英文解釈・発展編
皆さんこんにちは。武田塾伊丹校です。今回は難関大合格を目指す受験生向けに、英文解釈の勉強法をお伝えしたいと思います。
解釈の全体的な勉強法については以前の記事(リンクはコチラ)で解説しているので、未読の方は是非そちらの方にも目を通してくださると嬉しいです。
さて、旧帝大・早慶をはじめとする難関大学の英語では、難しい長文が出題されることがしばしばあります。しかも、それを制限時間内に「きちんと」読みこなさなければ高得点は期待できません。
そうしたハイレベルな入試問題に対応するためには、英文の構造を把握したうえで正確に和訳する力が不可欠になってきます。では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
解釈を勉強する際の注意点
以前の記事でもお伝えしましたが、英文解釈の勉強には落とし穴があります。どんなものか簡単に振り返ってみましょう。
①そもそも解釈をやらない
難関大を目指すような受験生ならば大丈夫かとは思いますが、受験勉強を開始してすぐの生徒の中には、英文を「ある程度」読めているからといって解釈の勉強を軽視する人がいます。
先述しましたが「ある程度」ではなく「きちんと」読みこなさなければ、大学入試の英語には到底太刀打ちできません。
英文解釈の力をつけることは、難関大志望者はおろか全ての受験生にとって避けては通れない道なのです。
②基礎が固まる前に解釈に手を出す
これも勉強を始めたばかりの受験生に見られがちな間違いです。そもそも解釈とは英文を読みこなすための作業です。基礎的な単語や文法が身に着いていない状態で解釈を始めても、書いてあることが何も分からないという事態に陥ってしまいます。
また、ひとくくりに解釈の参考書と言っても様々なレベルのものがあります。無理に難易度の高い参考書に挑戦しようとせず、今の自分のレベルに見合ったものを選ばなければ、効率よく実力を伸ばすことはできません。
③解釈ばかり勉強する
一方、これはある程度勉強が進んで実力もついてきた受験生によく見られる失敗例です。最初は難しく思われる英文解釈ですが、慣れてくるとパズルを解いているようで楽しくなってくると思います。
しかし、ここに落とし穴があるのです。英文解釈とは、そもそも長文を読めるようにするための学習です。ということは、いくら解釈の勉強が進んでも長文が読めなければ意味がありませんよね。
受験生の皆さんは解釈の参考書を1冊やり遂げたら、必ず同じレベルの長文が読めるようになっているかどうかを確認しましょう。ここでいきなり次のレベルの参考書に進んでも、英語の実力は全く伸びません。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
発展レベルの参考書
英文解釈の発展レベルの参考書としておすすめなのは、『ポレポレ英文読解プロセス50』と『大学入試英文読解の透視図』の2冊です。それぞれ難易度や特徴にちょっとした違いがあるので、自分に合ったものを選んでください。
①『ポレポレ英文読解プロセス50』
こちらは受験生の中でも人気の高い参考書です。たった50の例題で難関大入試に必須の読解技術を身につけることができます。
載っている文章は早慶以上の難易度のものから受験生が躓きやすいものを厳選してあります。したがってレベルはとても高いです。基礎が固まっていない状態で臨んでも、ほとんど内容を吸収できないと思います。
どこの大学から必要になってくるかということですが、MARCHには要らないという意見が多数派のようです。早慶以上を狙う受験生で、なおかつMARCHレベルの長文を問題なく読める人に適した参考書と言えますね。
やり方としては、1回やっただけで満足するのではなく何周も回すことが大切です。やはり非常にレベルの高い参考書なので、1周しただけで内容を身につけることは困難だと思います。
しかし解説はとても丁寧ですので、基礎力がついている人なら読んで分からないということはないでしょう。
実際の過去問演習できちんと身になっているかどうかを確認することも忘れずに。全ての例文を理解することができれば、これより難しい英文にはなかなか出会わなくなるでしょう。
『ポレポレ』を使う際の注意点等については、以下の動画も参考にしてみてください。
②『大学入試英文読解の透視図』
『ポレポレ』も非常に難易度の高い参考書でしたが、こちらはそれを上回る難しさを誇ります。ただ難しいというだけではなく解説が詳しいことも特徴で、やる人がやればかなりのレベルアップが見込めます。
レベルとしては完全に上級者向けです。具体的には早慶の長文を余裕で読める人が、過去問に加えてやるような参考書です。英語論文がスラスラ読めるようになりたい大学生も、よく使っているような印象があります。
基本的に『ポレポレ』さえ完璧にしておけば後は過去問演習に集中して大丈夫だと思いますが、難解な英文和訳が求められる京都大学などの英語で高得点を取りたい人には強くお勧めします。
『ポレポレ』と同様、何周も回して理解を完全なものにしてください。
かなり昔に出た参考書であるにもかかわらず、今でも着実に版を重ねていることが示すように、最上位の受験生からの支持は根強いものがあります。この1冊の内容を完璧にできれば、大学入試の英文読解で困ることはほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
詳しくは以下の動画も参照してみてください。
最後に
今回は難関大を目指す受験生が取り組むべき英文解釈の参考書について紹介させていただきました。
『ポレポレ』が早慶以上の長文を読むのにほぼ必須であるのに対し、『透視図』は一部の上級者にしか向かないという違いがあります。どちらも安易に手を出していい参考書ではないのですが、特に前者は受験生の間でもポピュラーであるだけに、早くやりたがる人は多いです。
しかし背伸びをして難しい参考書を使っても時間の無駄に終わる可能性が高いので、自分がその参考書に手を出してもよいかということはしっかりと把握しておきたいところですね。
『ポレポレ』で言えばMARCHレベル、『透視図』で言えば早慶レベルの英文が読めるようになっていないと、内容を自分のものにすることは困難だと思います。
逆に適切なレベルの受験生が使えば、とても力になる参考書です。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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