こんにちは!
石垣島の大学受験専門塾、武田塾石垣校です。
今回は英検についての記事です!
一言で英検と言っても、英検には「英検」「英検CBT」「英検S-CBT」「英検S-Interview」「英検Jr.」「英検IBA」など、実はいろんな方式があるのはご存知ですか?
これだけ種類があると「自分がどの方式で受験するべきなのかわからない」という人も少なくないのではないでしょうか?
本日の記事では英検の種類とそれぞれの特徴について解説していきますので、これから受験を考えている人や、各方式の特徴を知っておきたいという人は是非参考にしてください!
<目次> |
英検とは?
そもそも英検とはどのような検定なのかから、簡単に解説します。
「英検」は、正式名称を「実用英語技能検定」といい、公益財団法人日本英語検定協会が実施する国内最大規模の英語検定試験です。
英語に関連する検定としては日本では最も長く行われおり、2018年度の志願者の割合は88%が高校生以下であることから、大学生や社会人よりも主に小中高生に人気の検定試験であることがわかります。
取得級に応じて、中学校、高等学校、大学、大学院などで合格判定で優先されたり、内申点に加算されたりする優遇措置がある他、入学後に英語科目の単位として認定されることもあり、また、一定の級やスコアの取得が出願条件になっている場合もあります。
上位級であれば就職活動で有利に働くこともあるので、英検にはたくさんのメリットがありますね。
それでは、英検の種類について解説していきたいと思います。
英検(従来型)
言わずと知れた一番メジャーなタイプの英検です。
級は全部で7つあり、5級→4級→3級→準2級→2級→準1級→1級の順番に難易度が高くなっています。5級と4級は一次試験のみで二次試験のSpeaking試験が実施されず、3級以上から二次試験として面接によるSpeaking試験が実施されます。
試験の進み方は、一次試験で筆記試験によるListening, Reading, Writingの3技能を受験し、その一次試験に合格すると別日に実施されるSpeakingの1技能を二次試験として受験します。なお、5級と4級の一次試験はWritingの問題も出題されないのため、必須なのは実質ListenigとReadingの2技能です。
一次試験と二次試験の両方に合格したら晴れて合格です。一次試験に合格すると、一免資格を付与されます。これにより、一年間一次試験の受験を免除されます。
従来型の英検の特徴としては、その会場の多さと受験可能な級の種類があります。
受験会場は、全国約230都市・400会場で実施する本会場と、学校や塾などの団体が受験会場となる準会場があり、中学生や高校生の多くは準会場で受験します。
今年は新型コロナウイルスの影響で様々なイレギュラーな事態が想定されますので、英検の公式HP(英検)をよくチェックするようにしましょう。
英検CBT
CBTはComputer Based Testingの略で、試験における工程を全てコンピュータ上で行うことをいいます。
そのため、CBTというのは英検だけに導入されているシステムではなく、TOEFLやGTEC、漢検、その他の資格試験など、様々な検定や試験において導入されているテスト方式のことを指します。
英検CBTはコンピュータ受験という点に加え、1日で4技能すべてを受験することが可能という点も従来型の英検と異なります。従来型の英検では合格までに最低でも2日間かかっていたのに対し、この英検CBTは1日で済み、4技能のスコア結果も一度に出ます。また、Speakingは「面接官と面と向かって話す」従来型の英検に対し、ヘッドセットを使って吹き込み録音をする形式となっています。CBTでは、「Speaking」→「Listening」→「Reading」・「Writinig」の技能の順番で試験が行われますので注意してください。
問題形式や難易度は通常の英検(紙媒体)と同一で、もちろん、CBTで合格した場合にも通常の英検と同じ資格が得られ、合格証書・合格証明書についても同じものが発行されます。
CBTで受験可能なのは3級・準2級・2級・準1級の4つで、決められた試験日に会場のコンピュータを使って受験する必要があります。
会場と試験日ですが、全国47都道府県84エリアで、原則として毎週土曜日、日曜日に実施されています。
47都道府県で受けられるようになったのは2020年度第2回検定の8月実施分からです。それまでは15都道府県で、毎月1回・日曜日の実施と限られていましたが、実施回数とテストセンターのエリア数が大幅に拡充されました。
一部エリアでは平日や祝日も実施されたり、会場によって受験できる級も異なるので、CBTを受験する人も英検の公式HP(英検CBT)でしっかりチェックしておきましょう。
英検S-CBT
英検2020 1 day S-CBTは通常の英検と英検CBTを混ぜたような形式です。
Listening, Reading, Writingの一次試験は、パソコン上に出される問題を見て、手元の解答用紙にマーク・記述して解答、Speakingは、吹き込み式で録音する形式の試験になっています。試験はCBTと同様「Speaking」→「Listening」→「Reading」・「Writinig」の技能順に行われます。
英検CBTのコンピュータ操作が筆記になったものと考えるとわかりやすいでしょう。
級は英検CBTと同じく4つあり、3級・準2級・2級・準1級を受験することができ、原則毎週土日に実施なので、仕事や部活動の予定に合わせて受験日を選ぶことができます。英検S-CBTも、通常の英検と同じ資格を得ることができます。
詳しい情報は、同様に英検の公式HP(英検S-CBT)から確認するようにしましょう。
英検S-Interview
英検2020 2days S-Interviewは、障がいがあって 英検2020 1day S-CBT を受けられない人のための特別な試験です。
吃音者を含む、点字、テロップ、筆談等を要する合理的配慮が必要な障がいのある受験者の方を対象としています。
英検2020 2days S-Interviewでも、通常の英検と同じ資格が得られます。公式HP(英検S-Interview)
英検Jr.と英検IBA
英検Jr.
英検Jr.は、児童の英語能力の調査・研究を目的に開発された、児童向けの「育成型ゲーム感覚」のリスニング特化型のテストで「児童英検」とも呼ばれます。
小学校の「外国語活動」に対応しているため、受検対象は主に小学生です。英検Jr.には、「合否」はなく成績は「正答率」で表示されます。
「BRONZE」「SILVER」「GOLD」の3段階があり、「BRONZE」は小学校低学年、「SILVER」は小学校中学年、「GOLD」は小学校高学年がおおまかな受検対象とされています。
英検Jr.は、一般的な英検とは違い入試などで優遇されることはありません。小学生は5級からでも「英検」を目標として取得した方がよいでしょう。公式HP(英検Jr.)
英検IBA
英検IBAは個人的に受験することができない、学校や塾・英会話教室などの団体に向けたものです。
一番安いテストであれば500円から受験することが可能で、どれくらいのスコアを獲得できたのかを示す「CSEスコア」も出してくれるので、生徒のレベルを見るために学校や塾の関係者が英検IBAを利用します。
こちらは英検のプレテスト的な役割のものですので、入試や就職などで利用する機会はほとんどありません。公式HP(英検IBA)
まとめ
英検にはいろいろな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
Jr.とIBAを除く4方式については、級ごとの出題内容・難易度・採点基準は同等で、同じ級やCSEスコアを取得できます。
自分がどれを受けるべきか迷ったら、
・マークシートに慣れていて、面接は対面がいい人 → 従来型の英検
・コンピュータ操作に慣れていて、面接は録音形式がいい人 → 英検CBT
・タイピングが遅いので、ライティングは紙に書きたい人 → 英検S-CBT
・吃音があったり、テロップ・点字など配慮が必要な人 → 英検S-Interview
をもとに判断するとよいかもしれません。
また、異なる種類の英検を併願して受験機会を増やすこともできるので、英検に力を入れたいという人は活用するとよいでしょう。こちらについても、詳しくは英検公式HPから詳細を確認してください。
英検は、中学受験や高校受験、大学受験でも、入試成績で優遇され、取得級によっては単位認定も行われているということから、英語能力の指標として日本で大きな存在感のある英語試験といえます。
ですが、上位の級になればなるほど、当然難易度も上がっていきます。
5級から順番に挑戦したいけど何をするべきかわからない
中学を卒業するまでに3級を合格したい
準2級に1発で合格したい
2級がなかなか受からない
準1級に挑戦して周りに差をつけたい
2次試験の対策をしてほしい
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