こんにちは、武田塾医進館広島校です 。
皆さんの目指す医学部でも
6年生は医師国家試験を2月に控えた受験生です。
今回はその6年生の受験勉強の取り組みをご紹介します。
その取り組みは大学受験と驚くほど類似しています。
以下の記事は
医学部6年生の医進館講師が担当しています
国家医師試験対策でよく使われる教材
医学部生活6年間の集大成であり、
医師になるために必ず通過しなければならないのが医師国家試験です。
勉強のやり方や使う教材について、大学受験と似ている点が多いと感じたので、
それについて記録したいと思います。
私個人の意見も入っているので、参考までに読んで頂けると嬉しいです。
多くの医学生が医師国家試験までに利用するのが
①予備校の映像授業
②過去問集
③参考書
④模試
の4つです。それぞれについて詳しく述べていきます。
①予備校の映像授業
Q-assist、Medu4などの国家医師試験対策予備校が
医学生向けに映像授業を行っているものです。
多くの人が、5年生くらいから各自で映像授業を購入し、
各科目・疾患の解説や覚え方などを解説している動画を見て、
問題演習を行い、解説動画を見るという流れです。
大学の授業は各科の専門の先生が
かなり詳しい内容まで教えてくださっているのに対し、
映像授業では国家試験に受かることに重点を置いた講義が行われます。
大学受験における塾に当たるものです。
現在は、教材が紙の本ではなくPDFで配信されているのが主流であり、
iPadなどタブレットで書き込みをしながら勉強する人も多いです。
この映像授業で知識を頭にいれてから、
後に述べるクエスチョンバンクでの過去問演習に進む、
という流れで勉強を進める人が多いです。
②過去問集
国家試験の過去問とその解説が書かれている教材です。
国家試験は過去問演習がかなり大切で、
過去問と類似した問題が多く出題されます。
大学受験における赤本に当たるものです。
多くの医学生は過去問集であるクエスチョンバンク通称クエバンを
周回することで知識を定着させていきます。
各問題に解答だけでなく詳しい解説や関連した最近のトピックなども書かれており、
①の映像授業で頭に入れた基本的な知識をさらに広げていくことも大切です。
③参考書
大学受験における資料集にあたるものです。
多くの医学生が使っているのが、「病気がみえる」という教材です。
イラストが多く、疾患の説明だけでなく、
解剖や病態生理などの基本的なことから解説してあるため、
3年生の座学の試験対策のときから使用している人もいます。
個人的には検査のやり方や肉眼・画像所見の写真が豊富であるところが
勉強している中で役に立つと思いました。
ですが、しっかりした医学書ではなく、あくまで学生向けにわかりやすさを優先した参考書なので、
大学の先生によってはレポートの参考文献としては不適切
と考えられる方もいらっしゃいます。
ですので、参考文献としては多用しすぎないよう注意が必要なこともあります。
ある程度まで進むと病気が見えるだけでは知識が不十分になる人もいて、
他にも「イヤーノート」や「レビューブック」といった本を使って勉強している人もいます。
④模試
国家試験にむけて模試があります。
①と同様、様々な会社が模試を出しており、
大学で受験必須なもの以外にも自分で選んで受験することができます。
全国での自分の位置や、苦手科目の確認に加え、
予想問題としての意味もあります。
模試は国家試験と同じボリュームがあり、体力的にも、時間的にも負担が大きいです。
また大学受験における模試と同じく、解くだけだはなく分析と復習が大切になるため、
むやみやたらにたくさん受けるのではなく、
時期なども考えながらどの模試を受けるか決めていきます。
以上が私と、私の周りの人が国家試験に向けて使用している教材と取り組みです。
大学受験と医師国家試験を比較すると
大学受験は競争である面が強く、周りの人よりもたくさん勉強することで、
差をつけていくことが大切なように思います。
一方、大学卒業後の医師国家試験に向けた勉強では、
受験者のおよそ9割が合格するため、
周りの人たちと同じペースで同じように勉強することが
合格する秘訣のように思います。
大学での勉強について、少しでもイメージが湧いていれば嬉しいです。
わたしも国家試験にむけて、同じ受験生として頑張るので、
皆さんも一緒に頑張りましょう。
医進館広島校から
集団から抜け出るか、脱落しないかの違いはありますが
医師国家試験と医学部入学試験の対策にはかなりの共通点があります。
つまり、みなさんが受験勉強で培ったことは6年後にも役立ちます。
自分で自分を教育する自学自習を確立して、将来に備えてほしいと思っています。