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大阪市立大学医学部の地域枠は合格しやすい?ー医学部受験は武田塾医進館大阪校

こんにちは!
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[医歯薬獣医]医系専門
武田塾医進館大阪校 です。

 

みなさん、全国の各大学医学部の受験枠に、「地域枠」が設けられているのをご存じでしょうか?

地域枠を大まかに説明すると、卒業後に大学が所在する都道府県の地域医療に数年間携わることを

入学前に約束するという、地域での医師不足を緩和するために設けられた入学枠となります。

多くの医学部受験生の方が受験するのは「一般枠」であると思いますが、志望先に「地域枠」を加えることで

受験校の選択肢が広がる可能性があります

大阪市阿倍野区に医学部キャンパスのある大阪市立大学医学部でも入試区分として地域枠が設置されているので、

大阪市立大学医学部を志望されている方は一度確認しておきましょう。

地域枠の受験には注意すべき特殊なポイントがいくつかあるので、今回はその地域枠に焦点を当ててお話をしていきます!

 

大阪市立大学医学部大阪府指定医療枠の募集要項

大阪市立大学医学部の一般試験では一般枠80名に対し5名の地域医療枠が設けられており、

名称は大阪府指定医療枠となっています。

この枠で合格すると、卒業後に大阪府の指定され対象期間で勤務することを条件に、

月額10万円の修学資金を借りて通学することができます。

2021年度大阪市立大学医学部医学科の学生募集要項には、次のように記載されています。

 

卒後9年間(初期臨床研修期間を含む)、大阪府内の医療機関(大阪府が指定する病院又は診療所)に勤務
し、うち4年間以上(初期臨床研修期間を含めない)は、大阪府が定める「医師の確保を特に図るべき区
域*」に所在する医療機関に勤務することとなります。
*大阪府医師確保計画において医師確保が必要とされた府内の 2 次医療圏等とします。
・ 初期臨床研修修了後5年間以上、指定診療業務(臨床研修の修了までに大阪府が指定する診療業務)に従
事することになります。指定診療業務は、次の①~③のいずれかの診療業務とします(ただし、今後の医
療環境の変化に伴い、指定診療業務の追加及び各項に該当する医療機関の変更を行う場合があります)。
①総合周産期母子医療センターに指定された医療機関又は地域周産期母子医療センターに認定された
医療機関の産婦人(産)科・小児(新生児)科
②小児科を協力科とする救急告示病院の小児科
③救命救急センター
なお、大阪府地域医療確保修学資金等貸与要綱に基づき、本学を卒業した後、1年6月以内に医師免許を
取得し、上記のとおり9年間(修学資金の貸与を受けた期間の 1.5 倍の期間)診療に従事した場合、借り受
けた修学資金及び利息の返還が免除されます。

 

このように、

①在学中の修学資金支給

➁卒業後の研修・勤務先医療機関の指定(年数も指定あり)

ということが大きなポイントとなっています。

大阪府指定医療枠を希望する場合は、誓約書や推薦状など一般枠とは別に用意しておかなければならない書類もあるので、

出願準備の際は注意しておきましょう。

入学の際には在学中は勉学に励み、卒業後は大阪府の地域医療に貢献するということを約束する誓約書を提出する必要があり、

また入学後も定期的に地域医療や将来の研修先に関するガイダンスに参加することが求められます

制約の多い入学枠となるので、自分に地域医療に貢献する意志があるのかということを

十分に検討してから出願されることをおすすめします。

筆記試験の難易度は?

大阪市立大学医学部大阪府指定医療枠の筆記試験は、国公立大学前期日程である2月25日に一般枠と同時に行われるため、

試験内容は一般枠と同じものとなっています。

そのため試験対策は一般枠を受験する学生と同じペースで行っていれば安心です。

選抜方法に関しては、出願時に一般枠と大阪府指定医療枠を併願するか

あるいはどちらかの枠を専願するかを受験者が選択することができ

まず上位から一般枠の定員である75名を取った後、大阪府指定医療枠を希望した人から上位5名程度が合格となります。

そのため大阪府指定医療枠を希望していれば、大学が入学試験の合格最低点として公表している点数よりも

5~10点程度点数が足りなくても合格できる場合があります。

ただし、大阪市立大学医学部の入学試験はハイレベルな受験生同士での高得点争いとなるので、

初めから大阪府指定医療枠を狙うというよりは一般枠での合格を目指して勉強し、

結果的に大阪府指定医療枠で合格するという方が理想的です。

面接は一般枠と異なる?

大阪市立大学医学部の面接では、医学に関する専門的な内容よりも志望動機など受験生に関する質問が多くなされます。

これは一般枠でも大阪府指定医療枠を専願・併願していても共通に言えることです。

ですから、まずは医学部面接で定番の質問に対して冷静に答えることを意識して面接対策を進めましょう。

一般枠と異なる点は、将来大阪府の医療にどう携わっていきたいかなどを聞かれることが多いということです。

そのため、大阪府指定医療枠を希望される方は、特に大阪府内の地域医療の問題に日頃から目を向け、

自分なりの考えを持っておくことが望ましいでしょう。

(「入学試験で合格しやすくなるから」という理由は、地域医療へ貢献できる人材を求めている試験官からの心象を悪くする可能性が大きいですから、思っていても絶対に言ってはいけませんよ!笑)

まとめ

結論として、大阪市立大学医学部では、大阪府指定医療枠を希望して出願すれば、

合格の可能性は広がると言えます!

試験問題も入試日程も前期の一般枠と全く同じなので、

受験の際に特別な対策があまり必要ではないということも大きな魅力です。

しかし、入学後の過ごし方や、さらには卒業後の進路が初めから決められているということには注意をしておく必要があります。

何としてでも大阪市立大学医学部に入学したいという気持ちがあり、

かつ自分がなりたい医師像や進みたい診療科など、将来のことをよく考えて受験されるなら

とてもコストパフォーマンスの良い受験となるでしょう。

ご両親や学校の先生、医学部に進学された先輩など、色々な方の意見を参考にして

志望先を決定されると良いと思います!

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

武田塾医進館では今回紹介したような勉強法のお話やオススメ参考書のこと、さらに入塾のご相談までを、無料の「受験相談」にて承っております。

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