こんにちは、武田塾医進館広島校です 。
広島大学医学部医学科の2年生で実施されている
解剖学実習について紹介します。
血を扱うのが苦手ということで医学科という進路さける人もいますが、
実際の人体を扱う実習とはどういったものなのでしょう。
以下の記事は、医進館広島校の講師の体験記に基づいています。
班決め
実習自体は2年で行いますが,その班は1年生の時点で決定します。
1班4人で組みますがメンバーは基本的に自由です。
ただ,女子3人では組めないので
基本男女で組むグループが多いです。
私たちの代では1年の夏ごろから徐々に決めていく感じでした。
3か月間ずっと行われるという
かなりハードな実習なので,
授業への向き合い方や丁寧さが自分と合う人がおすすめです。
でないと班員への反感から仲が悪くなりがちだそうです。
実習日程
実習は2年生の4~7月の3か月間行われます。
1タームは火~金曜の週4日,2タームは火,水,金曜の週3日で
午後のコマ(12:50~)はすべて実習となります。
今年は基本的に18:00で強制的に終わりとするルールだったので(金曜日は残れる日もありました),
18:00から片付けて18:30ごろには実習終了という流れでした。
18:00解散は一日の実習内容を確実に終わらすには
少し厳しかった印象です。いつも最後は焦っていた記憶があります。
実習の流れ
実習は,予習→実習→復習の繰り返しです。
予習は,実習の手引きと授業の事前プリント,アトラスなどの参考書を使って実習までに行います。
基本は,手引きを読んで実習で何をするのかを確認し,
剖出するものや確認するものをアトラスなどで確かめることになります。
この予習がきちんとできていないと実習でやるべきことが分からず
無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
実際,自分なりにきちんと理解して実習に臨んでも,うまくいかないことも多いです。
実習は手引きや先生の指示に従ってグループで進めていきます。
その日の範囲が終われば,どこかの班と相互チェックをしてokなら解散となります。
18:00までに終了して帰ることが出来る日は少なく,
どうにか18:00に終わらすことが出来る,
もしくは次の日に持ち越す日が多かったように思います。
復習は多くの人が口頭試問やテストにあわせて行うようになると思います。
口頭試問
口頭試問とは,定期的に行われる実習のテストで,班ごとに行われます。
基本は先生の質問に指名された生徒が答えるというもので,
その成績は班の連帯責任となります。
口頭試問で合格がもらえないと合格するまで先生が回ってきます(2周目で合格する班が多いです)。
口頭試問は実習中に6回行われます。
範囲は前回の口頭試問から前日までに行った実習の範囲となります。
剖出したものや観察した構造について復習し,
事前プリントなどを参考に重要な部分はよく理解しておく必要があります。
筆記試験
解剖学実習が終わって2₋3週間後には筆記試験が行われます。
解剖学の試験が夏休み前最後のテストとなります。
試験時間は180分とかなりハードな試験です。
範囲も3か月間の実習全範囲となり膨大なのでコツコツ勉強をしていく必要があります。
ただ,出題は基本事項が多く,実習をきっちり行って口頭試問対策を真面目にこなしていれば,
テスト勉強もそこまで苦労することなく点も取りやすいのではないかと思います。
先生方も問題をしっかり作られるので,過去問をさらうだけでなく,
人体構造のつながり,役割を意識しつつ理解することが大切だと思います。
感想
医学科の授業の中でもかなりハードだと言われる解剖学実習ですが,
私個人の感想としては,思ったよりもあっという間に過ぎた3か月間でした。
班員に恵まれたこともあり,実習がきつくて嫌になることはなかったです。
予習しても解剖を行うと予想と違ったり剖出が困難だったりすることが多くありますが,
その時には恐れず先生に質問することをお勧めします。
班として先生と仲良くなれると解剖を上手く進めやすいです。実際かなり助けていただきました。
解剖を行うことで,座学の授業内容をより深く理解できると思います。
テスト対策も含め,実習は真面目に取り組むことが大切だと思います。
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