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広島大学医学部医学科の研究実習 海外派遣

こんにちは、武田塾医進館広島校です 。

 

広島大学医学部医学科の4年生で実施されている。

医学研究実習のうち、

海外の他大学で研究を行う制度、海外派遣について紹介します。

研究実習は、4年生後半の共用試験とは直結しないため

大学で扱いが異なりますですが

広島大学医学部は、この実習に多くの時間と費用を割いています。

海外派遣はコロナ禍で中断となっていましたが、

2023年より再開し、20名近い学生が海外で研究実習を行いました

 

以下の記事は、医進館広島校の講師の体験記に基づいています。

なお、この記事はコロナ禍以前の海外派遣についての内容になっています。

 

広島大学医学部の医学研究実習

広島大学では4年生の4-7月に医学研究実習を行います。

広島大学内の研究室に加え、国内外の希望する研究室に配属され、

研究室の一員となって研究を行い、その発表を行います。

研究機関は大学側から与えられた選択肢だけでなく、

自分の興味のある研究室があれば、

そこに行くことができるか広島大学の先生を通して交渉することもできます。

 

海外派遣に応募したきっかけ

私はリトアニア健康科学大学(以下LSMU)の

Laboratory of cell cultureという研究室で、

ベリーの抽出液の抗がん作用について研究を行いました。

(タイトルだけだと嘘みたいな研究内容ですが、きちんとした研究です。(笑)

もしよければ調べてみてください。)

そうするに至った経緯、現地で感じたこと等について記したいと思います。

 

私の場合は何か研究したい内容があったり、

どこか行きたい国があったりと大きな理由があった訳ではありませんでした。

興味を持った理由としては、3年生の時、当時4年生の先輩がハワイの大学で研究を行っており、

研究はもちろん私生活もとても充実していたという話を聞いたことくらいです。

海外での研究も面白そうだな、という漠然とした理由で応募し派遣されることになったのですが、

行って本当に良かったなと思っています。

後輩の皆さんも機会があればぜひ海外での研究実習をお勧めします。

 

海外派遣までの流れ

具体的な日程は国内の学外派遣とほとんど同様なのですが、

募集・選考の時期が少し早く3年生9月でした。

また選考書類の内容がTOEICの点数と志望理由・実習でやりたいこと等を書いた書類800字でした。

11月に派遣が決定すると、LSMUの担当者と相談しながら、

自分の興味と受け入れ可能な研究室をすり合わせて研究室を決定しました。

そこから住む場所の決定や日程の調節などを行い、4月から3か月間海外に滞在しました。

 

広島大学とリトアニア健康科学大学は2017年から

大学間交流協定を締結しており、

2019年からはERASMUS+という留学支援プログラムについても合意しており

学生や研究者の、より一層の交流が期待されています。

 

研究活動

研究テーマはかなり自由で、研究の日程も先生と相談しながら自分のペースで決めていきました。

朝はあまり早くなく9時に行ってもまだ来ていない先生もいるくらいで、

帰宅はだいたい夕方でした。

研究室の中でもそれぞれの先生でやっていることが違うので

各研究について説明してもらい、興味のあるものに参加していました。

年の近い大学院生に実験のやり方や研究室の過ごし方などを教えてもらいながら、

研究を進めました。

過去の文献をもらい、自宅で学習することもありました。

大学院生向けの講演会に参加させてもらったり、

他の人の研究について丁寧に説明してもらい同じ実験をさせてもらったりと、

自分の研究に限らず様々な経験をさせてもらえました。

LSMU(リトアニア健康科学大学)は

図書館がとてもきれいで24時間開いていたので、

そこで文献を見たり、勉強することもできました。

 

リトアニアでの生活

現地では大学の寮に滞在し、トイレ・お風呂は隣の部屋の子と共用でした。

キッチンもフロアの人たちで共用で、

そこで多くの留学生と会話したりお互いの国のことについて教えあったりして、

英語力を高めることができたのではないかと思います。

また、研究室では定期的にパーティーがあり、

誰かの誕生日にはみんなでケーキを食べたり、

先生方の家族を含めて教授の家で昼食を食べることもありました。

私も一度日本食を作って振舞いました。

研究室の先生方は、

せっかくヨーロッパに滞在しているのだから

リトアニア国内外限らず様々なところに行ってみるといい、

と言ってくれておすすめの場所をたくさん教えてくれました。

休みを利用してリトアニア国内を日帰り旅行したり、

近隣のヨーロッパ諸国を旅行したりしました。

EU内はかなり自由に行き来でき、日本の国内旅行くらいの感覚でした。

 

研究発表について

自分の研究内容は理解できていても、

英語の参考文献をきちんと読むことが難しく、

スライド作製ではそこが一番大変でした。

スライドや論文制作の際の決まりなどの知識もなく、

1からのスタートだったので大変でしたが、

すごく勉強になりました。

また発表も英語だったので、スピーチの練習は人一倍やったかな、と思います。

 

海外派遣の感想

海外での研究室実習で感じたことは、

学生のうちに海外でこのような経験をすることに

大きな意味があるということです。

医師免許をとってから、勉強のために海外に行く人も多くいます。

その際は慣れない土地で仕事と勉強をしながら

何かしらの成果を出さなければなりません。

それに比べ、私が今回参加した海外派遣は、

現地の先生方が丁寧に導いてくださり、

言い方は悪いですが自分に責任がほとんどありませんでした。

そのような恵まれた環境で1度留学を経験しておくと、

将来海外で勉強する際に少しは余裕が持てるのではないかなと思いました。

また、マッチングという研修病院先を決定する医学生の就職活動の際に、

面接でこの経験を話せることは一つ武器ではないかなとも感じました。

話題性もありますし、積極性も評価してもらえるのではないかと思います。

 

医進館校舎長から

私が話を聞いた

海外派遣、学外派遣を経験した医学生全員が

その経験をとても有意義だったと評価しています。

異なる環境で知見が広がること、

自身の置かれた環境がみえること

将来の選択肢が増える可能性があること、

就活でのアピールポイントになること等

将来どの進路を選んでも活かせるものになるのではないでしょうか。

 

受験生ならびにその保護者の方は、

研究と臨床のバランスの良さが広島大学医学部の特徴として認識して

出願校選定の参考にしていただければ幸いです。

 

 

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