みなさんこんにちは!武田塾神保町校です。
今回は英語の先生がよく言っている「英語を英語のまま理解する」ということについて解説していきます!
今年の1月に行われた共通テストの英語、皆さんはもう解いてみましたか?
80分の制限時間であれだけの量を解ききるには、相当な実力が必要です。
実力がまだ伴っていない場合には、テクニックを使って解くことになります。
「スキミング」や「スキャニング」と呼ばれるテクニックを聞いたことある人もいるのではないでしょうか。
共通テストでは、センター試験に比べると相当語数が増加しており、
全てを読み切ろうとすると、どうしても速読が必要となります。
その際に「英語を英語のまま理解する」という謎のアドバイスを聞いたことがありませんか?
今回は、速読の要となるテクニックとなる、この謎のアドバイスについて解説していきます!
リスニングでの「英語のまま理解する」は、モリテツ先生の動画をチェック!
英語を英語のまま飲み込むってどういうこと?
そもそも、英語を英語のまま飲み込むとはどういうことなのでしょうか?
これは、実は皆さんは日本語でも行っている内容だったりします。
英語を読むときに、皆さんはどのように進めていますか?
1つの文章ごとに訳していますか?
それとも、主語や動詞などと区切って日本語訳していますか?
「英語を英語のまま飲み込む」というのは、
この途中で日本語に訳すという作業を省略することを指します。
例えばペンを目の前にして
"Is this a pen?"
ときかれたら、おそらく高校生の皆さんなら
「これはペンですか?」
と日本語に翻訳しなくても
"Yes!"
と返すことができるのではないでしょうか。
これが「英語のまま理解する」の一例です。
実は現代文でも、読解スピードを速めるための対策として応用できます。
大学入試の現代文は、難解な単語や漢字が羅列されていて、非常に読みにくいものが多いです。
その中でいちいち単語の意味を理解するために引っかかったりすると、読解のスピードが大きく落ちることになります。
それは、同じ日本語でもありながらにして、英単語のように初めて見る単語が多いからではないでしょうか?
結局日本語なのに、もっと簡単な日本語に翻訳しながら進めているという人もいるはずです。
小学校の教科書のような簡単な日本語では起こりえないことですよね。
英語の文章を日本語介さずに読むということは、実はこの感覚に似ているのです。
では、どうすれば英語のまま理解することができるのでしょうか?
どうしたら英語のまま理解できる?
まず、どうして皆さんが "Is this a pen?"という英文を、日本語訳なしに即答で返答できるのか考えてみましょう。
これは明らかに、他の英単語よりも is this a pen の4単語に触れるからに他なりません。
これは日本語と同じメカニズムです。
日本語も、これまで十何年と触れてきたからこそ、このように母国語として利用できているのです。
英語とはそこまで長い付き合いではないかもしれませんが、英語であっても
複数回頻度高く使用している単語は、まるで母国語であるかのように頭が理解できるようになっていきます。
どのようにすれば英単語を日本語を介さず理解できるのか、分かってきたでしょうか?
つまり、大学入試レベルの単語との接触機会を増やす
ことが、英語を英語のまま飲み込むための唯一無二の条件になります!
そのためには、単語帳をボロボロになるまで使い込み、1冊を完璧にする必要があります。
武田塾の基準では、英単語1つあたり2秒以内に和訳が出てこないと「覚えた」と判定しません。
これを単語帳の中にあるすべての単語でできるようになれば、
速読への第一歩目をクリアしたと言えるでしょう。
あとは意識的に日本語を介さずに長文読解を進める訓練をすることです。
大学受験レベルの文章だとどうしても最初はつまづいてしまいますから、
最初は高校入試レベルの長文で進めることをオススメします。
日本語の翻訳をいちいち挟まずに、英語を読み進めるだけで内容が頭に入ってくるようになったら
大学受験レベルの長文にアタックしてみましょう。
まとめ
今回は「英語を英語のまま理解する」についてお話していきました。
赤ちゃんが日本語をマスターするのと同じ理屈で、
英語との接触回数を増やして、英語をニュアンスで理解できる状態が
英語のままで理解できているということになります。
勉強の質を伸ばすことはもちろん大事ですが、接触回数を意識してみてください!