日本史の各時代区分(古代史、中世・近世史、近現代史)の勉強法
こんにちは、武田塾伊丹校です!
今回は日本史の勉強法を古代史、中世・近世史、近現代史の三つに分けて紹介していきます!
日本史全体で言えば、通史を暗記・理解することが日本史の勉強法と言えるのですが、日本史は時代ごとで勉強する際に気を付けたい点が違ってくるので、今回は通史全体を古代史、中世・近世史、近現代史の3つに区分して紹介していきます!
古代史の勉強法
最初は古代史からです!
古代史で取り扱うのは旧石器時代から平安時代までです。
古代史の特徴としては蘇我氏や藤原氏など同じ苗字の人がたくさん出てきて他の時代よりも人物の暗記が大変であることが挙げられます。
同じ苗字の人物を丸暗記で対処してしまうと、少し問題の切り口を変えられただけで間違ってしまい、せっかく覚えた知識が点に結び付かないという事態に陥ってしまいます。
そうならないようにするためには、人物の名前を歴史上の出来事・因果関係と関連付けて暗記することが重要です。
例えば、「蘇我馬子は崇峻天皇を暗殺したが、蘇我入鹿は中大兄皇子と中臣鎌足によって倒された」という感じに覚えれば、苗字が同じ人物を覚える時でもそれらの人物の行ったこと・関連する出来事の違いを意識しながら覚えれば両者を混同することなく覚えることができます。
また、特定の時代の権力者の順番を先に暗記しておくことも有効な勉強法です。
奈良時代を例に挙げると、藤原不比等→長屋王→藤原4兄弟→橘諸兄→藤原仲麻呂→道鏡という順で権力者が変遷していきますが、この権力者の順番を先に暗記して後にこれらの人物が実際に行ったこと・関連する出来事を覚えることで、登場する人物・出来事が多くなったとしても効率的に覚えることができます。
筆者もこの勉強法を実践して、奈良時代・平安時代の複雑な人物と出来事を混同することなく覚えることができ、センター試験では古代史の単元で満点を取ることができました。
おすすめの参考書は「金谷の日本史 なぜと流れが分かる本 古代史」です!
この参考書は、必要最低限の情報量で歴史の流れと因果関係を初学者でもわかるように記述していて、またある人物が行ったことが年表でまとめられていて、復習がしやすいように工夫されています。
自分も、学校の進度が遅く古代史を独学で進めなければならなかったので、この本を使って独学を進めました。この参考書は語り口調でとても読みやすく、本当に重要なことしか書かれていないので基礎固めをするには打ってつけの参考書です!
次に文化史では、寺院や仏像を中心に暗記させられますが、資料集に載っている寺院や仏像の写真を見て視覚的に覚えたり、問題集や一問一答に出てくる頻度が高い語句を優先的に覚えるなどして語句に優先順位をつけながら学習を進めると良いです。
中世・近世史
次は中世・近世史です!
中世・近世史で取り扱うのは鎌倉時代から江戸時代(ペリー来航以前)までです。
中世・近世史の特徴は1人の人物に付随する情報量が古代史よりも多く、より多様な切り口で語句を覚えていかなけばならないという点です。
徳川吉宗を例に挙げるとします。
徳川吉宗は江戸の三大改革の一つである享保の改革で上げ米や株仲間の公認などを行い、享保の改革以外でも漢訳洋書輸入の禁を緩めたり、足高の制や公事方御定書を定めました。これら以外にも徳川吉宗に関して覚えなければならないことはありますが字数の関係で省きます。
この例から、中世・近世史では覚えなければならない情報量がより多いことが分かります。
効率的に学習するためには、講義系参考書を活用しながら、因果関係を押さえ改革や制度の内容の理解を深めることが大切です。
特におすすめの講義系参考書は「金谷の日本史 なぜと流れが分かる本 中世・近世史」です!
文化史に関して言えば、古代史よりも人物や作品の名前が多く出てきます。
上で述べたように寺院などの建造物は教科書や資料集に載っている写真を使ってビジュアルで覚えていくのが効果的ですが、作品やその作者の名前は視覚的に覚えることは難しいです。
どのようにして作品や作者の名前を覚えなければならないのか?
正直に言えば、愚直に覚えるしかありません。
因果関係を使って忘れにくくするということができない以上、作品とその作者などの語句は他の語句よりも暗記の反復を繰り返して何としても忘れないようにしましょう。
近現代史
最後は近現代史です!
近現代史の範囲は幕末から現在までです。
近現代史の特徴は歴史上の出来事が複雑に絡み合っていて、丸暗記で対処することが難しく、また外国の動向をある程度頭に入れないといけないという点です。
特に明治時代から敗戦までの内閣は目まぐるしく変遷しているので内閣が行った事や因果関係を正確に理解しなければ、覚えてもすぐに忘れてしまいます。
ではどのようにして覚えなければならないのか?
ここで自分が実際にやった勉強法を皆さんにお教えしたいと思います。
まず戦争など重要な出来事で時代ごとに区切って、内閣の順番を先に覚えてから、内閣が変わった原因・出来事を掴んで最後にそれぞれの内閣での出来事を覚えます。
なぜ内閣が変わった原因・出来事に注目するのか?
それは同一人物が何度も内閣を組織することがあるため、内閣の違いを把握するのに有効だというのはそうなのですが何より○○という出来事が起こったために~~内閣が倒れたと因果関係を押さえながら学習することで覚えた内容を忘れにくくなるからです。
例を挙げて説明します。
日清戦争と日露戦争を基準に時代を区切ったとします。まず両戦争中の間の内閣の順番を暗記して、これら内閣が倒れた原因をまず押さえて、次に各内閣で起こった出来事を押さえていきます。
このように学習することで近現代史の出来事の複雑さを乗り越えながら学習することができます。
おすすめの参考書は「金谷の日本史 なぜと流れが分かる本 近現代史」です!
この参考書を使って因果関係と歴史の流れをしっかり学習して、複雑な近現代史でも高得点を取れるようにしましょう!
近現代史の文化史は著作や絵画(の作者)、建造物がメインに出題されます。写真とともに出題されることもあるので、資料集や教科書に載っている写真を活用して視覚的に覚えることを心掛けておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか!
日本史という同じ教科であっても、時代が違うと、効果的な勉強方法が違ってくることがよく分かっていただけたと思います。
特に近現代史は学校によっては共通テストぎりぎりになって通史が終わるところや通史が全部終わらないまま共通テストを迎えることがあると聞くので、今回示した勉強法を使いながら独学でどんどん通史を進めていってください!
上でも示しましたが、「金谷の日本史 なぜと流れが分かる本」は初学者でも読みやすく、通史の最重要事項を覚えるには最適の教材なので、皆さんもこの教材を使ってみてください!
今後も、みなさんの学習に役立つ情報を発信していきます!
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