こんにちは、 武田塾医進館広島校です 。
2023年11・12月の勉強相談、受験相談とその回答を紹介します
長い問題文の読解
「化学の問題文が長いとき、その題意を読む取るのが苦手です。どうすればいいですか」(高3)
なぜ苦手なのかを尋ねていくと、 長い文の中に、いくつか理解できない文があるということでした。
そこで、その文はなぜ理解できないかを点検していくと
その中に使われている用語の知識が曖昧であること、
その知識の理由や成り立ち、目的を理解していないことが見つかりました 。
長い文章の読解の苦手は、短い文章の読解の躓きによるもので
短い文章の躓きは、語句や用語の理解と知識の躓きによります。
つまり、各科目の基礎知識の不徹底が、入試問題形式で露呈しています。
長い文章の読解に特別な方法はありません。
今回の場合は、慣れなどという経験値の問題でもありませんでした。
国語力に課題があるという箇所もみあたりませんでした。
ですので、このまま同様の問題をどれだけ解き続けても解決はないでしょう。
基礎知識を完璧に積むんでいくことを継続してください。
短文の問題のときはヴィジュアル的な記憶や丸暗記によるパターン解析が可能ですが
長文の場合はそれができません。
丸暗記と読み飛ばしの勉強を続けると袋小路に入ってしまいます。
これは現代文や英語の長文にもあてはまることが多いです
解けない問題が何度やっても解けるようにならない
「問題集を周回しているが、同じ問題が何度解いても正解にならない。
解き方を教えてもらって、そのときは理解できたが、次に解くときはわからなくなっている」(高2)
解けない問題について指導があった後の取り組みを聞くと
自分で解いてみて、何も見ずに正解にできるかは確かめていませんでした。
相談があった時点で、問題周辺の基礎知識のアウトプット(自分の言葉で説明する)の点検をしたところ
その問題で使う知識は出せませんでした。
ここでも根本的な原因は、基礎知識の不徹底です。
また、訓練として間違った問題の解き直しに時間を開けすぎでした。
処方として、解けなかった問題はその日のうちに自分だけで解けるようにすることをアドバイスしました。
インプットの段階で、丸暗記または付随状況と込みで覚えていて
なぜその知識をつかのか、どうやってそれに気づくのかは
理解されていない可能性もあります。
同じ問題集の周回には、この失敗が多いので、
解法の流れを自分の言葉で説明できるかどうかを 点検として行うことも勧めました。
各科目の用語が言えなかったり、説明が長くなるときは改善が必要です。
面接対策
「面接で自分の意見を求められるのが苦手。賛成か反対かは言えても理由の説明が苦手」(高2)
面接での発話や小論、願書での言語化は
受験することが決まってからでは根本的な策はありません。
医療知識をいれたり、書き方、話し方練習は対処療法でしかなく、効果は限定的です。
遅くとも夏前から、自分の考えを言葉にする練習を始めてください。
テーマは医療や医学部に関してでなくてもいいので、
身近で自己分析がそのまま効率に活かせる 勉強の振り返りが最適です。
長期で対策を考えられない場合は、
有名な予想質問(医師を目指すきっかけ、長所短所、力をいれた活動など)の答えを作る等、
対策を最低限にとどめて、学科試験で稼ぐ戦略を勧めます
参考書による自学自習 対 ライブ授業、映像授業
「参考書による勉強はその読解に時間がかかり、わかりにくいことがある。
映像やライブ授業はそれに比べてわかりやすく、頭にすんなり入ってくる気がする。
参考書だけよりライブや映像で講義をみて勉強した方がいいですか」(既卒)
書面より口頭での説明の方が分かりやすい、伝わりやすいのは勉強以外でも言えます。
「わかる」という段階の速さでは映像やライブ授業は参考書を超えるものがあるでしょう。
ところが、入試問題はテキストです。読解が必要です。
入試の問題文はわかりやすくはありません。
躓きやすい箇所や誤解されがちな個所に 注釈や補足は入りません。
したがって映像やライブの伝達されたものが通用しない可能性があります。
自分でテキストを読解できるようになることが合格には必要です。
また、勉強には「やってみる」「正解にする」の段階が「わかる」の後にあります。
この部分もテキストでのトレーニングが主体になります。
結局は、テキストで教科情報を習得する必要がありますので、
音声や映像は 「わかる」で先行しても、「やってみる」「正解にする」で テキスト学習に速度負けします。
最初からテキストで勉強することをお勧めします
どうしても乗り越えられない箇所は、映像や音声に頼るのはありだと思います。
先に映像や音声でインプットした人は、テキストでもインプットし直した方が
初見問題や長い問題文の問題には対応できるようになると思われます。
過去問演習の量
「過去問演習は多くやった方がいいと学校で言われましたが、
どれくらいやればいいでしょうか」(高3生)
誤解している方は多いので
最初に確認しておきますが、演習そのものは学力を向上させません
初見問題を解いて正解した場合、その方にその問題を解く学力があっただけで向上はしていません
解けるのが分かっただけです。発見ではありますが上達ではありません。
解けると分かった問題は増えましたが、元からあって気づいてなかっただけで解ける問題が増えたわけではありません
初見問題を解いて正解することは学力向上に寄与していません
不正解だった場合に、その対策をとって解けるようにすることで学力は向上します
つまり、学力を向上させるのは、演習ではなく演習後の知識の習得にあります
過去問演習はやり方によっては
かなり遠回りな学習法になります。
まだ習得することが残っていることを自覚している方が、それを中断して取り組む課題ではありません
過去問演習には、
弱点の発見と試験の受け方のトレーニングと割り切って取り組むことをお勧めします。
したがって、何十年分もやったところで効果は期待できません。
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