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[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です!!!
本日は、医学部と獣医学部の違いについて、紹介したいと思います。
医学部・獣医学部受験生や2学部で迷っている人はぜひ参考にしてみてください!!
医学部と獣医学部の違い早見表!迷っている方はどっちに進学すべき?
医学部と獣医学部は全く異なる学部です。
たしかに両学部はどちらも医学を扱う学部であり、6年制であることや、CBTやOSCTを学び最終的に国家試験を受けることなど、共通点も多くあります。
しかし将来のキャリアや入試難易度、社会人になった後の平均年収も異なるため、進路を選ぶ際には注意が必要です。
そのため、「医学部の滑り止めとしてとりあえず獣医学部を受験する」、「模試を受けたら偏差値が良かったので獣医学部から医学部に進路変更する」といったように、安易な考えで志望学部を決めるのはおすすめしません。
医学部と獣医学部で進学先を迷っている方は、きちんと両学部の違いを把握したうえでよく考えてから出願先を決めましょう。医学部と獣医学部の主な違いは以下の通りです。
学部 | 医学部 | 獣医学部 |
---|---|---|
将来のキャリア | 医師 | 獣医師 |
年収 | 1,200〜1,800万円程度 | 500〜600万円程度 |
学習内容やカリキュラム | ・内科(循環器、消化器、呼吸器、腎臓、血液、内分泌、神経) ・外科(循環器、消化器、呼吸器、内分泌)など |
・獣医学 ・畜産学 ・食品科学 ・衛生管理 |
入試偏差値や合格難易度 | 国公立大学:65〜74程度 私立大学:62〜72程度 |
国公立大学:62〜68程度 私立大学:55〜62程度 |
6年間の学費総額 | 国公立大学:350万円程度 私立大学:1,850〜4,650万円程度 |
国公立大学:350万円程度 私立大学:1,300〜1,500万円程度 |
医学部・医師に向いている人の特徴
・医学部に合格できるだけの学力がある
・人の命を救いたい、国の医療問題を改善したい
・高い年収がほしい
獣医学部・獣医師に向いている人の特徴
・医学部に合格できる学力はない
・動物が好き
・畜産学や食品科学に興味がある
医学部と獣医学部の違い①将来のキャリア
医学部
医学部に進学した場合、9割以上の方は国家試験を受けたのちに「医師」として働くこととなります。
つまり、医師の場合は人に直接診療や治療行為をすることとなり、いわゆる“人の命”の責任を背負うことになります。
医学部のカリキュラムを修了した学生の多くは、病院などで診療する勤務医や自ら開業する開業医、総じて臨床医と呼ばれる医師となります。
他には、大学や研究施設などで医療に関する研究に取り組む研究医や、特定の企業に所属する産業医、法医学者や医者タレントなどのさまざまな進路があります。
なお「臨床医」という括りでも、外科医や内科医、精神科医といったように診療科に合わせたさまざまなキャリアパスがあります。ただしどの進路を選ぶ場合でも医学部に進学する必要があります。
さらに、医師には医療行為において「処方権」があります。患者の容態を見て、どのような症状の患者にどのような薬をどの程度投与すべきかを判断して処方します。
このように、医療行為において裁量権が大きいのが医師という職業です。
獣医学部
獣医学部に進学した学生は、カリキュラム修了後に「獣医師」になる選択ができます。
なお獣医師とは動物に対して診察や治療を行う医者のことで、医師とは違い人に対しての治療行為は禁止されています。獣医師となった場合、動物病院などで臨床医として働くケースが多いです。
ただし獣医学部を卒業した学生のうち、動物病院の臨床医となるのは全体の約半分ほどです。臨床医とならない場合は、公務員として食品安全管理の業務を担ったり、民間企業や保健所で衛生管理の業務に就くことになります。
このように獣医学部に進学した場合、動物に対する医療だけでなく「食品の安全管理」や「安定的な食料供給」の使命を負っているのが大きな特徴です。
獣医学部では人の病気を直接治すことはできませんが、公衆衛生の分野において重宝される人材となることができます。
医学部と獣医学部の違い②年収
医学部
臨床医は数ある職業の中でも非常に高収入なことで有名であり、平均年収は約1,200〜1,800万円程度だと言われています。立場や勤務地によって細かな差はあるものの、医師という職業は総じて年収が高いです。
医師の年収が高い理由としては、人の命を扱うため非常に重い責任を負っていることが挙げられます。診療や治療はミスが許されない行為であり、知識だけでなく精神面もプロフェッショナルでなければ務まる仕事ではありません。
加えて日本では超高齢化社会であるので、需要が大きい業界・職種です。
このように、社会的に求められてる職業であるからこそ、平均年収が高くなる傾向にあります。
獣医学部
獣医師の平均年収は、勤務獣医師の場合で500〜600万円程度だと言われています。
医師の平均年収に比べると半分以下であり、一般的に見ても決してかなり高いとは言えない金額であるのが実情です。
もちろん年齢や勤務地、立場によっても年収は異なりますが、獣医師の年収が医師の年収を上回るとはほとんど考えにくいです。
そのため、高い年収額や良い待遇を求めて進路を決めたいと考えて医師を目指している方は、安易に獣医学部に進路変更しない方が良いでしょう。
医学部と獣医学部の違い③学習内容やカリキュラム
医学部
先ほども述べたとおり、医学部に進学した場合はほとんどのケースで将来は医師を目指すことになります。そのためカリキュラム内容も医師に向けたものであり、学ぶ範囲は非常に広いです。
特に医学部は獣医学部に比べ、臨床教育が充実しているのが特徴です。
実践的な実習が多く、最先端の設備が整った大学が多いことも特徴に挙げられるでしょう。
ちなみに専門分野は大学ごとに少しずつ異なるので、進路選びの際は将来的にどのような医師になりたいかを考えながら選ぶと良いでしょう。
なお医学部では、6年間かけて基礎医学と臨床医学について学びます。
基礎医学では解剖学や生理学、統計学など医学の基礎となる内容を学びます。
臨床医学では内科系科目や外科系科目をはじめ、多くの科目について病気の特徴や治療法といった知識を学びます。
学習する科目は以下の通りで、その範囲は幅広く膨大です。
そのため、2年次以降はみっちりと勉強する必要があります。
・外科(循環器、消化器、呼吸器、内分泌)
・小児科
・産婦人科
・泌尿器科
・整形外科
・脳神経外科
・眼科
・耳鼻咽喉科
・歯科口腔外科
・皮膚科
・放射線科
・麻酔科
・救急科
・精神科
獣医学部
獣医学部のカリキュラムは医学部と似ている部分も存在します。
なぜなら医学部も獣医学部も基本となる“生命科学”の部分の知識は同じであるからです。
特に低学年の座学が多い時期は、獣医学部であっても医学の教科書を使い学ぶケースがあります。
ただし中学年以降になり応用の内容や臨床科目が増えてくると、獣医学部は医学部と違う内容を学ぶことになります。
臨床については人ではなく動物を対象としたものとなり、医学部よりも学べる研究内容は少ない傾向にあります。
一方で獣医学部の場合は、臨床教育以外にも研究教育が盛んです。
特に食品管理や食料供給を目的とした家畜の管理法など、医療だけではない分野も学びます。
獣医学部で学ぶ主な内容は以下のとおりです。
・畜産学
・食品科学
・衛生管理
医学部と獣医学部の違い④入試偏差値や合格難易度
医学部
医学部は獣医学部に比べ、入試偏差値や合格難易度が高いです。
例えば、国公立大学のトップである東京大学の医学部は偏差値が77.8、私立大学のトップ慶應義塾大学医学部も偏差値は74.5と非常に高いことがわかります。
医学部の偏差値が高い理由としては、医師という職業が安定して人気であることが挙げられます。なれる仕事が限られる医師は、社会的に評価されることが多く、また年収も高いため昔から人気がある職業です。
このように医学部の偏差値は国公立、私立問わず全体的に高く、合格難易度は非常に高くなっています。
また、他の学部を含めた偏差値ランキングでは医学部が上位を占めており、最も偏差値が低い私立大学であっても偏差値は62以上が求められます。偏差値62とは、旧帝大をはじめとする国公立大学の工学部や薬学部への合格が狙えるレベルです。
さらに、偏差値が低めの医学部には多くの受験生が集まるため倍率が上がり、偏差値以上に合格が難しくなるケースもあります。
獣医学部
獣医学部は医学部に比べ、入試偏差値はやや落ち着いています。
ただし決して偏差値が低いわけではなく、他学部も含めた場合は比較的上位の位置付けです。
具体的には、獣医学部の偏差値は国公立大学で62〜68程度、私立大学で55〜62程度となっています。
つまり医学部よりは易しい合格基準ではあるものの、獣医学部を目指すには平均よりも高い学力が必要だと言えます。
また獣医学部は設置している大学が少ないため、1つの大学に志願者が殺到しやすく、そのぶん合格難易度も高くなる傾向にあります。
医学部に比べると偏差値レベルは落ち着いているものの、獣医学部は定員数の少なさに対して受験生からの人気が高く、決して簡単ではないことを覚えておきましょう。
医学部と獣医学部の違い⑤6年間の学費総額
医学部
医学部の学費は非常に高いことで知られています。
国公立大学の場合は6年間で350万円ですが、私立大学になると6年間で1,850万円〜4,600万円程度の学費がかかります。
国公立大学の学費が低い理由としては、国からの援助が出ているため自己負担額が少なくなるからです。
ただし、国公立大学の医学部は安い学費で通える分、どこも偏差値が非常に高く入試難易度が高いです。
一方私立大学は、施設費なども全て支払う必要があるので学費が高いです。
中には6年間の学費が4,000万円を超えるような大学もあり、一般家庭から通わせるのはなかなか難しいとまで言われています。
学費が低い私立大学だと6年間で2,000万円以下のところがありますが、私立大医学部は学費が下がるほど偏差値が高くなる傾向にあります。
獣医学部
獣医学部の学費は、国公立大学の場合は医学部と変わらず6年間で350万円です。
一方で私立大学の場合、6年間の学費は1,300万円〜1,500万円程度の学費がかかります。
研究施設費にお金がかかるため通常の学部よりも学費は高いですが、それでも私立の医学部に比べて学費は低めです。
なお私立大学で獣医学部を設置しているところは、全国でも6校しかない点には注意しましょう。学費のほか、一人暮らしにかかる費用や交通費も考慮しておく必要があります。
医学部と獣医学部が両方ある大学はある?
医学部と獣医学部は何かと比較されることの多い学部です。しかし両方の学部を設置している大学は全国でもわずかです。
ここからは医学部・獣医学部の両方を設置している大学について、国公立・私立大学別に紹介していきます。
国公立大学
国公立大学のうち、医学部と獣医学部の両方を設置している大学は合計で7校あります。
なお国公立大学で獣医学部のある大学は11校なので、獣医学部を設置している国公立大学の多くが、同時に医学部も設置していることがわかります。
医学部と獣医学部が両方あると、両学部で交流しながら学べるというメリットがあります。
例えば医学部に通いながら感染症について獣医学の観点から学べたり、反対に獣医学部の学生が医学部の臨床から知識を得るといったことが可能になります。
実際に宮崎大学には医学部と獣医学部があり、大学院に進んだ場合「医学獣医学総合研究科」を選ぶことができます。
この研究科は国内で初めて医学と獣医学を連携・融合して設置した大学院であり、片方の分野のみでは得られない知見や知識を身につけることができます。
このように、医学部と獣医学部が両方ある大学には利点があります。両方の学部を設置している大学は以下の表のとおりです。
大学名 | 医学部偏差値 | 獣医学部偏差値 |
---|---|---|
東京大学 | 77.8 | 68.0 |
北海道大学 | 71.0 | 66.8 |
鹿児島大学 | 69.2 | 64.7 |
岐阜大学 | 69.2 | 63.5 |
山口大学 | 69.7 | 63.0 |
鳥取大学 | 69.7 | 62.8 |
宮崎大学 | 69.8 | 62.8 |
私立大学
私立大学で医学部と獣医学部の両方を設置しているのは、日本大学と北里大学の2校のみです。
ただしこれらの2校は、両学部のキャンパスが大きく離れている点に注意です。例えば北里大学の場合、医学部のキャンパスは神奈川県にありますが、獣医学部のキャンパスは青森県となります。
キャンパスの場所が離れている理由としては、獣医学部には広いエリアが必要であることが考えられます。
獣医学部は犬・猫などのペットになりうる哺乳類だけでなく、豚や牛・馬といった畜産動物まで担当するため、動物たちを飼育できる広いスペースが必要であり、医学部とは離れた場所にキャンパスがあります。
国公立大学のところで挙げた宮崎大学の例とは異なり、私立大学の場合は医学部・獣医学部間での交流できる範囲が限られているため気を付けておきましょう。
大学名 | 医学部偏差値 | 獣医学部偏差値 |
---|---|---|
日本大学 | 68.5 | 62.3 |
北里大学 | 62.5 | 59.5 |
獣医学部の入試制度や志望校選び!医学部と比較した特徴
獣医学部への受験を考えているのであれば、入試制度や志望校選びのポイントを理解しておくことが大切です。ここからは獣医学部の特徴について、医学部と比較しながら解説していきます。
大学数や定員数が少ない
獣医学部を設置している大学は国公立・私立合計でたった17校しかありません。全国で医学部を設置している大学は82校あるので、比較すると獣医学部は非常に少ないことがわかります。
さらに獣医学部は、入学できる定員数も少ないです。獣医学部の定員数は国公立・私立を合わせても1,000人程度であり、高い倍率での競争となることが予想されます。
医学部に比べ偏差値が低いため簡単だと思われがちな獣医学部ですが、定員数が少なく狭き門であり、入試難易度は高いことを覚えておきましょう。
共通テストが重視の傾向がある
獣医学部の入試は、大学入学共通テストの配点が高く重要視している大学が多いです。
そのため受験勉強の際は、共通テストで高得点を取って逃げ切るような対策が必要です。
具体的には高校3年の春には基礎の問題集をスタートさせ、高校の範囲は夏休みまでに終わらせておくのがベターです。夏休み以降には過去問や模試を活用し、実際のテスト形式に慣れておきましょう。
当然ですが、国公立大学獣医学部の大学入学共通テストは5教科7科目が必要なので、国語や社会といった文系科目も勉強する時間を確保しておきましょう。
なお個別試験は大学によって大きな差があります。例えば数Ⅲを必要とする大学もあれば、個別試験は小論文および面接のみで学科試験を課さない大学もあります。
志望校によって対策方法が全く異なるので、できるだけ早く志望校を決めておくのが理想です。
大学によって研究内容が大きく異なる
獣医学部の志望校選びでは、偏差値だけでなく大学ごとの研究内容にも注目してみましょう。
なぜなら大学によって研究内容が大きく異なるためです。大学によっては、他大学と共同研究という形をとっているところもあります。
例えば北海道大学の場合、同じ北海道にある帯広畜産大学と共同獣医学課程を編成し、北海道という広大なフィールドを生かした実践的な獣医学教育に力を入れています。
人獣共通感染症やライフサイエンス研究、生態系の保全を学びたい方にとってはベストな環境と言えるでしょう。
このように、同じ獣医学部でも大学ごとにその特徴は異なります。将来のキャリア形成にも関わるため、大学ごとの研究内容は必ず目を通しておくようにしましょう。
最後に
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