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【早稲田を事例に、日本史を突破する解答力〜ハッタリに屈するな〜】★上越・高田の予備校は武田塾【個別指導 塾 予備校 浪人】

どうも、上越校講師の町です。

今日は日本史選択の受験生(特に難関大志望者)に送る、ピンポイントな記事です!

奇問、悪問に惑わされないために

武田塾に通う生徒、通っていない生徒も含め、今の時代の日本史受験生なら必ず持っていると言っても過言ではない、東進ブックスから出ている『金谷先生の日本史B一問一答完全版』。これは10年以上前に受験生だった私も愛用していました。本が折れ曲がった状態で型がつくまで繰り返し、ボールペンでの書き足しや○×印などで汚れた一問一答集はいまだに捨てずに持っています(汚い)。

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まさにバイブルと言っても過言ではないあの一問一答集。この本に書かれていない知識は基本的に覚えなくていい、解けなくていいと割り切ることが大事です。そんな問題解けなくてもセンターなら9割とれます。私大の入試でも8割は余裕で得点できます。

なのでこの一問一答で問われていない知識は基本的に奇問・悪問の類だと思って大丈夫です。

 

こういう問題に注意!〜事例紹介〜

では、日本史の最難関と言われる早稲田大学の問題を事例に検討していきたいと思います。

まず2004年の政治経済学部の問題から。

 

・「朝野新聞」で活躍した政治小説家で、自由党結成に参加した空欄Xに該当するのは誰か。(記述式)

 

まず、朝野新聞って聞いたことありますか?おそらく教科書には載っていません。

一問一答には載っています。明治時代の文化5の中で、星がついていない問題として載っています(つまり難問)。

そしてその下の補足部分でこの問題の答えである「末広鉄腸」の文字が書かれています。

この末広鉄腸は次の明治時代の文化6〜文学〜で、『雪中梅』を著した人物、星1つの知識として掲載されています。

日本史を極めたい人ならば解答不可能ではない問題だが、これは悪問認定していいと思います。

まして記述式で出題ですから、知らなければ書けません。こういう問題に惑わされないように気をつけましょう!

この朝野新聞は立憲改進党系の新聞で、立憲改進党といえば早稲田の前身・東京専門学校を創設した大隈重信が想起されます。早稲田や大隈重信に絡めた問題を昔はよく出題されていました。もうこのような悪問は出ないと思いますが、もしハッタリをかまされた時はハッタリだと見分けられるようにしっかり一問一答で基礎知識を身につけましょう!

ちなみにこの問題の次の問題は

・新聞「日本」と同時期に徳富蘇峰が創刊した新聞は何か、というもの。

徳富蘇峰は一問一答で星3つの重要知識です。その人物が創刊した新聞も超重要知識です。

正解は「國民新聞」ですね?これはわかりましたか? わかっててほしい!!

これが2問目なんです。つまり、1問目で難問を出して受験生をビビらせます。そして2問目で何食わぬ顔で超基礎的な問題を出してきます。この手法は大学入試のみならず難関国家試験でも使われる心理的な手法です。気をつけましょう!

ついでに、この年の政治経済学部の試験で、上記の悪問の上の問題(つまり前の大問の最終問題)ではこんな出題があります。

・史料の筆者である長谷川如是閑が「大阪朝日新聞」に在社した時、同紙は米騒動の報道で筆禍事件を起こしたが、その時の首相は誰か?  イ:伊藤博文 ロ:桂太郎 ハ:原敬 ニ:寺内正毅

 

え、長谷川如是閑、誰?これは教科書はおろか、一問一答にも載っていません。一見悪問にも見えます。

その長谷川如是閑が大阪朝日新聞に在社した時、米騒動の報道で筆禍事件を起こした。その事件名は?という問題ならばスーパー悪問認定でございます。(ちなみに白虹事件が正解で、これを記述させる問題がかつて出題されたこともあります)

ですがこういうのもハッタリです。

よく読んでください。・・・筆禍事件を起こしたが、その時の首相は誰か?

しかも選択肢の問題です。米騒動は1918年というのは大丈夫ですよね?すなわち第一次世界大戦後の話ですから、伊藤と桂は一瞬で切り捨てます。そして米騒動をきっかけに時の内閣が倒れ、原敬内閣ができるんでしたよね?

もちろん覚えているべき知識ではありますが、消去法でも寺内を導けるわけです。

余計な情報に惑わされてはいけないというのもこの年の政治経済学部の問題は教えてくれます。

もっとも、15年前の問題ではありますが・・・。笑 でも、ひどい出題をしていた頃を知ることも大事かと思うので紹介しました。

ちなみにこの時代の早稲田では、早稲田大学の建学の精神「学の独立」を書かせる問題が出題されたこともありました。

(愛校心がすごいんじゃあ・・・)

 

最近でもたまに出題される奇問/悪問/捨て問題

一昔前の早稲田だと、奇問悪問のオンパレードで、政治経済学部などを中心にカルトクイズと称されるほどのクセがすごい問題がよく見られました。

「でも、それって昔の話でしょ?」

確かに、やはり知識偏重は良くないという世の流れに沿って、こういった奇問は減少傾向にあります。

でも!この手の問題、忘れた頃にたまに顔を出すんです(ヒッヒッヒッ)

 

2018年の政治経済学部の問題です。

戦後史の問題。

第29回総選挙の際、(1)の委員長が立会演説会で刺殺された。その人物名を記せ。

出たー!という感じです。まず(1)は表の中にあるのですが、1960年に行われた選挙で自民党に次いで議席を獲得した政党です。「これ日本史の問題だよね?」となるような問題ですよね。苦笑

答えは「浅沼稲次郎」なんですが、(1)に入る政党は日本社会党です。ここまでは、戦後史を入念に学習されている方なら導けますが、その委員長まで暗記している人は果たして・・・。もちろん一問一答にも載っていません。

ちなみにこの人物は早稲田大学の出身者で、過去にも出題されています。早稲田に関していえば、大学関係者で出題歴のある人物は過去問演習を通じて要マークです。ただ、この問題、解けなくても大丈夫です。

 

そしてその上の問題が気になりました。(前の大問の最終問題)

(8)の人物は、第二次大戦前に「北京秋天」などの作品を、戦後には富士山、浅間山を対象にした作品を多く発表した。その人物は誰か。  あ:青木繁 い:岸田劉生 う:黒田清輝 え:安井曽太郎 お:梅原龍三郎

穴になりがちな近現代文化史の、さらに影の薄い絵画についての出題。これだけですでに難問なのですが、読み解いていきましょう。

第2次大戦前から活動されて、戦後も活躍された画家ということがヒント。

黒田清輝は明治時代の画家として重要知識です。戦後まで生きていたとするとかなりご高齢ですよね。つまり可能性は低くなります。

黒田清輝・・・白馬会・・・青木繁という連想ゲームはすでに難問の様相です。

次に岸田劉生ですが、彼は大正時代に活躍した人物として捉えられています。同時代に安井曽太郎と梅原龍三郎もいます。

後の時代に出てくる人物の方が戦後も生きている可能性が高いですよね?ここで3択に絞ります。

でも、そこから先に進めなくなります。一問一答では対応できない問題ということになります。知ってる名前がいくつかあっても奇問悪問の類、なんてこともあります。選択肢を適当に選んで次に切り替えましょう(といっても次が浅沼稲次郎問題なんだこれが・・・まだこんな出題やってるのか早稲田・・・)

ちなみに正解は梅原龍三郎でした(誰がわかるねん・・・)。

実はあと、その前の問題も割と難問だったりするのですが、挙げていけばキリがないので今回はこのあたりで終わりにします。

なお2017年度は「アベノミクス」と書かせる問題が日本史に出題されていま(殴

 

でも、ほとんどは通常の勉強法で太刀打ちできます!!

さて、悪問奇問を見すぎて少しびびったかもしれませんね。

でも安心してください!ほとんどの問題は教科書と用語集、そして金谷一問一答で対応できます!

武田塾のルート通りに進めて、演習を繰り返す。今日の記事はその後のテクニックの話です。

受験生はラストスパート、基礎の復習をしつつ、実践力を磨いていきましょう!

2年生以下の日本史受験生は、まず流れを掴んで、入れ物/容器を作ります。そこに知識を並べていくイメージです。

これからしっかり基礎固めをしていきましょう。

もし不安になったあなたは、一度、武田塾上越校に遊びに来てみてください。

お待ちしてまーす!!

 

ちなみに、上越校講師の町は、共通テスト英語で確実に8割を取れる実況解説記事も書いてます。

複数科目で総合的に成績を上げる一助に、こちらもぜひ併せて読んでみてください。

【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<1>

【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<2 >

【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<3>

【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<4>

【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<5>

【大学入学共通テスト英語で8割取る!】リーディング攻略講座<6>

 

 

大学受験というのは、やらなければならない勉強量は決まっています。

やらなければならない量を、計画してみてください。

受験勉強ははやく取り掛かるに越したことはありません。

 

 

 

大学受験を考えている高校1・2年生。

大学に行きたいんだけど、伸び悩んでいる高校3年生。

自宅で浪人生活を送っているけど、成績が思うように上がっていない既卒生。

正しい勉強方法を知り、自分の勉強の取り組み方を変えてみませんか?

昨年、上越校では

チェコ国立大学医学部

福島大学行政政策学類前期

岩手大学理工学部前期

東京農業大学

神奈川大学

等々に塾生が合格しました。

塾生数の分母は少ないですが、塾生はしっかりと力をつけていきました。

2020年度の上越校では、

センター試験リーディングリスニング共5割→模試リーディング76点リスニング82点(4月入塾既卒生)

第2回模試英語リーディング41点→第3回模試英語リーディング76点(4月入塾既卒生)

第2回模試英語リーディング50点→第3回模試英語リーディング72点(4月入塾既卒生)

第2回模試英語リーディング52点→第3回模試英語リーディング73点(1月入塾現役生)

第2回模試英語リーディング42点→第3回模試英語リーディング67点(3月入塾既卒生)

模試英語リスニング42点→第3回模試英語リスニング77点(4月入塾既卒生)

センター試験国語5割→模試国語137点(4月入塾既卒生)

第1回リスニング偏差値45→第2回リスニング偏差値66(1月入塾現役生)

6月模試英語42点→9月共通テスト模試68点(1月入塾現役生)

など武田塾の特訓を受け成績を上げています。

上越・妙高エリアの受験生が

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正しい勉強を知り、大学受験を通し、自信をつけ、

希望の進路を実現していけるようサポートしています。

武田塾に入らなくても、勉強の仕方など武田塾の勉強法を元にお伝えしています。

今まで真面目に授業を受けてきたのに成績が上がらなかった

勉強のペース管理をしてもらいたい 何から勉強すればわからない

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