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合格難易度を正しく知ろうVol.3 ~模試の「偏差値」の活かし方~

こんにちは!阪急「茨木市」駅から徒歩1分!“逆転合格”の「武田塾茨木校」です。

茨木校は、茨木市、高槻市、吹田市、摂津市、箕面市、豊中市、大阪市、島本町、守口市、寝屋川市、門真市、枚方市、豊能町、能勢町はじめ、長岡京市、向日市、大山崎町、京都市など近隣の県からも通塾いただけます。

 武田塾には、関西圏では京都大学・大阪大学・神戸大学・滋賀大学・大阪府立大学・大阪市立大学・大阪教育大学・京都教育大学などの国公立大学をはじめ、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)、産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)といった難関私立大学、関東圏では東京大学・筑波大学・横浜国立大学・千葉大学・首都大学・埼玉大学・東京工業大学・一橋大学・東京外国語大学・お茶の水女子大学・横浜市立大学・東京農工大学・東京学芸大学・電気通信大学・東京海洋大学などの国公立大学をはじめ、早稲田大学・慶應義塾大学・東京理科大学・上智大学といった難関私立大学や、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)に逆転合格を目指して通っている生徒が数多く在籍しています。

 

偏差値やセンター試験得点率など、受験生であれば必ず目にする数値目標だと思います。ただこれらの、いわゆる「合格難易度」、特に「偏差値」については誤解も多い。今回は合格難易度の正しい見方と活用法についてレポートしていきます。賢く受験戦略を進め、的確な夏休みの学習方針を立てるためにも合格難易度とは何かを改めて確認しましょう。(蛍雪時代2019年8月号参照)

 

「母集団」を意識し、自分の実力を分析しよう

模試では、志望校判定を意識しがちですが、現時点でE判定であっても焦る必要はありません。ある学校では、春の模試を受けた3年生の85%で、第1志望にE判定が出ましたが、入試本番では難関大学に多数合格しています。逆に、A判定ほしさで最初から志望校をランクダウンする人は要注意。十分な伸びしろがあるので、より高い目標設定すべきです。

模試の成績表には志望校判定以外に活用してほしい多くのデータがあります。その中の「受験科目別偏差値」は、受検者の各科目の成績が全国平均を上回っている(偏差値50より上)か、下回っている(偏差値50より下)かを示す指標として参考にできます。

さらに学校などで模試に団体参加している場合、成績表には校内の平均点が印字される場合もあります。この校内平均点で重要なのは、その母集団にあります。同じ内容の学習をしてる母集団での平均点なので、自分が平均に達していない場合は、習熟度に遅れがあると認識ができます。

教科内の分野ごとで弱点を知ることも重要です。英語を例にすると、「読解」「英作文」「文法」「語法」など、設問分野毎で、平均点や偏差値を確認することができるので、入試までの時間を逆算して、弱点や伸びしろがある設問分野を重点的に強化する計画を立てることが可能です。教科科目毎に、現時点でどの分野が何点不足しているのかを把握し、学習目標を立てましょう。特に英語、数学、国語は受験の軸になる科目。模試結果を参考に自己分析をして、まとまった時間が取れる夏休みに弱点を克服するように動きたいですね。

 

「標準偏差」に着目、具体的に「何点あげれば良いか」を知る

模試結果を見るうえでもう一つ重要なのが、科目別の点数或いは偏差値から、自分の実力を分析すること。下の表は、ある模試の成績表から、教科・科目別の結果を抜粋したものです。注目すべきは、右端の項にある「標準偏差」です。標準偏差とは偏差値を算出するのに用いる表ですが(『合格難易度を正しく知ろうVol.1 ~偏差値とは何か~』参照)、易しくいえば「偏差値を1上げるのに必要な得点がわかる数値」で「標準偏差÷10=偏差値を1上げるのに必要な得点」と覚えていただければと思います。

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この表で言うと、英語の偏差値を1上げるのには3.12点必要なのに対し、化学の場合は1.71点取れれば偏差値を1上げられるということが分かります。目標とする偏差値に到達するために、あとどれくらい得点が必要かが具体的にイメージでき、目標設定の素材として大きな役割をはたします。まず模試を改めて復習し、ケアレスミスでの減点、まぐれ当たりの加点を明確にし、今の自分の実力を明らかにしましょう。「採点講評」での減点理由などもノートにまとめることも、弱点を克服するのに役立ちます。

 

合格難易度は「5刻みのグループ単位」で比較する

自分の学力偏差値と比較し、志望校との距離を測る指標となる「合格難易度」。ある大学・学部等について、今年度終わった入試の合否調査を集計、駿台予備校の場合は合格可能性60%に当たるラインの偏差値を基本に、募集人員の増減や科目・配点の変更といった次年度の入試変更点、学部系統の志望動向、近隣大学・学部等の動向などを反映させるとともに、さらに複数の視点から検証して決定する信頼度が高いデータです。

このデータの見方での注意点が一つ、「5刻みのグループ単位」で比較することです。例えば「難易度57と58では、前者(難易度57)の方が合格しやすい」ということは一概には言えず、1ポイント差は殆ど差がない、合否結果に大きな差は出ないものと捉えます。志望校や併願校を選定するには上にも記載したように「50~54」や「55~59」のような、「5刻みのグループ単位」で比較検討することが有効です。

 

模試を受ける母集団の学力レベルは、模試の内容や、受ける時期、既卒生の有無などにより大きく変わります。したがい、同じ受験生でも、模試によって、突然偏差値が上がってリ下がったりするケースがあります。それは単純に学力が下がったという訳ではなく、上に述べた様々な要素が絡み合った結果であり、そのことを理解して、常に自分の実力を見極めることができるようにしていきましょう。

 

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