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医学部の総合型選抜(旧AO入試)実施大学一覧!国公立・私立大学の入試日程や対策法

こんにちは!
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[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です。

 

今回は、医学部の総合型選抜実施大学について紹介します。

 

「総合型選抜の出願条件は?」

「総合型選抜を実施している大学の入試日程を知りたい」

「総合型選抜で医学部に進学したい」

 

という方は、ぜひ参考にしてください!!

 

名称未設定のデザイン (30)

医学部の総合型選抜(旧AO入試)とは?

医学部の総合型選抜とは、大学が求める人物を面接などさまざまな方法で選抜する試験を指します。

かつてはAO入試と呼ばれていましたが、令和3年4月入学者からは名称が変更されています。

 

それでは、医学部の総合型選抜について詳しく見ていきましょう。

 

求める学生像に合った人物を合格させる制度

医学部の総合型選抜とは、大学側が求める学生像に合った人物を合格させる制度です。

選考では受験生の能力や適性、学習意欲などが重視され、一般選抜とは異なる方法で入試が行われます。

 

入試の内容は大学によって異なりますが、ほとんどの大学では書類審査と面接、小論文が課されます。

共通テスト(旧センター試験)は多くの科目の受験を要求する大学が多く、幅広い科目の知識を身につけておくことが必要です。

 

なお、高校の成績は評定平均値がA(4.3以上)段階など厳しい基準が設けられているケースが多く、特に国立医学部では高い評定平均値が前提とされます。

 

近年「AO入試」から「総合型選抜」に名称が変わった

2020年度(2021年4月入学者対象の入試)から、「AO入試」は「総合型選抜」に名称が変わりました。

名称変更の背景として、文部科学省が取り組んでいる「高大接続改革」が挙げられます。

 

文部科学省は、高大接続改革を推進させるためにAO入試の見直しを行い、AO入試は総合型選抜になりました。

 

AO入試の見直しにより、調査書などの書類審査だけではなく、小論文やプレゼンテーション、大学入学共通テストなどが必須化され、

受験生はさまざまな方法で大学側から多面的に評価されるようになったことが大きな変更点です。

 

基本的に専願・単願のみであり併願は不可

総合型選抜は基本的に専願・単願のみで、他大学との併願はできないケースがほとんどです。

併願できない理由は、総合型選抜はもともと受験生は「この大学で学びたい」という強い意志を尊重した制度だからです。

 

そのため、総合型選抜は基本的に専願・単願のみとなっており、合格した場合は入学することが必要です。

ただし例外として、大学によっては併願が可能な場合もあります。

 
 

国公立大学医学部の総合型選抜(旧AO入試)実施大学や入試日程一覧

それでは具体的に、総合型選抜を実施している国公立大学医学部の募集要項を紹介します。

定員、年齢制限、必要な評定平均、出願期間、受験科目を紹介します。

 

なお、掲載内容は年度によって変更になる可能性があるので、必ず各大学公式ホームページの募集要項で確認してください。

 

大学名 定員 年齢制限 評定平均 出願期間 一次受験科目 二次受験科目
北海道大学 5名 現役のみ A 2021年10月1〜8日 調査書
コンピテンシー評価
課題論文
面接
コンピテンシー評価
旭川医科大学 国際医療人特別選抜5名
北海道特別選抜32名
1浪まで可 国際医療人特別選抜4.3
北海道特別選抜4
2021年9月30日〜10月6日

国際医療人特別選抜:出願書類
北海道特別選抜:共通テスト、課題論文、個人面接、出願書類(総合判定)

国際医療人特別選抜:共通テスト、課題論文、個人面接、1次選考の結果
北海道特別選抜:なし(総合判定)
東北大学 AOⅡ期:15名
AOⅢ期:12名
AOⅡ期:現役のみ
AOⅢ期:1浪まで可
AOⅡ期:A
AOⅢ期:-

AOⅡ期

2021年10月15日~10月21日

AOⅢ期

2022年1月20日~1月24日

AOⅡ期

・筆記試験

・出願書類

AOⅢ期

・共通テスト

・出願書類
※志願者数が大きく定員を超える場合に実施

AOⅡ期

面接、1次の筆記試験

AOⅢ期

共通テスト、筆記試験、面接・出願書類

弘前大学 青森県内枠:27名
北海道・東北枠:15名
1浪まで可 4.3 2021年9月24日~9月30日 共通テスト、個人面接、ケーススタディの自学自習(総合判定) なし(総合判定)
筑波大学 若干名 - - 2021年8月25日~9月6日 出願書類 適性試験(筆記試験)、面接・口述試験(プレゼンテーション含む)、出願書類

最終選考:共通テスト

大阪公立大学 5名 1浪まで可 4.3 2020年1月17日~1月19日 共通テスト、出願書類
※志願者数が定員の3倍を超える場合に実施
共通テスト、口述試験・面接、出願書類
神戸大学 10名 現役のみ - 2022年1月11日~1月19日 共通テスト
※出願者数が定員の3倍を超える場合に実施
共通テスト、面接・口述試験、出願書類
高知大学 30名以内 1浪まで可 4.3 2021年9月1日~9月7日 総合問題、小論文、出願書類
※合格者は定員の2倍程度が上限
態度・習慣領域評価、面接
愛媛大学 10名 3浪まで可 - 2021年11月1日~11月5日 共通テスト、総合問題、面接・出願書類(総合判定) なし(総合判定)
徳島大学 8名 1浪まで可 4.3 2021年10月22日~10月29日 出願書類
※各県において定員の4倍程度まで通過
総合討論、個人面接、1次試験の成績
※基準点に達した者のうち各県の成績上位2名が通過最終選考:共通テスト
広島大学 5名 1浪まで可 - 2021年10月1日~10月7日 出願書類 共通テスト、小論文、面接
大分大学 一般枠:22名
地域枠:13名
2浪まで可 A 2021年11月1日~11月5日 共通テスト
※定員の2.5倍程度までが通過
共通テスト、面接、出願書類
※地域枠のみ課題小論文あり
 
 
 

私立大学医学部の総合型選抜(旧AO入試)実施大学や入試日程一覧

次に、総合型選抜を実施している私立大学医学部の募集要項を紹介します。

定員、年齢制限、必要な評定平均、専願のみか併願可能か、出願期間、受験科目を紹介します。

 

なお、掲載内容は年度によって変更になる可能性があるので、必ず各大学公式ホームページの募集要項で確認してください。

 

 
大学名 定員 年齢制限 評定平均 併願可否 出願期間 一次受験科目 二次受験科目
獨協医科大学 3名以内 令和4年4月1日現在で30歳未満の者 - 専願のみ 2021年9月1日~9月17日 書類審査、適性試験、小論文試験 ワークショップ試験、面接試験
東邦大学 10名 1浪まで可 3.8 専願のみ 2021年11月1日~11月4日 適性試験、基礎学力、面接、書類 ※一次と二次で左の内容
杏林大学 1名 1浪まで可 - 専願のみ 2021年11月18日~11月30日 書類審査 共通テスト、小論文、面接
東海大学 10名 現役のみ 3.8 併願可能 一次試験:2021年9月22日~10月13日
二次試験:12月1日~12月21日
小論文、オブザベーション評価、面接、出願書類 共通テスト
順天堂大学 2名 - 4.5 専願のみ 2021年12月13日~2022年1月13日 学力試験、小論文 面接、1次試験の成績
金沢医科大学 21名 - - 専願のみ 2021年11月1日~11月6日 基礎学力テスト
※総合型は定員の4倍程度まで通過
個人面接、自己推薦書、1次選考の成績
※個人面接に出願書類の評価を含む
藤田医科大学 12名 高3枠:現役のみ
高卒枠:1浪まで可
- 専願のみ 2021年10月1日~10月29日 学習能力適性検査、小論文 講義課題、面接(個人面接・グループディスカッション)
※小論文、講義課題、面接を合わせて200点
大阪医科薬科大学 「至誠仁術」(専願制):3名
「至誠仁術」(併願制):5名
専願制:現役のみ
併願制:1浪まで可
- 専願制と併願制あり 専願制:2021年9月27日~10月6日
併願制:2021年11月15日~11月24日
専願制:出願書
併願制:共通テスト
※およそ80%以上が基準
専願制:小論文、面接(複数回)
併願制:小論文、面接※専願制の最終選考:共通テスト※およそ75%以上が基準
川崎医科大学 20名 4浪まで可 - 専願のみ 2021年11月1日~11月9日 総合適性試験、小論文(2次試験の評価に使用) 総合適性試験、小論文、面接、出願書類
 
 
 

医学部の総合型選抜(旧AO入試)で受験するメリット

医学部の総合型選抜で受験すると、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

 

応用問題の対策が不要

医学部の総合型選抜で受験すると、難解な応用問題の対策が不要になります。

 

総合型選抜では、学校の評定平均や共通テスト、基礎学力テスト、面接や小論文などで受けられる大学が多く、

国公立大学の二次試験や私立大学の個別試験で課される応用問題への対策は不要です。

 

応用問題への対策が不要になるので、その時間を面接対策や小論文の勉強などに使えます。

ただし、共通テスト(旧センター試験)では、5教科7科目など多くの科目の受験が必要な大学が多いため、幅広い科目を勉強しておくことが必要です。

 

合格が早い時期に決まる

医学部の総合型選抜は、合格が早い時期に決まります。

私立医学部の場合11〜12月、国公立医学部の場合2月2週目あたりに合否結果が出る大学が多く、合格できれば早めに受験生活を終えられます。

 

ただし、総合型選抜は選考期間が長くなることが多く、受験してから合否が判明するまでに時間がかかります。

また、総合型選抜は出願書類の作成に手間がかかるので、準備は早めにしておくことが必要です。

 

ライバルが少なくなることも

ライバルが少なくなることも、医学部の総合型選抜で受験するメリットです。

総合型選抜を実施している大学によっては、評定平均や出身地域などの出願条件が厳しいので、そのような大学に出願すればライバルは少なくなります。

 

また総合型選抜は、大学によっては一般選抜と比べると倍率が低く、ライバルとの競争も激しくないため、

合格できるチャンスが高まります。

ただし、ライバルも出願条件を満たした優秀な受験生のみが集まるので油断は禁物です。

 
 

医学部の総合型選抜(旧AO入試)が向いている人の特徴

医学部の総合型選抜は、一般選抜とは異なる特徴があります。

ここからは、総合型選抜が向いている人の特徴を見ていきましょう。

 

学校の評定平均が高い

学校の評定平均が高い受験生は医学部の総合型選抜に向いています。

総合型選抜を実施している大学の多くは高校の評定平均に基準を設けており、出願条件としてA(評定平均4.3以上)としている大学が多いです。

 

これは、高校のクラス内で上位20%程度には常に入っているような成績と言えます。

評定平均には、普段の授業態度や課題の提出状況、定期テストの結果などが反映されます。

 

特に国立医学部は評定平均を重視しているので、評定平均が高い受験生にはチャンスが広がっていると言えます。

 

共通テストで高得点が取れる

共通テストで高得点が取れる受験生は、総合型選抜に向いています。

総合型選抜を実施している大学は共通テストの配点を高くしているケースが多いので、ここで高得点が取れれば合格が近づきます。

 

共通テストで高得点が取れると、面接試験などで失敗してしまった場合でも挽回が可能です。

 

もちろん、共通テストで高得点が取れる受験生は「共通テストの配点が高い一般入試を実施している大学」も選択肢に入ると思うので、そのような大学と併せて検討してみましょう。

 

面接や小論文が得意

面接や小論文が得意な受験生は、総合型選抜が向いています。

総合型選抜は受験生の人間性や熱意を見る側面も強いので、面接や小論文が得意だと評価が高く、合格に近づきやすいでしょう。

 

人前で自己アピールをしたり、文章を書いたりするのが得意な受験生は、総合型選抜での医学部受験も検討しましょう。

ただし、面接と小論文の対策は高校で実施してくれるところは少ないので、早い時期から予備校などでしっかりと準備をしておくことが大切です。

 

 

医学部の総合型選抜(旧AO入試)に合格するためのポイント

それでは最後に、医学部の総合型選抜に合格するためのポイントを見ていきましょう。

 

日頃の授業態度や定期テストで高評価をもらう

医学部の総合型選抜に合格するには、出願条件となる評定平均値をA段階(4.3~5)にしておくことが必要です。

私立医学部の場合はB段階(3.5~4.2)でも出願できる大学がありますが、国立医学部はA段階でなければ出願できません。

 

評定平均値をA段階にするには、英語や数学などの主要科目だけでなく、保健体育や芸術などの副教科も手を抜かずに勉強することが大切です。

 

なお、評定平均値は3年間の全教科の平均値なので、全科目を満遍なく高い評定にしておかなければいけません。

日頃の授業態度も評価の対象になるため、授業中に積極的に発言するなど、熱心に学習していることをしっかりとアピールしましょう。

 

共通テストで8割5分が安定的に取れるようにする

医学部の総合型選抜に合格するには、共通テスト(旧センター試験)で8割5分を安定的に取れるようにすることが必須です。

総合型選抜は共通テストの配点を高くしているケースが多いので、共通テストの成績が悪いと合格するのは困難でしょう。

 

特に国立医学部は共通テストを重視しており、国立医学部に進学するには共通テストの対策が非常に大切になってきます。

共通テストで8割5分を安定的に取れるようにするには、戦略を立てたうえで勉強することが大切です。

 

8割5分を取るためのポイントは、理科と数学で9割を安定的に取れるようにして、国語や社会も8割を取ることを目指しましょう。

 

特に社会は、文系科目の中では理系出身者でも得点しやすいです。

勉強をすればするほど点数が取れる教科なので、早い時期から勉強しておくことをおすすめします。

 

模擬面接など面接対策は特に念入りに

医学部の総合型選抜に合格するには、面接対策は特に念入りにしておくことが大切です。

総合型選抜は大学側が求める人物を入学させる制度であるため、「その大学でなければならない理由」を明確にしておきましょう。

 

面接対策では、大学側が求める人物像(アドミッションポリシー)を調べ、自分の志望動機とうまくマッチさせることが重要です。

あなた自身の具体的なエピソードを交えながら、そう考えるに至った理由なども説明できると良いでしょう。

 

なお、効果的な面接対策としては模擬面接があります。

模擬面接を繰り返し受けることで場の雰囲気に慣れてきて、緊張せずに本番に臨めるようになってきます。

 

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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