こんにちは!!!
阪急大阪梅田駅から徒歩2分
JR大阪駅から徒歩7分
[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です!!
今回は、高校生ならどこかで耳にしたことがある「編入」に関して、特に医学部編入についての話です。
編入は、編入学試験を受験し合格することで、2年次または3年次に希望の大学に入学できるという入試制度の一つです。
これは、一般的な大学入試と比べて、とても難しい試験だと認識されている一方、どうしてもある学校のある学部で学びたいと考える人にとっては、とても魅力的な制度となっています。
中でも、医学部へ薬剤師・薬学部からの編入となると、若干医学系統に似ていることから、有利になるのではないかと気になる方がいることでしょう。
ここでは、薬学系の人たちが医学部編入を志すべき理由や、合格するためのポイントについて紹介していきます。
薬剤師・薬学部から医学部編入をする魅力
実際、医学部編入を目指す方の中には、現役の薬剤師である方や薬学部に在籍している方がたくさんいます。
薬学系統に携わる人が医学部を目指すケースが多いのには、いくつかの理由があります。
いったいなぜ医学部編入を目指す人が多いのかについて、3つの理由を紹介していきます。
医療現場における裁量権
医師と薬剤師はどちらも直接医療現場に携わる仕事です。
しかしその仕事内容には、はっきりとした差があります。
薬剤師の中には、より多くの裁量権を得られる医師という立場になりたいと考える人が多数存在します。
具体的には、医師は患者さんの容態を把握した上で、自らの判断によって治療方針を決定していきます。
その一方、薬剤師の仕事は医師の処方通りに調剤する業務がメインであり、患者さんに対して何か判断を下すことは少ししかありません。
よって、より深く患者さんの治療に携わりたいと考える人は、薬学系等と比較して裁量権が大きい医者を目指すことがあります。
年収
薬剤師と医師の年収を比較すると、医師の方がはるかに多い金額を得ることができます。
そのためこうした給与面から、薬剤師ではなく医師になりたいと考える人もいます。
薬剤師も決して年収が低いわけではありませんが、年収が高い人で600〜800万円であり、初任給に対する上がり幅もさほど大きくありません。
一方で医師は、20代で年収1000万円に達することも多く、さらに平均すると年収は1,500万円にまで上ります。
したがって、医師になると約2倍の年収が得られるということを知り、薬剤師から医師にシフトチェンジしたいと考える人がいます。
元医学部志望
医学部は、私立大学や国公立大学問わずどの大学も偏差値が高く、進学するには偏差値60以上とハイレベルな学力が必要です。
それに加えて、面接や小論文などの分野でも、医師としての適性が図られるために、誰でも簡単に合格が可能とは決して言えません。
さらに多くの浪人生や毎年競争率も激しいので、受験で失敗してしまうとどこの医学部にも合格できないことがあります。
そのため元々は医学部を志望していたけれど、合格できずやむを得ず薬学部に進学したという方も多いです。
医学部が第一志望だった方は、薬学部で学んだり薬剤師として働いているうちに「やはり医師を目指したい」という気持ちが強くなることがあります。
医学部編入に有利
実は、薬剤師や薬学部から医学部に編入することは、一般的な職業や学部から編入を目指すよりも比較的有利だとされています。
また、これは編入試験そのものに限らず、入学後の進級においても言えることです。
薬剤師や薬学部生は、医学部編入になぜ有利だと言われているのか、その理由を以下にて解説していきます。
有利な理由① 大学や臨床で学んだ知見の活用
薬剤師・薬学部からの医学部編入が有利な理由の一つに、これまでに培ってきた知見を試験に活かせるということが挙げられます。
なぜなら医学部編入試験では「生命科学」という科目が非常に重要視されていて、配点が高いためです。
生命科学とは、高校生物を基盤とした人体に関連する部分を深めた科目とされており、薬学部の学生や薬剤師を経験した人は、生命科学の範囲のうちのおよそ8割以上をすでに勉強した状態となっています。
特に、覚える範囲が広いことから対策に時間がかかるこの生命科学の科目での得点が可能となるために、編入試験が有利に働くといわれています。
有利な理由② 医学部進級における知見の活用
薬学部と医学部のカリキュラムには、いくつかの共通している項目があります。
そのため薬学部または薬剤師から医学部に編入した場合、今まで習った知識を活かせるので定期試験で十分に得点することができます。
特に影響が大きいのが「薬理学」です。
薬理学は、薬がどのような働きをするのかなどを学ぶ科目で、これは医師であっても薬剤師であっても学習が必須となっている科目です。
こちらも覚えることが大変多い科目ですが、薬学部の場合すでに学習済みのために、定期テストでも高得点が狙いやすく進級も有利です。
薬剤師・薬学部から医学部編入を目指す上での注意点
ここまで、薬剤師及び薬学部出身者であれば、医学部への編入は比較的有利に働くことを紹介してきました。
ただし、編入を考えるにあたって注意すべき事項がいくつかあります。
年齢
初めは年齢についてです。
編入試験で合格するタイミングによっては、一人前の医師になれる頃にはすでに30〜40代となってしまうといった点に注意する必要があります。
例えば、30歳から医学部編入を目指して勉強し2年かかって編入試験に合格できた場合、医学部に入学する2年生の時点ですでに32歳を迎えています。
そこからストレートで卒業できたとしても、卒業時には37歳となっています。
さらに医師は卒業後にも研修が数年間あります。
その前半戦である初期研修を終えるのは39歳で、後半戦の後期研修まで進みようやく一人前の医師として独り立ちが可能となります。
そして、この時点で早くても42歳での医者人生スタートとなります。
また、学部在籍中に留年してしまったり、国家試験不合格となってしまった場合には、さらに期間を要するので気をつけましょう。
医師になるまでの費用
医学部への編入から医師になるまでには、多くの時間を有するのみならず、多くの費用も有することとなります。
独学での合格は非常に困難を極めるため、多くの人が予備校に通いがちです。
そして、医学部や医学部向けの予備校は他の学部に比べ学費が高いため、まとまった金額を用意しておかなければなりません。
先ほどの例の場合、医学部予備校代が2年で300万円程度かかり、さらにそこから医学部の学費がかかります。
国立医学部に合格できたとしてもかかる費用は5年間で300万円ほどであり、合わせると約600万円の費用を用意しておく必要があります。
もし私立大学であれば、学費は数千万円単位となり、さらに跳ね上がります。
これに加え生活費や家賃などの費用がかかることも忘れてはいけません。
医師となるまでの費用をしっかりと計算した上で、編入試験に挑むかどうか決めましょう。
家族の理解や協力を得られるか考える
このように、医師になれるまでには長い期間はもちろんのこと、多くの費用が必要となります。
何事も自身で決めることなく、いろいろな人に相談したり質問することで視野が広がるでしょう。
そして、周囲の理解や協力が得られるか考えた上で、編入試験を受験するかを決断してください。
家庭のある方やお子さんがいる方などは、家族の支えが必要不可欠になります。
また、もし今まで薬剤師として勤務していた場合は、その収入が無くなることもきちんと念頭に入れておきましょう。
特に年収目的で医師になりたいと考える方は、そのまま薬剤師として働く方がいいのか、それとも10年近い月日をかけて医師を目指す方が良いのかをしっかりと天秤にかけてから決めましょう。
薬剤師・薬学部からの医学部編入の合格ポイント
ここからは、薬剤師や薬学部出身者が無事医学部編入を果たすために、押さえておいてほしい合格ポイントを紹介していきます。
生命科学を得点源に
上記で述べた通り、生命科学はとても重要な科目の一つであり、この科目を突破することができるかできないかで合否が変わってくることでしょう。
ただ、薬剤師・薬学部の方は生命科学の基礎がすでに身についているはずです。
基本的なところはもちろん、難易度の高い問題に関しても得点源にして、文系学部出身者や他の理系学部からの受験生と差をつけましょう。
得点源にするためには、しっかりとミスなく解けるようにしておくこと、苦手分野をなくしておくことが重要です
問題集や過去問を繰り返し解いて、不足している部分がないかを確認しておきましょう。
また、各専門用語をただ暗記するのではなく、噛み砕いて他人に説明できるくらいまで理解を深めておくと試験でも点が取りやすくなるでしょう。
小論文や面接の対策
医学部編入試験では、学力テストのほか小論文や面接も行われます。
医学に関する専門知識が問われるような出題や質問も多いので、しっかりと対策しておく必要があります。
小論文では過去問を解き、添削してもらうことが大切です。
体裁や文章表現などの基礎をしっかりと身につけることから始めましょう。
また面接では、なぜ薬剤師・薬学部から医学部を目指したのか聞かれるケースが多いです。
しっかりと論理立てて、その理由のみならず自身の何を活かすことができるのかなども話せるようにしておくと良いです。
小論文や面接は問題集と違いはっきりとした正解がないので、一人で対策するのはなかなか難しいです。
積極的に医学部予備校に通うことで、小論文や面接でもきちんと対策していきましょう。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
武田塾医進館では今回紹介したような勉強法のお話やオススメ参考書のこと、さらに入塾のご相談までを、無料の「受験相談」にて承っております。
自宅での学習法、受験への悩み、科目の相談……
果ては、進学するかどうか悩んでいるというお悩みまで。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
多くの方とお話しできることを楽しみにしております。
逆転合格専門 医学部予備校【武田塾医進館大阪校】
〒530-0012
大阪府大阪市北区芝田1丁目4-14
芝田町ビル 4階
(阪急梅田駅より徒歩3分)
(大阪メトロ梅田駅より徒歩8分)
(JR大阪駅より徒歩10分)
Tel : 06-6486-9331
Mail: i_osaka@takeda.tv