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[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です!!!
本日は、医学部の中で比較的進級しやすい大学と、留年率のたかい大学をそれぞれ紹介します。
また、留年しやすい人の特徴も併せて紹介したいと思います。
医学部受験生の方はぜひ、最後まで見て大学選びの参考にしてみてください!
国公立医学部の留年率・進級率ランキングTOP10
ここではまず国公立医学部の留年率・進級率ランキングとして、ストレートでの卒業率が高い国公立医学部TOP10を紹介していきます。
大学名 | ストレートでの卒業率 |
---|---|
大分大学 | 100% |
愛媛大学 | 99.0% |
和歌山県立医科大学 | 97.6% |
三重大学 | 96.0% |
名古屋大学 | 95.7% |
浜松医科大学 | 94.2% |
札幌医科大学 | 92.7% |
神戸大学 | 92.3% |
東京大学 | 92.0% |
鹿児島大学 | 91.5% |
医学部の進級の判定基準は大学ごとに異なります。各大学の教授の判定やルール・制度によって、進級のしやすさが変わってきます。
医学部は他の学部のように、必要単位数の授業を選択して取れば良いというわけではありません。基本的に医学部では、必要な科目を全て落とさず合格しないと留年となってしまいます。
上表にあるような医学部の進級率の良い大学は、単位を落としにくいという特徴が挙げられます。例えば、試験の難易度が無理のないレベルであったり、試験に合格できるボーダーの点数が低めであったりします。
またもし試験で点数が取れなかった場合でも、再試験・再再試験などの救済措置が用意されているところもあります。
国公立医学部で留年しにくい、進級が緩い楽な大学はある?
国公立大学医学部で進級率が良く留年しにくいと言われているのは、大分大学、愛媛大学、和歌山県立医科大学です。
ここではそれぞれの大学の医学部について、特徴や留年率が低い理由を解説していきます。
大分大学
大分大学医学部の2020年度のストレートでの卒業率は100%でした。
つまり大分大学の医学部では、入学した全ての学生がストレートで卒業していることになります。
大分大学は1年次に学ぶ教養教育の過程がやや厳しいとされています。生物と物理がどちらも必修科目となっていて、必ず基礎から学ばなければなりません。
ただし1年次からしっかりと学ばなければならないぶん、学生の基礎学力が上がっていると言えます。
このことが、結果的に留年回避につながっていると考えられます。
そもそも医学部で学ぶ内容というのは、生物が基礎となっていることが多いです。しかし医学部入試では生物を必須としている大学は少なく、医学部学生の多くは生物の基礎知識が足りていないまま医学部のカリキュラムを受けることになります。
しかし大分大学なら生物の知識を1年の教養過程でしっかりと身につけてから、医学部のカリキュラムに移ることができます。その結果、大分大学医学部のストレート卒業率は高くなっていると考えられます。
愛媛大学
愛媛大学医学部は、全国の国公立医学部の中でも特に医師国家試験対策に力を入れていることで知られています。
成績優秀者はもちろん、成績不振者にもきちんと国試対策がきちんと行われていることで、愛媛大学医学部の留年率は低いと考えられます。
愛媛大学の医学部では、5・6年生を対象に無料で受けられる国家試験の模擬試験を実施しています。
さらに試験の成績不振者に対し、「学力向上推進委員会」といった組織を設け直接面談や指導を行っています。
さらに愛媛大学は進級判定自体が易しく、誰でも学びやすい環境になっています。
このことが学生のモチベーションアップにもつながり、スムーズに卒業できる方が多くなっていると思われます。
和歌山県立医科大学
和歌山県立医科大学のストレートでの卒業率は97.6%であり、進級のしやすさは大分大学医学部・愛媛大学医学部に次ぐ3位となっています。
一般的に医療系の単科大学は進級判定が厳しい傾向にあります。
医療系単科大学はその特性上、学べる医療の内容が深く、難しいものが多いためです。
しかし和歌山県立医科大学医学部は進級率が良いことから、丁寧でわかりやすい授業を行っていることがわかります。
また和歌山県立医科大学では、早い学年から臨床実習が充実していることも特徴として挙げられます。
「早期臨床体験実習」や「地域福祉施設体験実習」を1年次から行うことによって、学生が早い段階から医療の現場に触れることができる機会を作っています。
和歌山医科大学医学部では早い段階から専門的な医療に触れられるため、学生の意欲が向上し進級率UPにつながっていると考えられます。
私立医学部の留年率・進級率ランキングTOP10
私立大学医学部は国公立大学医学部に比べ留年率が高いとされています。
理由としては、一般的に国公立大学の方が私立大学の方が入試の偏差値や難易度が高いため、そのぶん優秀な学生は国立大学に流れてしまうことが考えられるためです。
一方で私立大学の中にも、留年率が低くストレート卒業率の高い大学は存在します。
自分で学んでいくスタイルの国公立大学に比べ、私立大学には独自のカリキュラムやサポート制度で学生の進級を助けているところがあるためです。
なお私立大学も大学によって進級率に差があります。
ここからは私立医学部の留年率・進級率ランキングとして、ストレートでの卒業率が高い私立医学部TOP10を紹介していきます。
大学名 | ストレートでの卒業率 |
---|---|
東邦大学 | 100% |
順天堂大学 | 96.1% |
自治医科大学 | 92.7% |
東京女子医科大学 | 92.0% |
獨協医科大学 | 91.7% |
久留米大学 | 90.4% |
慶應義塾大学 | 90.3% |
東京慈恵会医科大学 | 90.1% |
金沢医科大学 | 84.3% |
藤田医科大学 | 83.6% |
上表は私立大学の医学部のうち、ストレート進級率が多い大学をランキングにまとめたものです。
表を見ると、私立大学医学部のうちストレート進級率の高い大学は東京都を中心とした関東圏に多いことがわかります。
これらの関東圏にある私立大学医学部は、比較的偏差値の高い大学が多いです。
偏差値が高いことから優秀な学生が多く、高い進級率につながっていると考えられます。
また進級率の高い大学は、医学部で独自のカリキュラムを導入していたり、大学側が学生の進級をサポートするような体制を整えていることが多いです。
私立医学部で留年しにくい、進級が緩い楽な大学はある?
私立大学医学部で進級率が良く留年しにくいと言われているのは、東邦大学、順天堂大学、自治医科大学です。
ここからはそれぞれの大学の医学部について、特徴や留年率が低い理由を解説していきます。
東邦大学
東邦大学医学部のストレート卒業率は100%と非常に高いです。
東邦大学は決して定期試験の難易度が易しい訳ではありません。年度によっては進級率がワーストランキングに入る年もあるほどです。
ただし東邦大学の医学部には「仮進級」の制度が設けられていて、意欲がある学生であればすぐに留年にならずに進級にトライできます。
東邦大学の医学部は私立大学の中でも比較的偏差値が高く、上位ランクの位置付けです。そのため優秀な能力を持つ学生が多く、真面目に授業に取り組めば仮進級からでもきちんと留年することなく進級できます。
順天堂大学
順天堂大学医学部は全員進級、全員卒業というスタンスをとっていて、進級条件が医学部の中でも比較的ゆるいことで知られています。
順天堂大学医学部は、必修科目の合格最低点はあるものの、きちんと追試制度があり救済措置がとられています。
そのためよほど不真面目でなければ、留年する可能性は低いです。
なお順天堂大学の医学部は2008年に医学部の学費を値下げして以降、偏差値が跳ね上がり優秀な学生が集まるようになりました。
レベルの高い学生が集まっていることも、順天堂大学の進級率が高い理由の一つだと言えるでしょう。
また順天堂大学医学部の雰囲気として、教授はアットホームで親しみやすいという特徴も挙げられます。
授業の中で理解が追いつかない部分など困ったことがあれば、留年するよりも前に教授などに相談することができます。
自治医科大学
自治医科大学は例年留年率が非常に低いです。
ストレート卒業率は92.7%であり、9割を超える大半の学生が留年せずに卒業をしています。
なお自治医科大学医学部のもう一つの特徴として、医師国家試験の合格率が非常に高いことも挙げられます。
他大学の医学部の中には、医師国家試験に不合格となりそうな人物がいればすぐに留年させてしまう大学もありますが、自治医科大学はストレート卒業率も国家試験の合格率も高く、いかに優秀であるかがわかります。
留年もせずストレートで国家試験に合格できる理由としては、自治医科大学の偏差値が高く優秀な学生が多いことが挙げられます。
さらに全寮制であるため、学年同士のつながりが強く、みんなで勉強してみんなで合格しようという意識が見られます。
また、自治医科大学の医学部では高い進級率を守るために、「速学カリキュラム」の制度を導入しています。
3年次までに基礎医学と臨床医学の学習を終え、4年次からは臨床実習に入ります。そして3年から6年までの成績不審者には、夜の補講が行われています。
このように自治医科大学医学部では徹底したスパルタ教育を行なっていて、それが高い進級率につながってると考えられます。
医学部で留年が多いのはなぜ?
暗記系の専門科目が多くかなりの勉強量が必要だから
医学部では主に1〜4年次の初めの段階で基礎医学や臨床医学を学び、その後5、6年次になると臨床実習に取り組むというカリキュラムが組まれていることが多いです。
このうち「基礎医学」では、解剖学や分子生物学、生化学、生理学といった幅広い内容の医学科目を学ぶことになります。この基礎医学は高校生物で習う範囲に加え、膨大な量の専門知識を暗記する必要があります。
しかし医学部に進学した方の中には、生物受験をしていない方も多く、基礎知識を覚えることに苦労します。かなり多くの時間を勉強に費やさねばならず、ついていけなくなると留年の原因となります。
国試合格率を下げないように大学側が調整しているから
医師になるためには、大学の医学部を卒業するだけではなく医師国家試験に合格する必要があります。そして大学が公表する国家試験の合格率は、大学の評判や人気に直結します。
特に私立大医学部では、周囲からの評判を気にして国家試験の合格率を高く保とうとする大学が多いです。
しかし明らかに学力が足りていない人物が国家試験を受けてしまうと、確実に不合格となってしまいます。そこで大学側は不合格者を減らすため、国家試験の合格見込みが薄い学生はあらかじめ留年させてしまうことがあります。
なお医師国家試験は、通常卒業する年の2月ごろに実施されます。ただしこの試験は一朝一夕で合格できるものではなく、長い時間をかけて対策することが必要になります。
医学部で留年しやすい人の特徴
医学部で留年しやすい人の特徴を5つ紹介します。
受験を乗り越え燃え尽き症候群になっている
医学部で留年してしまう人の中には、受験を乗り切ったことで燃え尽き症候群になってしまっている人が存在します。
医学部は他の学部に比べ偏差値が高く、受験難易度が高いことで知られています。そして医学部に入るまでには、膨大な量の勉強をしなければいけません。
そのため医学部合格者の中には、受験をなんとか乗り切ったことで満足し、さまざまなことに対するやる気がなくなってしまう方もいます。
燃え尽き症候群となって留年してしまわないためには、医学部進学後の大学生活をイメージしておきましょう。
医学部への入学を最終目標にするのではなく、大学に行ったらどんなカリキュラムで何を学ぶのかを調べ、入学はあくまで医師になる道へのスタートであることを心得ましょう。
キャンパスライフを満喫して遊んでしまう
大学に進学すると、部活動やサークル活動、そして大学外でのアルバイトや恋愛など、楽しい青春が待っています。そして必死に受験を乗り越えて開放的な気分になった学生の中には、キャンパライフを満喫しすぎて勉強が疎かになり留年してしまう方もいます。
しかし医学部生は、他学部の学生に比べ必修科目や課題が多く、他学部生と同じように遊んでいると授業についていけなくなってしまいます。
医学部に進学する方は、あくまでも課外活動は大学生活の一部であることをしっかりと認識し、本業である学業をメインに集中するように心がけましょう。
交友関係が狭い
医学部の定期テストは非常に範囲が広いため、独学だけで学ぶのには限界があります。定期テストに対し効率よく対策をするためには、過去問を集めて情報量を得ることが大切です。
医学部の過去問を入手するためには、交友関係が広い方が断然有利です。医学部に進学したら、一緒に勉強できる友人を見つけましょう。
教授に目をつけられている
大学の成績は教授によって決まります。もし出席状況やレポートの提出状況が悪い場合や授業中にうるさいなど態度が悪い学生は、教授に目をつけられる可能性があります。
そして教授に一度目をつけられてしまうと、低評価をつけられてしまうことがあります。
留年を回避するためには、定期テストだけでなく日頃から授業に真面目に取り組むようにしましょう。授業でうるさくするなど、悪目立ちしないようにしましょう。
受験で物理選択をしていた
物理選択で生物を勉強してこなかった方は、基礎科目についていく段階で苦労するでしょう。なぜなら、医学部で求められる必修科目の多くは、生物の知識をベースとするものだからです。
しかし医学部に進学した人の中には、受験で物理を選択していて生物をしっかりと勉強していなかった人もいます。そのように生物の基礎知識がない方は、大学に入ってからの勉強で苦労することになる可能性が高いです。
生物の知識に不安のある方は、授業に遅れを取らないように予習復習を徹底しましょう。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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