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[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校です。
先日、関西の医学部事情についてお伝えしたので、
今回は関東地方にある医学部の入試情報を紹介していきます!
関東地方で医学部の志望校を悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
関東地方の医学部
まず、関東地方にある医学部を各都県ごとに紹介します。
関東地方は東京都を中心として医学部の数が非常に多く、全国でもっとも医学部の集中している地域です。
都道府県 | 国公立大学 | 私立大学 |
---|---|---|
東京都 | 東京大学 東京医科歯科大学 |
慶應義塾大学 東京慈恵会医科大学 日本医科大学 順天堂大学 東京医科大学 東京女子医科大学 日本大学 東邦大学 帝京大学 昭和大学 杏林大学 |
神奈川県 | 横浜市立大学 | 聖マリアンナ医科大学 |
埼玉県 | 防衛医科大学校(防衛医大) | 埼玉医科大学 |
千葉県 | 千葉大学 | 国際医療福祉大学 |
群馬県 | 群馬大学 | |
栃木県 | 自治医科大学 | |
茨城県 | 筑波大学 |
関東地方には、医学部のある国公立大学が7校、私立大学が18校あります。
私立大学が18校と非常に多く集まっているので、自分のレベルに合った医学部を選択しやすい地域となります。
さらに一般入試以外にも、推薦入試やAO入試を導入している大学も多くあります。
偏差値はもちろん、試験方式も自分に合ったものを選ぶことが出来ます。
東京都
東京都は、医学部のある大学が国公立2校、私立11校と全国で一番多いです。
さらに東京大学や慶應義塾大学など、医学部の中でも屈指のハイレベルな大学があります。
また、日本の中心地という立地も関係して受験生からの人気も高く、
一人で5校も10校も併願する受験生もみられるので、ライバルは多くなることも覚えておきましょう。
神奈川県
神奈川県には、国公立1校、私立3校の医学部のある大学があります。
公立大学の横浜市立大学は偏差値が高い一方で、私立の聖マリアンナ医科大学、東海大学、北里大学は
いずれも私立医学部の中でも偏差値が低く、関東の多くの受験生が滑り止め候補として検討する大学でもあります。
神奈川県で医学部を目指すなら、これらの私立大学に合格できる学力をつけた上で、
よりハイレベルな横浜市立大学を目指すのがセオリーとなります。
埼玉県
埼玉県には、国公立1校、私立1校の医学部のある大学があります。
防衛医科大学校は省庁大学校であり、厳密には国公立大学ではありません。
卒業後9年間の指定医療機関での勤務をすれば、6年間の学費が全額免除となることから、
医学部の学費支払いがネックとなっている受験生に選ばれています。
また私立の埼玉医科大学は、およそ川崎医科大学と並んで全国で最も偏差値が低い大学として知られています。
よってなんとしても医学部に入りたい受験生が多く出願してくることがあるので、
倍率が比較的高めな大学です。
千葉県
千葉県は、国公立1校、私立1校の医学部のある大学があります。
千葉大学は偏差値レベルが高く、かつては千葉県唯一の医学部のある大学だったので、
千葉県内で医学部に進学するのは非常に難易度が高いことで知られていました。
しかし2017年に国際医療福祉大学が医学部を開設したことで、
千葉県内で私立医学部を目指すという選択肢が生まれました。
また、学費がもっとも安い私立医学部ということで注目を集めており、全国から受験生が集まっています。
群馬県
群馬県で医学部を設置しているのは、国公立大学である群馬大学1校のみです。
群馬大学医学部の偏差値は67.1であり、国公立の医学部の中ではあくまでも中堅ランクの位置付けです。
栃木県
栃木県は、国公立で医学部を設置している大学は存在せず、私立2校のみです。
自治医科大学は、離島・へき地といったの医師不足が問題となっている地域の人材確保を目的として、
47都道府県が共同で設立した特殊な制度の医科大学です。
入学できる定員が都道府県ごとに決められおり、倍率や難易度も県ごとに変わる点に注意が必要です。
また、毎年のように国家試験合格率100%をマークするストイックな大学です。
獨協医科大学は、私立大学医学部の中でも比較的低い偏差値であることから、
安全圏で合格を確保したい地元の受験生からの出願が集まりやすいです。
茨城県
茨城県で医学部のある大学は、国公立大学である筑波大学1校のみです。
筑波大学は国公立大学の中では中堅クラスの位置付けです。
東京都や神奈川、千葉にある国公立大学に比べて立地面でやや劣り、
偏差値が下がるため関東地方の国公立大学では狙い目だと言えます。
また地域枠や推薦枠、国際バカロレア入試というように、一般枠以外の選抜方法が多く
自分にあった受験方法を選びやすいことも特徴として挙げられます。
関東地方の大学の医学部偏差値
では関東地方にある医学部の偏差値を、国公立大学・私立大学ごとにランキング形式で紹介します。
国公立大学(前期試験)
順位 | 偏差値 | 大学名 | 都道府県 |
---|---|---|---|
1位 | 73.8 | 東京大学 | 東京都 |
2位 | 71.3 | 東京医科歯科大学 | 東京都 |
3位 | 69.5 | 千葉大学 | 千葉県 |
4位 | 69.2 | 横浜市立大学 | 神奈川県 |
5位 | 68.3 | 筑波大学 | 茨城県 |
6位 | 67.1 | 群馬大学 | 群馬県 |
7位 | 66.1 | 防衛医科大学校 | 埼玉県 |
関東地方の国公立大学は合計7校あり、偏差値にばらつきがあるので、
自分の学力に合わせて志望校を選択しやすいです。
特に注目すべきは、全国でトップレベルの難易度である東京大学・東京医科歯科大学の2校の存在です。
全国でもハイクラスの優秀な学力を誇る学生は、この2校から志望校を選ぶ方が多いです。
どちらも名門であるため関東以外からも多くの受験生が集まります。
また、偏差値以外にも「通いやすい立地であるか」、「自分の興味のある分野の研究に強いか」、
などのポイントを考慮しながら出願先を決めましょう。
なお防衛医科大学のみ、一般の前期試験の日程ではなく例年10月頃という特殊な時期に試験が行われます。
防衛医科大学の入試は日程が早いことから、志望校としてではなく模試の代わりに出願する方も多いです。
国公立大学(後期試験)
順位 | 偏差値 | 大学名 | 都道府県 |
---|---|---|---|
1位 | 73.7 | 東京医科歯科大学 | 東京都 |
2位 | 71.3 | 千葉大学 | 千葉県 |
関東地方の国公立大学のうち、後期試験を実施しているのは東京医科歯科大学および千葉大学の2校のみです。
どちらも元々偏差値が高く、前期試験では他大学に出願していた受験生も流れてきます。
私立大学
順位 | 偏差値 | 大学名 | 都道府県 |
---|---|---|---|
1位 | 71.8 | 慶應義塾大学 | 東京都 |
2位 | 69.3 | 東京慈恵会医科大学 | 東京都 |
3位 | 69.0 | 日本医科大学 | 東京都 |
4位 | 68.7 | 順天堂大学 | 東京都 |
5位 | 67.2 | 自治医科大学 | 栃木県 |
6位 | 67.0 | 日本大学 | 東京都 |
7位 | 66.5 | 昭和大学 | 東京都 |
7位 | 66.5 | 東邦大学 | 東京都 |
9位 | 65.5 | 東京医科大学 | 東京都 |
10位 | 65.3 | 国際医療福祉大学 | 千葉県 |
11位 | 64.3 | 杏林大学 | 東京都 |
12位 | 64.2 | 東京女子医科大学 | 東京都 |
13位 | 64.0 | 帝京大学 | 東京都 |
13位 | 64.0 | 東海大学 | 神奈川県 |
15位 | 62.8 | 獨協医科大学 | 栃木県 |
16位 | 62.5 | 聖マリアンナ医科大学 | 神奈川県 |
16位 | 62.5 | 北里大学 | 神奈川県 |
18位 | 62.2 | 埼玉医科大学 | 埼玉県 |
関東地方には、国公立大学と同レベルの難易度の私立大学から、
合格を狙いやすい低ランクの偏差値の大学まで、幅広い医学部が揃っています。
中でも慶應義塾大学・慈恵会医科大学・日本医科大学は3つまとめて「私立医学部御三家」、
御三家に順天堂大学を加えた4大学は「私立医大四天王」と呼ばれることも多く、
ハイクラスの医学部として知られています。
関東地方の大学の医学部受験科目
偏差値と同じくらい重要となってくるのは受験科目です。
ここではそれぞれの大学の受験科目について紹介します。
国公立大学(前期試験)
大学入学共通テスト
大学名 | 英語 | 数学 | 理科 | 国語 | 社会 |
---|---|---|---|---|---|
群馬大学 | 100 | 100 | 100 | 100 | 50 |
筑波大学 | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 |
防衛医科大学校(防衛医大) | - | - | - | - | - |
千葉大学 | 100 | 100 | 100 | 100 | 50 |
東京大学 | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 |
東京医科歯科大学 | 40 | 40 | 40 | 40 | 20 |
横浜市立大学 | 300 | 200 | 200 | 200 | 100 |
特殊な日程で試験を実施する防衛医科大学校以外は、
5教科7科目の点数を各大学独自の点数に換算して合否の判定に使用します。
多くの大学が英語・数学・理科・国語・社会の点数をそのままの倍率で使用しています。
横浜市立大学のみ、英語が300点と他の教科よりも配点が高くなっており、
英語が得意な学生には、横浜市立大学が狙い目だと言えます。
個別試験
大学名 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 国語 |
---|---|---|---|---|---|
群馬大学 | 150 | 150※5 | 150※6 | ||
筑波大学 | 300 | 300 | 300 | 500※7 | |
防衛医科大学校(防衛医大)※14 | - | - | - | - | - |
千葉大学 | 300 | 300 | 300 | 100 | |
東京大学 | 120 | 120 | 120※8 | - | 80 |
東京医科歯科大学 | 120 | 120 | 120 | - | |
横浜市立大学 | 400 | 400 | 600 | -※9 |
※5・・物理・化学必須
※6・・面接+小論文の点数
※7・・適性検査あり
※8・・地学も選択可能
※9・・小論文あり
※14・・配点不明、小論文、身体検査あり
大学入学共通テストの場合とは異なり、個別試験は大学ごとに特徴が大きく異なります。
多くの大学が二次試験では英語・数学・理科および面接を受験科目としています。
大学によっては小論文も必須とする場合があります。
東京大学では二次試験で国語も必要となります。
また、群馬大学は二次試験で英語が課せられず、数学・理科および面接と小論文のみで合否が決まります。
国公立大学(後期試験)
大学入学共通テスト
大学名 | 英語 | 数学 | 理科 | 国語 | 社会 |
---|---|---|---|---|---|
千葉大学 | 100 | 100 | 100 | 100 | 50 |
東京医科歯科大学 | 125 | 125 | 125 | 125 | - |
東京医科歯科大学は英語・数学・理科・国語の4教科を必要とするのに対し、
千葉大学では社会の点数も合否判定に使用します。
よって社会を含めた文系科目が得意な学生にとっては、千葉大学への出願が有利だと言えます。
個別試験
大学名 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 小論 |
---|---|---|---|---|---|
千葉大学 | 300 | 300 | 300 | 100 | |
東京医科歯科大学 | 100 | 100 |
千葉大学は大学入学共通テストの配点に対し二次試験の配点割合が高いため、
二次試験での挽回を図りたい方に適しています。
私立大学
大学名 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 小論文 |
---|---|---|---|---|---|
自治医科大学 | 25 | 25 | 50 | - | - |
獨協医科大学 | 200 | 200 | 400 | - | - |
埼玉医科大学 | 150 | 100 | 200 | - | 50 |
国際医療福祉大学 | 200 | 150 | 200 | - | - |
日本大学※1 | 100 | 100 | 200 | - | - |
帝京大学※2 | 100 | 100 | 100 | 100 | ※3 |
日本医科大学 | 300 | 300 | 400 | - | - |
順天堂大学 | 200 | 100 | 200 | - | - |
慶應義塾大学 | 150 | 150 | 200 | - | - |
東京医科大学※4 | 100 | 100 | 200 | 40 | 60 |
東京女子医科大学※4 | 100 | 100 | 200 | - | - |
東京慈恵会医科大学 | 100 | 100 | 200 | - | - |
昭和大学 | 100 | 100 | 200 | - | - |
東邦大学※5 | 150 | 100 | 150 | - | |
杏林大学 | 100 | 100 | 150 | - | - |
聖マリアンナ医科大学※4 | 100 | 100 | 200 | 150 | 50 |
北里大学※4 | 150 | 150 | 200 | - | - |
東海大学 | 100 | 100 | 100※6 | - | - |
※1・・適性検査、心理テストあり
※2・・数,理(物,化,生),国から2科目を選択、英語含め各100点で300点満点
※3・・課題作文あり
※4・・適性検査あり
※5・・基礎学力試験(論理的思考能力、数理解析能力テスト)あり
※6・・理科1科目受験
大学ごとに配点にばらつきがあるため、得意教科の配点が高い大学に出願する方が合格の可能性は高まります。
私立大学の志望校を決める際は偏差値に加え、得意科目や苦手科目、面接や小論文の得意不得意を考慮して
志望校を決めましょう。
今回は関東地方にある医学部の入試情報を紹介しました。
関東地方で志望校を検討している方はぜひ参考にしてください!
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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