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広島大学医学部 2024年入試結果の分析と2025年入試変更点

こんにちは、武田塾医進館広島校です 。

 

広島大学が令和6年度入学者選抜結果情報を公開しました。

今回はその中から医学部入試について分析しましたので、

その結果を解説します。

なお、データの詳細は広島大学のHPでご確認ください

募集状況

一般選抜前期の志願者数は2023年からやや減少。2022年からは200人近く減っています。

第1段階選抜(共通テストの結果で2次試験を受験できる受験生を制限する仕組み)

の倍率を下げたため、かつてのような倍率になることはもうありません

2022年は、共通テストの難易度変化が大きく影響を受けた受験生がかなり多かったため

状況が特殊だったと今更ながらわかります。

これから受験する皆さんは、2022年のような事態が今年起こっても動じないようにしてほしいです。

また、2024年は珍しく追加合格が出ました

 

学校選抜(ふるさと枠)の志願者数は例年並みとなりました。

ふるさと枠設置以来、徐々に志願者は減っていましたが、2022年から55人前後で落ち着いています。

 

総合選抜型のIB選抜、Ⅱ型(研究枠)の募集も例年並みでした。

入学者はIBで1名、Ⅱ型で4名でした。

研究枠はここ3年安定して学生を獲得できていますが、

IB枠の入学者数は、設置以来ずっと募集定員からかなりの隔たりがあります

 

 

現役生と既卒生

広島大学医学部医学科では

現浪比は、ほぼ1:1で、ここ2年は現役優勢でしたが、

2024年は浪人生が合格者人数、合格率ともに優勢でした。

合格率については、1浪生が突出して高く、2浪生も現役生を上回りました。

 

ですが、5年以上のデータを俯瞰するに

広島大学については、現浪の有利不利はないとみています

 

性別

合格者数は男性:女性=2.5:1

徐々に女性の占有率があがってきていたのですが、

2023、2024年と元に戻りつつあます。

合格率も男性の方が少し上回っています。

 

しかしながら、その変動は小さく安定していますので

気にする必要ことはないでしょう。

広島大学も性別の有利不利がないことを示すために

公開しているのではないでしょうか

合格最低点

2024年の合格最低点は、2700点満点で1918点(B配点)でした。

共通テスト900点のボーダーは河合塾のリサーチで756点、84%でしたので

これを採用すると2次試験1800点のボーダーは1162点、64.6%になります。

 

2次試験の昨年ボーダーは76.33%でしたので、2024年は大幅に下がりました。

過去8年間では最大の下げ幅です。

 

新課程ということもあって、出題傾向や難易度の大きな変化はいつ起こっても不思議ではありません

過去問や合格最低点を過度に信じた勉強はリスクがあるとみています。

目標数値を持った勉強はメンタルを弱めることがあることも知っておいた方がいいでしょう。

 

また、過去8年のデータでは、2次試験のボーダーが8割を超えた年はありません。

国公立大の医学部合格には2次試験で8割必要という話は、

広島大学についてはでたらめです。

 

都道府県

このデータは、医学部として発表されていますので、医学科と保健学科を合わせたものになります

したがって、医学科の正確な分析にはなりませんが、

保健学科の場合は他県からの進学希望はさほど多くないとみて

傾向はつかめると判断して紹介します。

 

都道府県別の合格者数は

地元の広島県がダントツで112人。

福岡県16人、山口県11人、愛知県10人、ここまでが2桁で

あとは兵庫県、愛媛県、香川県、島根県と続きます。

また、関東以東の地域からは受験者も合格者も少なくなります。

東京からの受験者数は多いこともありますが、合格者は例年ほとんどいません。

 

2024年の特徴は、広島県より他県の方が合格率が高いことです。

浪人生が優勢だった2021年も同じ特徴がありました。

 

受験科目

地歴公民では、例年地理は受験者数が最も多く、合格率は最も低くなりますが、

2024年も同じでした。

合格率は日本史>政経倫理>地理

2018年以降ずっと変わりません。

 

理科では、物理化学の合格率が30.8%、化学生物の合格率が13.9%でした。

例年通り、生物が物理より合格率で劣勢で、その差は久しぶりに大きくなりました。

地方はもともと生物選択者が少ないため、指導環境が整いにくい傾向があります。

東京や大阪よりは選択科目の差が結果に出やすいと思われます。

 

英検と難易度

広島大学の発表とは異なりますが、

英検と難易度の相関についての気づきをお伝えします

 

広島大学は英語検定資格を入試で積極活用している、

数少ない国公立大医学部のひとつです。

英検準1級で共通テスト英語を満点とみなす制度で、

資格所持者の優遇の大きさは全国1位でしょう。

 

ところで、広島大学の合格難易度は低く評価されています。

河合塾の2次偏差値では、数年前から岡山大学67.5、広島大学65です。

教室の指導では、この2大学は同格とみなしています。

 

英検準1級取得者の受験生に占める割合を教室ではかなり高いと見積もっています

受験者の英語資格取得状況が広島大学の2次偏差値を押し下げている可能性はあるのではないかと

推測しています

 

2025年の入試変更点

・共通テストに情報が追加されます。

一般入試、学校推薦Ⅱ型、総合型いずれの入試でも

情報は100点で

共通テストの配点が900点満点から1000点満点となります

・総合型では合格者となる必要条件が共通テストで配点合計の概ね80%以上の得点をとることになりました

これまでは合格基準点720点以上と表記されていました

 

2024年7月時点では

情報の科目追加以外に大きな変更は発表されていません

 

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