こんにちは、武田塾医進館広島校です 。
島根大学が令和6年度入学者選抜結果情報を公開しています。
今回はその中から医学部入試について分析しましたので、
その結果を解説します。
なお、データの詳細は島根大学のHPでご確認ください
募集状況と実施状況
2024年は募集定員に変更はありませんでした。
一般選抜前期58名、学校推薦Ⅱ型(共通テストあり)25名以内、
学校推薦地域枠10名以内、学校推薦緊急医師確保(一般枠・島根県枠)9名以内のままです。
島根大学は学校推薦入試を3系統にわけて実施しており、推薦入試の募集が多いことが特徴です。
推薦入試は系統によって、出身地域の限定、医療体験活動の傘下とそこでの適性検査、市町村長との面接など
特色のある条件と審査が行われています。受験年度の募集要項で詳細はご確認ください
志願者数については、一般選抜の前期については2023年から減って例年並みの487名に戻りました。
学校推薦は特に推薦Ⅱ型で大幅に減少し、過去6年で最低を記録しました
現役生と既卒生
島根大学は、年齢別の入試結果を公開していません
性別
医学科全体の合格者数では男性:女性=1:1となる年が多いですが
2024年も同じ結果になりました。
合格者数は一般選抜は男性が多く、学校推薦は女性が多くなっています
合格率については、いずれの選抜でも性別の格差はありません
2024年から、緊急医師確保は一般枠と島根県内枠が分けて公開されました。
島県内枠は受験者が男性0名、女性2名で、合格者0名となっています。
合格最低点
2024年の合格最低点は、1160点満点で916.48点でした。過去6年で最も高かったです。
共通テスト900点のボーダーは河合塾のリサーチで700点中560点(傾斜配点)、80%でしたので
これを採用すると2次試験460点のボーダーは356.48点、77.5%になります。
ですが、2次試験の平均点が347.27点でしたので、
河合塾のリサーチより実際の共通テストボーダーはもう少し高かった可能性が高いです
島根大学の2次試験ボーダーは近年では7割を少し下回っていましたので、2024年はかなり高いです。
しかし、この結果で島根大の2次試験では8割必要と解釈するのは危険です。
新課程ということもあって、出題傾向や難易度の大きな変化はいつ起こっても不思議ではありません
過去問や合格最低点を過度に信じた勉強はリスクがあるとみています。
目標数値を持った勉強はメンタルを弱めたり、本番の試験で力が出せなくなることがあることも
知っておいた方がいいでしょう。
都道府県
島根大学は、都道府県別の入試結果データを公開していません
考察 入試制度と男女比
この校舎ブログで、広島大学、岡山大学、山口大学そして今回の島根大学を取り上げてきましたが
男女比で、男性の割合が高い順にならべますと
広島大学=岡山大学>山口大学>島根大学
となりました
これは推薦入試の募集定員の多さと対応しています。
面接、学校成績、志望理由書等の配点の高い推薦入試では、女性の合格が多く
学科試験重視の一般選抜では、男性の合格が多いというのはどの大学でも一致しています
推薦入試の枠の大きさと男女比には相関があるかもしれません
備考 山陽と山陰
武田塾医進館は2024年現在、渋谷校、大阪校、福岡校、そして広島校の4校ネットワークです。
広島校の所在地から四国地方の医学部を取り上げています。
ところが、移動にかかる時間を考えると
山陽(広島、岡山、山口)と山陰(島根、鳥取)は距離は近くても、移動時間からは遠いです。
例えば、広島市から島根県の米子までは車で2時間半かかります。
鉄道でも新幹線で岡山に移動してから在来線に乗り換えるため3時間弱かかります。
広島県からみると山陰地方は大阪や福岡よりは遠い存在です。
医学部受験を考える場合も、山陽地方の視点では九州地方や近畿地方を検討することが多くなります
2025年入試変更点
2024年7月時点で発表されている入試変更点を紹介します。
・共通テストに情報が追加されます。
学校推薦Ⅱでは、情報は30点で
共通テスト1000点満点(傾斜配点)が1030点になります。
島根大学の情報の配点ウェイトはかなり低いです。
学校推薦以外についてはまだ発表がありません。
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