こんにちは、武田塾医進館広島校です 。
高知大学が発表している令和6年度入学者選抜結果情報をもとに
医学部入試について分析しましたので、
その結果を解説します。
なお、データの詳細は愛媛大学のHPでご確認ください
募集状況と実施状況
2024年は募集定員は
一般選抜前期が60名で、そのうち一般枠が55名、地域枠が5名、
学校推薦Ⅱ型(共通テストあり)は20名、これはすべて地域枠、
総合型は30名、これはすべて一般枠、
合わせると110名でした。
総合型は共通テストを課しませんが
2段階の選抜が行われていて、学科試験に相当する総合問題も出題されています
面接内容についても詳しい指定がありますので、募集要項の内容確認は十分に行うべきでしょう。
志願者数については、
一般選抜の前期は、過去7年間で過去最高人数となりました。
推薦入試合格などで辞退者が出た後の受験者数も過去7年間で最高となりました。
学校推薦Ⅱ型、総合型も過去最高水準の志願者数となりました
現役生と既卒生
一般選抜前期の場合、
受験者数は例年既卒生が多いですが、
2024年は現役84名、既卒205名と例年以上の大きな差がつきました
合格率も既卒生が優勢で、合格者数は現役:既卒=1:3となっています。
高知大学は同一偏差値層では2次試験の配点が多いです。
このことが、既卒生が集まりやすい原因になっているかもしれません。
学校選抜Ⅱ型は、受験者数、合格者数ともに現役生が優勢です。
合格率はほぼ同じでした。
総合型は、受験者数は現役生がやや優勢、合格者数は互角でした。
すべての選抜を合わせると合格者数は現役生が40%、既卒生が60%です
2024年も例年通りでした。
性別
男女比については、
受験者数では
一般選抜は男性が多く、学校推薦Ⅱ型、総合型はほぼ互角でした。
合格者数は
一般選抜で男性:女性=2:1、学校推薦はほぼ互角、総合型は男性:女性=1:2でした
合格率は
一般選抜では男性が優勢、学校推薦は互角、総合型は女性が優勢でした。
すべての選抜を合わせると
合格者数は男性が55%、女性が45%でした
合格率については、男女別の明確な違いはありません。
合格最低点
2024年一般選抜前期の合格最低点は、
1900点満点で1343.2点でした。
共通テスト900点のボーダーは河合塾のリサーチで900点中720点、80%でしたので
これを採用すると2次試験1000点のボーダーは623.2点、62.32%になります。
2次試験ボーダーは例年7割に満たないのですが、
2024年はさらに低くなりました。
新課程ということもあって、出題傾向や難易度の大きな変化はいつ起こっても不思議ではありません
過去問や合格最低点を過度に信じた勉強はリスクがあるとみています。
目標数値を持った勉強はメンタルを弱めたり、本番の試験で力が出せなくなることがあることも
知っておいた方がいいでしょう。
学校推薦、総合型については成績は公表されていません
都道府県
高知大学は、都道府県別の入試結果データを公開していません。
2025年入試変更点
2024年7月時点で発表されている入試変更点を紹介します。
・共通テストに情報が追加されます。
学校推薦Ⅱでは情報の配点は50点です。共通テスト900点満点が950点になります。
一般選抜前期については、まだ配点は公開されていません
総合Ⅰは共通テストを課しません。
・定員の変更はない見込みですが、正式な発表は秋になると思われます。