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世界史の勉強法‼【共通テスト・国公立二次・私大】

世界史の勉強法‼【共通テスト・国公立二次・私大】

皆さん、こんにちは!武田塾伊丹校です。

今回は世界史でおすすめの勉強法と参考書の使い方を解説していきます。

共通テスト・国公立二次・私大では対策方法が大きく異なる科目ですので、それぞれに分けて紹介しようと思います。

共通テスト

共通テストは教科書レベルの問題しか出ませんので、マニアックな知識を詰め込むよりも、基礎・基本をしっかり押さえることが肝要です。

特に近年は単に用語を覚えているかどうかではなく、知識をもとに資料を読んで考察する能力が問われるようになってきています。世界史の大きな流れを意識しながら勉強に取り組んでください。

流れが全く頭に入っていないという人は、まず講義系参考書を読んで大枠を理解しましょう。以下におすすめの参考書を挙げます。

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた : 山﨑圭一 | HMV&BOOKS online ...

初学者や歴史が苦手な人にオススメの1冊です。流れが地域別にまとまっており、初学者にとってはノイズとなる年号が全く登場しないのが特徴で、大枠の確認には最適です。

『ナビゲーター世界史』

《新版これならわかる!》ナビゲーター世界史B 1 | 山川出版社

教科書と同じ山川出版社から出ている参考書です。教科書と同じ配列でより分かりやすく説明しているので、副読本としても利用価値が高いです。『一度読んだら』よりも詳しく、これ1冊完璧にすれば共通テストはばっちりです。

ここで注意してほしいのですが、教科書は事項が簡潔にまとまっているぶん、初学者が読んで分かるようにはできていないので、ある程度流れが身についてから知識を整理するために使うべきです。

次は共通テストの過去問を解いて演習を重ねていきましょう。理解不足や抜けている事項があれば、その都度講義系参考書や教科書に戻って再確認してください。

共通テストで9割以上安定して取れるようになったら、二次や私大の対策に入っていきましょう。

国公立二次

国公立二次では基本的に論述問題が出題されます。各大学の傾向が割とはっきりしているので、受験する大学の過去問は早めに確認しておくとよいでしょう。

例えば東京大学は第1問に600字という非常に長い論述を出題し、一橋大学はヨーロッパ中近世史と東アジア近現代史に出題が偏っていて、その分野ではマニアックな知識も必要になり、筑波大学は400字で歴史の流れを書かせる問題を中心に出題する、といった具合です。

とはいえ根本的に問われているのは、いかに問題の要求に沿った文章を書けているか、という点に尽きます。そしてきちんとした解答をつくるには、用語が頭に入っていることはもちろん、歴史の対局を正確に理解していることが不可欠です。

そのためにうってつけの講義系参考書があります。

『荒巻の世界史の見取り図』

荒巻の新世界史の見取り図 上 (東進ブックス 大学受験 名人の授業シリーズ) | 荒巻 豊志 |本 | 通販

二次試験で世界史を使う受験生の間では有名な参考書です。用語を網羅するよりも歴史の流れに重点を置いた解説で、論述のエッセンスが詰まっています。

演習用の参考書としては以下がおすすめです。過去問と並行して進めていきましょう。

『世界史論述練習帳new』

Amazon - 世界史論述練習帳new (Parade Books) | 中谷 臣 |本 | 通販

問題の要求の読み取り方、解答の書き方など論述の基礎をしっかりと教えてくれる参考書です。長い論述を解くために必要となる基本60字が付属しているのもありがたいです。

そしてとにかく教科書を読み込むことが本当に大切です。東大の問題と言えども教科書の内容を理解していれば得点できることがほとんどです。しかし、教科書に何が書いてあるかは意外と気付いていないことが多いです。何周も読み返すにつれて「こんなことが書いてあったのか」という発見が何度もあるでしょう。

それに論述は教科書のような文体で書かなければなりません。そのためには教科書的な言葉遣いに慣れる必要があります。これも教科書学習が大切になる理由の1つです。

余裕がある人は複数の教科書を読み比べるのもおすすめです。

また、教科書の内容をさらに詳しく説明した『詳説世界史研究』という本も出版されています。あまりに詳細なので普通の受験生が使う代物ではないのですが、二次試験で世界史を使う人で高得点を狙うならおすすめです。とはいえ頭から通して読むのは効率的ではないので、あくまで辞書のように使用してください。

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私大

私大入試の場合は、MARCH・早慶クラスになると教科書に載っていない細かな知識が問われます。

同じ大学でも学部によってマーク式だったり論述があったりと出題形式が異なるので、こちらも過去問を見て受ける所の出題傾向を把握しておきましょう。

対策としては、教科書レベルの知識は既に身についていることを前提に、マニアックな知識をできるだけ多く補充していくことが大切です。細かい事実関係は用語集や先に挙げた『詳説世界史研究』で確認してください。用語集も暗記用というよりかは辞書的な使い方をした方がいいです。

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教科書に載っていない用語を暗記するには問題を解きながら覚えることが効果的です。以下におすすめの問題集を挙げます。

『東進 世界史B一問一答』

世界史B一問一答【完全版】3rd edition (東進ブックス 大学受験 一問一答シリーズ) | 加藤 和樹 |本 | 通販

一問一答の問題集は多くの出版社から出ていますが、東進の一問一答は非常に細かい事項まで網羅しているので、私大受験生に最も向いていると思います。

『実力をつける世界史100題』

実力をつける世界史100題[改訂第3版] | Z会出版編集部 |本 | 通販

こちらも早慶受験生の間で人気の問題集です。設問のレベルがかなり高く、解説が詳しいことも特長です。過去問と並行して進めてください。これ1冊仕上げれば私大入試の対策は完璧です。

まとめ

今回は世界史の対策方法を共通テスト・国公立二次・私大に分けて解説しました。

共通テストは教科書レベルの基礎を押さえていること、国公立二次は教科書の内容を完璧に押さえたうえで、問題の要求を把握し的確に文章でまとめる能力、私大は教科書レベルを超えるような細かい歴史の知識が大切になってきます。

よって対策方法はそれぞれに異なりますが、共通しているのはいずれも教科書の内容を完璧に押さえているのが前提だという点です。論述問題でも重箱の隅をつつくような歴史クイズでも、解くためには基本的な事項を理解していることが欠かせません。

世界史を受験で使う皆さんは、目標はどこであれまずは何より歴史の大きな枠組みを掴むことが大切だと言えます。

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