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【ほんとに❓】コロナ渦で補欠合格が増加中!? 伊勢崎校講師が徹底解説!🕵️‍♀️【2022年度大学入試】

こんにちは!大学受験予備校の「武田塾伊勢崎校」です

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国公立大学の前期試験が終了しましたね。ひとまず皆さんお疲れさまでした!

 

さて、本日は補欠合格について分析していきます。巷では新型コロナウイルスの影響で補欠合格が近年増加しているとの話を聞きますが、果たして真相はいかがなのでしょうか!?

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補欠合格とは

補欠合格とは、正規合格者の中から辞退が出て定員に空きが出た場合に、合格になる候補者となった生徒のことです。この補欠合格になった場合は定員に空きが出来次第、ほとんどの場合は補欠合格者の中で成績が良かった順に追加で合格となっていきます。

 

 

各大学の補欠合格者の推移

首都圏の各大学(GMARCH+早慶上理)の補欠合格者の推移を調査しました。補欠合格者数を公表している大学のみのデータです。

横軸は年度、縦軸は補欠合格者の繰り上げ合格率(%)です。

慶應 補欠グラフ

(r=0.44)

慶應義塾大学

(2019年度)26.8% → (2020年度)34.5% → (2021年度)56.1%

 

早稲田大学 補欠グラフ

(r=0.177)

早稲田大学

(2019年度)21.8% → (2020年度)33.8% → (2021年度)40.4%

 

上智大学

(2020年度)31.9% → (2021年度)44.6%

立教大学

(2020年度)16.5% → (2021年度)20.8%

法政大学

(2020年度)8.5% → (2021年度)10.0%

 

繰り上げ合格率は上昇している

 

上のグラフにある通り、少しですが繰り上げ合格率の上昇が見られます。

特に2021年度入試ではその傾向が顕著で、繰り上げ合格率が100%に達する学部もいくつかありました。

2021年度入試の場合繰り上げ合格率の平均は慶應大学で約60%早稲田大学で約40%となっています。思ったよりも高くないですか!?

これがどういうことかというと、定員の約半分が補欠繰り上げ合格をするということなのです!

このように補欠合格の割合はかなり高いため不合格となっても諦めずマイページで確認する必要がありそうです。

 

繰り上げ合格率には学部間で差がある

 

補欠合格者の推移を調査していく中でもうひとつわかったことがありました。

それは補欠合格率が例年高い学部がある一方、例年ほとんど補欠合格がでない学部もあることです。

例えば慶應義塾大学の場合、経済学部では毎年50%以上の繰り上げ合格者が出るのですが理工学部ではほぼ毎年0%です。

繰り上げ合格が来るかどうか不安な受験生は、受験した大学の過去の繰り上げ合格者数を参考にしてみると良いと思います!

 

なぜ近年繰り上げ合格率が上昇しているのか

ではなぜ近年こんなにも繰り上げ合格が増えているのでしょうか。

これには様々な理由があると考えられます。以下でひとつひとつ説明していきます。

 

新型コロナウイルス流行による地元志向

いちばん大きな原因として考えられるものは新型コロナウイルスにより、地方の受験生が都内の大学を敬遠し地元の大学に進学する流れがあることです。

 

オープンキャンパスに行けなかったこと、東京の大学に入ったとしてもオンライン授業が大半で通学する機会がないこと、コロナ禍での困窮等が原因となり「東京の私立より地元の国公立」という傾向があるのではないかと考えられます。

 

その結果都内の私立と地元の国公立大学を併願し両方合格した受験生が地元の国公立に進学したため、補欠合格の枠が例年よりも増えたと推測できます。

 

文部科学省による私立大学の定員厳格化

もう一つの原因として考えられるのは文部科学省が2016年から実施している私立大学の定員厳格化である。

東京、大阪などの大都市圏の大学に学生が集中している状況を是正する目的で、基準を超過して入学させた場合に私立大学等経常費補助金(一校あたり平均約5億円)を交付しないとする政策である。

この基準倍率は年々低くなってきており大規模大学の場合は2016年に1.17倍、2017年に1.14倍、2018年に1.1倍まで引き下げられた。

2016年の定員厳格化以前は繰り上げ合格もそこまで多くは無かったのです。

 

受験生人口の減少

現在日本の出生数は毎年約5万人減少していると言われています。大学進学率が上昇しているものの、それを上回るほど人口は減少しております。

大学の数は増えているのに受験生の数が減っていれば各大学は生徒集めに苦労することになります。私立大学は運営のために赤字を出すわけにはいきません。何とかして定員割れを避けたいのです。

しかしこの仮説は疑わしいです。なぜなら近年の繰り上げ合格率の上昇はGMARCHや早慶上智などの上位大学で顕著であり、日東駒専以下の大学では逆に繰り上げ合格率が下がっている大学もあるのです。もし受験生の減少が繰り上げ合格率の上昇につながっているのであれば下位の大学での繰り上げ合格率の上昇が顕著なはずです。

上で述べたように近年の繰り上げ合格率の上昇には複合的な要因が考えられるため「これが原因である」と断定することはできないのです。

 

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