みなさんこんにちは!
武田塾 印西牧の原校です!
前回は大手塾・予備校の実施する模擬試験をご紹介しました。
今回はそうした模擬試験を十分に活用する方法について書いていきたいと思います。
模試を十分に活用するために ~受験前の準備~
模試受験前にすべきことは「出題範囲の確認」「目標の設定」の2点です。
それでは順を追って見ていきましょう!
出題範囲の確認
現役生の場合、学校の授業進度が遅く、まだすべての分野が終わっていないという場合も少なくないと思います。
特に理科や社会ではそれが顕著でしょう。
模試を出題する側もそれは理解しており、特に春から初夏に実施される模試では出題範囲が制限されていることがほとんどです。
例えば日本史・世界史では「出題範囲は~時代まで」、理科では「発展科目の出題は~のみ」といったように範囲が限られています。
それでも未修分野や完成度の低い分野から出題される可能性があるときは、割り切って他の分野に注力するのもアリです。
模試の受験前に出題範囲と自分の学習進度を照らし合わせ、個人内での目標設定を行っていきましょう。
目標設定
模試と言えば判定や偏差値、全国順位といった相対評価が気になるところです。
しかし、それと同じかそれ以上に個人内の達成度の確認も重要になってきます。
特に、未修分野も多く実戦問題演習も多くない現役生は、相当できる人でなければ良い相対評価は望めません。
浪人生も、そうした不完全な状態の現役生が多く含まれる状態では、正確な相対評価を出すことは難しいでしょう。
判定や偏差値、順位といった相対的な指標を計るのは、秋以降の模試に焦点を合わせていきましょう。
それよりも、現在の自分の学習状況に照らして、どこまでできていてどこまでできていないかをしっかり確認したほうが今後の土台固めために重要です。
前項の「出題範囲の確認」と合わせ、各人の中での達成目標を定めましょう!
模試を十分に活用するために ~模試受験当日~
模試当日に行うべきことは「受験会場の雰囲気に慣れる」「回答が配布されたら見直しを行う」ことです。
また最後に「受験会場でやってはいけないこと」を書いておこうと思います。
受験会場の雰囲気に慣れる
模擬試験に限らず、試験会場には独特の緊張感に満ちています。
特に現役生は、見慣れぬ顔の多い試験会場では、学校内での試験以上に緊張してしまうことでしょう。
そんな緊張感あふれる雰囲気に慣れるためにも、模擬試験の受験は重要です。
またそうした緊張の中、制限時間をうまく配分して問題を解くこと自体も一つの訓練です。
普段勉強している環境下で解けていた問題も、そうした異なる場所・雰囲気の中では十全に解答しきることが難しい場合もあります。
入試本番でそうしたことが起こらないよう、模擬試験でいつもと異なる環境下でも解き切る練習を行っていきましょう。
回答が配布されたら見直しを行う
一般的には模擬試験終了後、すぐに解答解説が配布されます。
特に共通テスト形式のマーク模試は長丁場で疲労困憊していることと思いますが、解答解説が配布されたら可能な限り早急に見直しや自己採点を行ってください。
試験は実際に問題を解いた記憶が新鮮なうちのほうが、見直しに効果があります。
また、自己採点を行う場合も、実際に解答してから時間が経っていないほうが正確性が上がるでしょう。
受験会場でやってはいけないこと
逆に模試の会場で決して行ってほしくないことが一つあります。
それは、「試験と試験の間の休み時間に前の時間の試験の答え合わせを行うこと」です。
まだ試験が残っている状態で過ぎ去ったコマの復習を行うことはなんら生産的ではありません。
前の時間の見直しを行うなら、次の試験に向けて少しでも詰め込んだほうがまだマシです。
また、正式な解答解説が配布される前に答え合わせを行っても、どうしても正確性に欠けてしまいます。
自分がどの程度解けていたか気になるという気持ちは痛いほどわかります。
しかし見直しを行うのは、すべての試験が終了し、正式な解答が手元に届いてからにしましょう。
一緒に模試を受ける友人が休み時間に答え合わせをはじめようとしたら、上記のように説得してやめさせましょう!
模試の結果が返却されたら
模試の結果が返ってきたらやってもらいたいことは「受験前の目標が達成できているかの確認」と「模試の復習」、そして行った場合は「自己採点の正確性チェック」です。
受験前に設定した目標の達成度チェック
模試受験前の用意として目標設定を行いました。
それが達成できているか改めてチェックしましょう。
特に受験前までの学習進度に照らして「得点できるべきであったにもかかわらず取れていなかった」という問題や分野に注意してください。
そうした弱点や抜けを地道につぶしていくことができれば、今後の伸びにも期待できるでしょう!
模試の復習
結果が返ってきたら、改めて模試の復習を行いましょう。
初見で手も足も出なかった問題でも、解答解説の確認や解きなおしを行い、今後類問が出たときに備えていきましょう。
主催する塾や予備校によっても難易度・傾向が異なってきますが、模試の問題は受験生の学力や実際の入学試験の内容を吟味して作られています。
これを十分に復習・活用することで、今後過去問や累代の演習を行っていく際にもプラスに働いてくれるでしょう。
自己採点の正確性チェック
共通テストやその模試では、自己採点の正確性が大きな意味を持ってきます。
自己採点の精度が低いと、実際の出願の際の大事故につながりかねません。
共通テスト模試の段階から、自分の解答を正確に記録し、精度の高い自己採点ができるように努めていきましょう。
おわりに
今回は、模擬試験を十全に活用するために、受験の前と最中、そして解答返却後に何に取り組んでいったら良いかについて書きました。
せっかく受験料と貴重な時間を費やすのですから、その元を取って今後の受験勉強に活かしていきましょう!