こんにちは!
阪急大阪梅田駅から徒歩2分
[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です。
医進館大阪校では、現役の医学部生が講師となって皆さんの学習をサポートしています。
今回はそんな講師の中でも大阪大学に在学している先生に実際の大学生活について聞いてみました!
入学に至るまでの受験勉強についても聞いてみたので、ぜひ読んでみてください♪
大阪大学医学部 基本情報
大阪大学には豊中キャンパス、吹田キャンパス、箕面キャンパスの3つのキャンパスがありますが、医学部があるのは吹田キャンパスです。1~2年次では豊中キャンパスにもお世話になります。
阪急北千里駅より徒歩30分
大阪モノレール阪大病院前駅より徒歩5分
JR茨木駅より近鉄バスで30分
医学部の定員は医学科110名で、うち10名が2年次の学士編入者です。
付属施設として、大阪大学医学部附属病院があります。
大阪大学医学部はどんな雰囲気?
現役生や1-2浪の人が多いですが、再受験生や3浪以上の学生が少ないわけではなく、また2年次で学士編入者が入ってくるため、年齢層は幅広いです。結婚しているという人もいます。
また、全国から多様なバックグラウンドをもつ学生が集まるため、これまでの人生で出会う事のなかったタイプの人と巡り合うことができます。
多様な学生が集まっているといいつつ、女性の割合はかなり低く、学年で20人いないぐらいです。
また、やはり関西出身者が多く、公用語を選ぶとすれば間違いなく関西弁でしょう。
力を入れていることも人それぞれで、部活に没頭する人、勉強にのめり込む人、研究室に通い詰める人など、それぞれがやりたいことをやりたいようにやっています。
ただ、留年する人が少なくないということで、試験前は例外なく皆一心不乱に机に向かいます。
大阪大学ではこんな事ができる!
高名な教授の講義を聴ける!
大阪大学は免疫研究で有名な大学で、自然免疫学で有名な審良静男教授、制御性T細胞で有名な坂口志文教授など、数多くの高名な免疫分野の研究者が在籍しています。
免疫分野以外でも、筋収縮の世界的な研究者の柳田敏雄教授、オートファジー研究の第一人者の吉森保教授など有名な研究者が多く在籍し、こうした先生方の講義を聴くことができるのは大阪大学ならではだと思います。
また、大阪大学は総合大学であるため、医学部の授業に工学部や歯学部など、他の学部の先生が来て講義をしてくださることがあります。
早くから研究に参加できる
大阪大学は基礎医学研究者の育成にも力を入れており、MD研究者育成プログラムと学生研究員コースという2つの基礎医学研究者育成プログラムを設けています。
これは学部生のうちから基礎医学研究に参加することができるというプログラムで、早い人では1回生から研究室に参加して研究を行っています。
通常研究を本格的に開始するのは医学部を卒業して臨床研修を終えた後なので、このプログラムに参加することで10年ほど早く研究を始めることができることになります。
参加できる研究室は医学系研究科のものに限らず、免疫学フロンティア研究センター、微生物病研究所、生命機能研究科、蛋白質研究所など豊富な選択肢が用意されています。
また、全国で現状40枠しかない基礎研究医プログラムの2枠を大阪大学が持っており、これは京都大学などと並んで最多です。
基礎研究医プログラムは今年から始まった新しいプログラムで、大学病院で臨床研修を行いながら大学院で研究を行うことができるというもので、学部時代の研究を期間を開ける事無くさらに深める事ができます。
キャンパスは…
このように中身は立派な大阪大学ですが、キャンパスはお世辞にも綺麗とは言えません。そもそもアップダウンの激しい場所にキャンパスがあるため平地ではなく、アクセスもあまりよくありません。
一部の研究所など中には真新しく綺麗なものもありますが、建物の大半は汚いです。
美しいキャンパスでキラキラな大学生活を夢見る人には酷ですが、残念ながらここはそういう場所ではありません。
課外活動について
部活・サークル
医学部の学生が参加するという意味でいえば、大阪大学には大きく分けて2つの部活・サークルがあります。
全学と医歯薬です。
全学は大阪大学の全ての学部の学生が参加するもので、様々な学部との交流の場となりますが文系の学生に合わせて活動が多いです。
医歯薬は文字通り医学部・歯学部・薬学部といった試験や勉強が忙しい学部の学生が参加するもので、全学のものと比べて活動が少ないという特徴があります。
また、漢方薬についての部活動など、医歯薬ならではの部活動もあります。医歯薬と言いますがその他の学部の学生が参加していることもあります。多くの医学部生はこちらに参加しています。
研究室への参加
部活動・サークルには私はほとんど参加していないため、代わりに研究室への参加のことを書きます。
イメージ的には部活動やサークルとほぼ同じで、授業の合間や授業終わりに活動します。
参加については学生自身が研究室に出向いて許可をもらい参加し、基本来るもの拒まずという感じです。
生命科学系の研究では大きく分けてdryとwetの2つがあります。
dryは情報解析、wetは実験という感じです。
dryはパソコンがあれば基本的にどこでも行えるので、かなり場所的・時間的に自由が利き、こちらを行う学生が多い印象です。
一方wetは実験ですので実際に研究室に出向いて行う必要があり、生命科学系の実験では待ち時間が長いため(例えば電気泳動40分、PCRなど酵素反応2時間、培養16時間)、毎日少しずつ進めていくことが必要になります。
私は主にwetに参加しています。毎日というと大変そうですが、待ち時間の間は暇になるになるので、その間に試験勉強や課題をこなしています。
入学してから苦労したことは?
私は生物選択者だったため、入学前は力学や電磁気学など物理の授業に不安を抱いていましたが、苦労したのはむしろ化学でした。
一から説明してくれる物理の授業と異なり、化学の授業では数学や物理は完璧に理解できている前提で授業が進むためついていくのでやっとでした。
また、全学共通教育の英語の授業は当たり外れがかなり大きく、私の場合は、その学期中はその先生のことしか考えられない状態になりました。
私の場合は大丈夫でしたが、やはり解剖はこたえる人が少なくないようです。
入学前とのギャップは?
一番驚いたのは解剖の授業です。
先生からの説明や指導はほとんどなく、基本的には自学自習という感じで、自分達でどんどん進めていくという授業でした。
想像していたものと異なり、かなり面食らったのを覚えています。
医学部に入って良かったこと
生命科学系の研究者を志望していた私は高校時代薬学部や理学部も考えていましたが、結局医学部を選びました。
入学してみて医学部で良かったと思うのは、実際にモノを触る機会が多いことです。
教科書上の知識でなく、勉強したことをタイムラグなく自分の手で体験できるというのは恵まれた環境であると思います。
また、医学部生はやはりレベルが高く、レベルの高い環境に身を置くことで自己研鑽のモチベーションが維持できるのはありがたいです。
大阪大学を選んだ理由は?
私の場合高校1年生で参加したオープンキャンパスがきっかけになりました。
生命科学系の研究者を志望していたので各大学が得意な分野を調べ、自分の興味のある分野と重なるところがあった大阪大学を選びました。
こういう選び方は研究に力を入れている大学ならではだと思います。
受験勉強中に気を付けたこと・特に頑張ったこと
私は受験勉強においては戦略を立てる事がもっとも重要だと思っています。
私の場合数学があまり得意ではなかったので、理科と英語で数学の失点をいかにカバーするかに重点を置いていました。
英語
英語については、大阪大学で多く出題される和訳と英作文を中心に勉強を進めました。
和訳については、『ポレポレ英文読解プロセス50』や『英文読解の透視図』、『英文解釈教室』など定番の参考書から『英文解体新書』『翻訳英文法』『英文読解術』『英文翻訳術』『思考訓練の場としての英文解釈』などとにかく数をこなしました。今振り返るとちょっと過剰だったかなとも思いますが…。
英作文は、『例解和文英訳教本』のシリーズをひたすらやり込みました。
数学
あまり数学が得意でなかった私は、難しい問題を解けるようにするというよりも取れる点を確実に拾うという方針で勉強していました。
そのため、大学への数学の『1対1対応の演習』などで基本的な問題をとにかく固め、また部分点が取れるような解答を書く練習をしていました。
化学
化学は全範囲を学習し終えたところで『重要問題集』をとにかく周回しました。
その後はひたすら過去問演習をしていました。
生物
生物は理解を深めることを目標として勉強していました。
ブルーバックスの『大学生物の教科書』を丁寧に読み進め、友人と自作の問題を出しあって基礎を固めました。
その後は大阪大学は勿論、東京大学、京都大学、北海道大学、筑波大学、岡山大学など様々な大学の過去問を10年分以上はこなして記述力を高めました。
意外に役立ったのが学校で配られた資料集です。常に鞄に入れて持ち運んでいた記憶があります。
受験生に向けてのメッセージ
正しい方法で継続して量をこなしていけばおのずと成績は上がるものですが、この継続してという部分が難しいものです。
体調を崩したり、モチベーションを保てなかったり、始めるのが遅く本番まで時間がなかったりなど、課題は少なくないですが、ひとつ言える事は、孤独になると続かないということです。
切磋琢磨できる仲間や、相談できる人を持つようにして下さい。
武田塾医進館では無料で受験相談を受け付けています。勉強方法や、勉強の続け方など、なんでもお気軽にご相談ください。