から摂取することは可能だ。
4:多くの人工甘味料はこれを使って調理するのが簡単だ。
5:キシリトールやソルビトールのような甘味料は急速にdigestされない
まず2番は論外ですね。本文の14.6%という数字はアメリカ人のうちadded sugarからエネルギーを得ている人の割合を指します。
他方、この選択肢の14.6%はアメリカ人が得るエネルギーの割合を指しています。
指している内容が違うのでバツ。慌てていると選んでしまいそうな選択肢ですけどね笑
次に消せるのは4番でしょうか。これは4段落の冒頭の文章に「簡単じゃない」と述べられています。バツ。
そして1番。代替甘味料が体重の増加を引き起こすことを証明した。いやいや、逆じゃね?体重増えると書かれていたのは白砂糖の天然の代替物の方ですよね?brown sugar、蜂蜜、メープルシロップなど。
天然の代替物は甘味料ではありませんから、選択肢に「sweeeteners」があるところがバツ。
で、3と5が残ったわけですが、一応見ていきましょう。
3は3段落の最後に、人工的なものだけではなく、植物でもあると書かれているので○。
5は5段落9行目以降から考えます。ちょっとひとひねりある問題かもしれません。
本文10行目で、これらは体の中を非常にゆっくり抜けていく。つまり消化(?)が悪いということですね。
5番は、早く消化しないと書かれているのでこれが正解です。
ちなみにこのdigestという単語は日本語としては要約(スポーツ中継で試合経過の重要な点だけピックアップしたものをダイジェスト、なんて使われ方します)という名詞が思い浮かぶかもしれませんが、ここに出てきたのは動詞です。digestという単語はシステム英単語標準編には掲載がありますが、システム英単語ベーシックには掲載がありません。しかも標準編のうちstage3に掲載されています。
やはり、システム英単語標準編はstage3までは仕上げておいた方が、余裕を持って共通テストに臨めるといえますね。
で、これは消化するという意味です。急速には消化されない、すなわち消化が悪いということですね。◯。
では最後問4ですが、これは思考問題ですね。筆者の立場として相応しいものを選ぶ問題。
選択肢見ていきましょう
1:筆者は飲み物やデザートに使われる人工甘味料について異論を唱えている
2:筆者は人工甘味料は伝統的なそれと置き換わることに成功したと信じている
3:筆者はより甘い製品を発明することが将来にとって重要だと述べている。
4:筆者は人々に、道理に敵う(理解できる)ように甘味料を選ぶことに注目することを提案している。
こんなところでしょうか。
まず、筆者の主張というのは最初か最後に書かれていることが多いです。
この文章だと最初は導入だったので、最後を見てみましょうか、6段落。
特に最後の文。「人々はそれぞれが選択肢を持って、それぞれの必要性や状況に合った(応じた)甘味料を選ぶことが必要だ」
1番は、確かに異論は唱えていますが上記の最後の文は全否定ではありませんね。ちょっと置いておきましょう。
2番は、全面的に人工甘味料を賞賛しているような記述ですが、上記の最後の文からはとてもそうは思えませんよね。
5段落に書かれてましたよね。白砂糖は太るし他の健康問題にもつながる、かといって人工甘味料はというと確かに少量でも甘く感じはするが、癌を引き起こす恐れもあり、記憶や脳の発達に影響を及ぼす、特に幼い子供や妊婦、高齢者に。
なので2番は違うかなとアタリがつきます。バツ。
3番はもってのほかだとわかりますね?最後の文と言ってることがまるっきり違います。
残るは4番ですが、道理に敵う甘味料選びに注目する、つまり大事だと言っています。
本文では、必要性や状況に合った(応じた)甘味料を選ぶことが必要と言っています。なんか同じ方向を向いている気がしませんか?
そもそも5段落で甘味料と健康の話をした後で、6段落で「全ての情報があったとしても甘味料を選ぶのは難しい」と言っています。「温かい飲み物に人工甘味料を入れない人も、人工甘味料の入ったガムや飴買う。」と。
すなわち、それぞれが様々な考えのもと、それぞれにあった選択をしなさい、
ということなので、筆者の立場に近いものは4番です。
1番は△にとどまります。本文では人工甘味料について筆者はいい点も悪い点も言ってますからね。
さて、いかがでしたでしょうか?
ここまで長らく共通テスト英語攻略にお付き合いいただきありがとうございました。
できるだけわかりやすく分解し、読み方や解き方について話してきたつもりですが、まだ共通テストは難しいと思われますか?だとすれば、私の力不足です。
でも、私がこれまで書いてきた記事を読み返しながら、2021年の共通テストを一度解いてみてください。
で、自分の弱点がわかったら、分野別の問題集を購入して、その分野を解きましょう。
形式に慣れることから始めて、苦手な分野をなくしていきましょう。
【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<1>
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また、共通テスト全体を見渡して、解く順番や時間配分などの戦略を立てましょう。
これは早いうちにやっておくことをお勧めします。
武田塾生であればルートがまだ終わってなくても、上記分野別対策と本番の戦略は必ず立てておきましょう。
9月の模試で6月の成績よりグンと上げるためにはまず出題形式への対応です。
7月ももう終わりですね。
8月は勝負の月、山場の月!
体調崩さないよう、時にはリフレッシュしながら進めていきましょう。
今後も私大や国公立型の英語の過去問についての攻略記事を書いていきたいと思いますのでお楽しみに!
リクエスト等あれば武田塾上越校までお問い合わせください!