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[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です。
本日は、医学部の地域枠について、離脱・辞退が可能かどうかという話をしていきたいと思います。
医学部地域枠の受験を考えている医学部受験生の方は、ぜひ参考にしてみてください!!
医学部地域枠を離脱・辞退できる?その実態とは
制度上可能か?
医学部入試では一般枠のほかに、「地域枠」が設けられています。地域枠では原則として、卒業後の一定期間、指定された地方の医療機関で従事することが義務付けられています。
ただし実態として、地域枠を利用する方の中には、地方での勤務を辞退し他地域で勤務しようとする人も存在しています。これはいわゆる「地域枠の離脱」とも言われており、制度の仕組み上不可能ではありません。
通常の場合、地域枠では奨学金を借り進学し、指定医療機関でおよそ9年間勤務することで奨学金の返済が免除されます。
この奨学金を一括返済すれば、制度上は地域枠での指定勤務を辞退できます。なお一括返済の場合、借りた奨学金に金利をさらに10%上乗せし返還する必要があります。
離脱の実態や実数
令和2年3月に発表された厚生労働省の調査(回答率100%)では、
出典:医療従事者の需給に関する検討会 第35回 医師需給分科会
以上のようにすでに離脱者は450名います。
なお、この離脱者の内の2割程度は都道府県が離脱を認めていません。
また、離脱のピークは学部6年、卒後1~3年がピークです。
離脱理由
最多の離脱理由としては、「希望する進路と不一致のため」が挙げられます。
これからも離脱は可能か?
離脱率の推移
離脱状況のグラフをご覧ください。この調査は令和2年に発表されたものであるので、プログラム適用年度が、離脱のピーク(学部6年から卒後3年まで)を含まないの平成26年以降を無視したとしても、離脱率は一貫して減少傾向にあります。
離脱を防ぐ制度が存在する
研修受け入れ先の制限
初期臨床研修では、
「県や大学に十分に確認することなく、県や大学が地域枠離脱を妥当と評価していない研修希望者を採用決定し
た臨床研修病院に対して、臨床研修部会でヒアリングを行った上で、規定に則り医師臨床研修費補助金の減額等」
が既に実施されています。
わかりやすく言うと、離脱者を採用する病院は国からの補助金がカットされるということです。
そのため、現在では、採用ページに離脱しようとしている地域枠入学者を採用しないし、採用後発覚した場合は採用を取り消すと明記している病院も存在しています。
この規制に加えて、「募集定員の減員(※)又は臨床研修病院の指定の取消し」が検討中です。
今後ますます離脱は難しくなるものと思われます。
専門研修では、現在規制はおこなわれていません。
しかし、「都道府県の同意を得ずに専門研修を開始した者については、原則、日本専門医機構の専門医の認定を行
わないこととしてはどうか。認定する場合も、都道府県の了承を得ることを必須とする」ということが検討されています。
奨学金の一括返還
地域枠を離脱する場合、今まで奨学金に金利約10%をのせて一括返還する必要があります。一般的な教育ローンなどは金利1〜3%程度であるため、返済額が非常に高額であることが分かります。
例えば順天堂大学医学部の東京都地域枠では、在学中に6年間の学費2,080万円と、さらに月額10万円6年間分、合計2,800万円の奨学金が貸与されます。これを一括返済し地域枠の離脱を考える場合、3,100万円に近い金額を一括で返還しなければいけません。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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