皆さん、こんにちは。
武田塾防府校です。
今回は、いわゆる"準難関大学"と評されることもある、
広島大学と岡山大学の工学部(前期)
の入試難易度や出題傾向の違いについて考察していきたいと思います!
どちらも中国地方にあって、総合大学で、レベル感も何となく似たような大学同士、というようなイメージを持っている方もいるかもしれません。
ただ入試難易度に関しては、文理によって、もっと言えば学部・学科によって結構変わってきたりします。
"共通テストと2次試験の配点比率"や"2次試験の出題形式"次第では、人によって合格率が多少なりとも変わって来るでしょう。
「広大と岡大の工学部、どちらも魅力的でどちらを受験するか悩んでいる。」
あるいは
「志望校決めでは、何よりも受かりやすさを重要視したい」
という方は、本記事を判断材料の1つとしていただければ幸いです。
広島大学 工学部の入試情報
広島大学工学部の入試では、"第一類"(機械・輸送・材料・エネルギー系)、"第二類"(電気電子・システム情報系)、"第三類"(応用化学・生物工学・化学工学系)、"第四類"(建設・環境系)の4つの学類に加えて、類を特定せずに受験し、1年次前期の成績と希望により1年次後期からいずれかの類に配属される"工学特別コース"というコース、計5つの学類(コース)の中から1つを選んで受験することになります。
まずはそれぞれの受験パターンについて、共通テストや2次試験で必要な科目、配点比率などを見ていきましょう!
共通テスト配点
広大工学部の共通テストは、理科の科目指定を除いては、学類毎に配点の違いはありません。
国語:200点
数ⅠA:100点
数ⅡB/簿記/情報から1科目:100点
物/化/生/地学から2科目※:200点
(※基礎科目不可、第一類のみ物理と化学必須)
英語:200点(内訳:読100点,聴100点)
世B/日B/地B/倫政から1科目:100点
合計:900点
以上が広大工学部の共通テスト配点になります。
国立理系の中ではオーソドックスな、5教科7科目の受験が必要となっています。
特徴の1つとして、リーディングとリスニングの配点比率が1:1に設定されていることが挙げられます。
リーディング160点/リスニング40点に換算するなど、リーディング重視の傾斜配点を設ける大学が多い中、広大ではリーディングとリスニングを同等に評価されるので要対策ですね。
また、社会は地歴では世A/日A/地A、公民では倫政以外の科目での受験が出来ない点も注意が必要です。
2次試験配点
広大工学部の2次試験では、いずれの学類でも英語・数学・理科(2科目)の計3教科4科目の受験が必要となっています。
ただ、学類毎に配点や理科の科目指定が多少異なるので、それぞれ確認していきましょう!
第一類
数学(ⅠA,ⅡB,Ⅲ):600点
理科(物/化):600点
英語:400点
2次合計:1600点
共テ/2次合計:2500点
共テ/2次配点比率:36%/64%
【共テ/2次合計に占める各教科の配点比率】
科目 | 配点比率 |
国語 | 8%(200/2500) |
数学 | 32%(800/2500) |
英語 | 24%(600/2500) |
理科 | 32%(800/2500) |
社会 | 4%(100/2500) |
5つの受験パターンの中で、最も数学と理科の配点が高く、2次の配点も高い学類となっています。
理系科目が得意で、2次試験に自信がある方にとっては優位に立てる配点でしょう。
理科は物理と化学の受験が必須です。
第二類
数学(ⅠA,ⅡB,Ⅲ):500点
理科(物/化):500点
英語:500点
2次合計:1500点
共テ/2次合計:2400点
共テ/2次配点比率:37%/63%
【共テ/2次合計に占める各教科の配点比率】
科目 | 配点比率 |
国語 | 8%(200/2400) |
数学 | 29%(700/2400) |
英語 | 29%(700/2400) |
理科 | 29%(700/2400) |
社会 | 4%(100/2400) |
数学、理科、英語がそれぞれ同じ配点となっており、バランスが重視されます。
2次試験の配点比率が63%と高めである点は第一類と似ています。
理科は物理と化学の受験が必須です。
第三類
数学(ⅠA,ⅡB,Ⅲ):400点
理科(物/化):400点
英語:400点
2次合計:1200点
共テ/2次合計:2100点
共テ/2次配点比率:43%/57%
【共テ/2次合計に占める各教科の配点比率】
科目 | 配点比率 |
国語 | 9.5%(200/2100) |
数学 | 28.5%(600/2100) |
英語 | 28.5%(600/2100) |
理科 | 28.5%(600/2100) |
社会 | 5%(100/2100) |
数学、理科、英語が同じ配点となっており、バランスが重視される点は第二類と似ています。
ただ、第三類は2次の配点が少し低めに設定されています。
理科は物理と化学の受験が必須です。
第四類
数学(ⅠA,ⅡB,Ⅲ):400点
理科(物/化):400点
英語:400点
2次合計:1200点
共テ/2次合計:2100点
共テ/2次配点比率:43%/57%
【共テ/2次合計に占める各教科の配点比率】
科目 | 配点比率 |
国語 | 9.5%(200/2100) |
数学 | 28.5%(600/2100) |
英語 | 28.5%(600/2100) |
理科 | 28.5%(600/2100) |
社会 | 5%(100/2100) |
第三類と全く同じ配点、選択科目となっています。
理科は物理と化学の受験が必須です。
工学特別コース
数学(ⅠA,ⅡB,Ⅲ):500点
理科(物/化/生から2科目):500点
英語:500点
2次合計:1500点
共テ/2次合計:2400点
共テ/2次配点比率:37%/63%
【共テ/2次合計に占める各教科の配点比率】
科目 | 配点比率 |
国語 | 8%(200/2400) |
数学 | 29%(700/2400) |
英語 | 29%(700/2400) |
理科 | 29%(700/2400) |
社会 | 4%(100/2400) |
第二類と全く同じ配点となっています。
工学特別コースの特徴としては、2次試験で生物を使えるという点が挙げられます。
岡山大学 工学部の入試
岡山大学工学部の入試では、"機械システム系"、"環境・社会基盤系"、"情報・電気・数理データサイエンス系"、"化学・生命系"の4つの系の中から1つを選んで受験することになります。
2年次から各系の中でコース選択を行います。
それぞれの受験パターンについて、共通テストや2次試験で必要な科目、配点比率などを見ていきましょう!
共通テスト配点
岡大工学部の共通テストは、広大同様理科の科目指定を除いては系毎に配点の違いはありません。
国語:200点
数ⅠA:100点
数学Ⅱ/数ⅡB/簿記/情報から1科目:100点
物/化/生から2科目※:200点
(※基礎科目不可、機械システム系のみ物理必須)
英語:200点(内訳:読160点,聴40点)
世B/日B/地B/現社/倫理/政経/倫政から1科目:100点
合計:900点
以上が岡工学部の共通テスト配点になります。
共テに関しては広大と同じく、5教科7科目の受験が必要となっています。
広大との違いを挙げるならば、
・リーディングとリスニングの配点比率が4:1
・現社/倫理/政経でも社会を受験可能
・地学は選択不可
といった所でしょうか。
国立理系としてはシンプルな配点と言えるでしょう。
2次試験配点
岡大工学部の2次試験では、いずれの系でも英語・数学・理科(2科目)の計3教科4科目の受験が必要となっています。
配点は系によらず一定ですが、理科の科目指定が多少異なり、加えて受験する際に4つの系から第4志望まで希望を出せるという特徴があります。
これらについて確認していきましょう。
数学(ⅠA,ⅡB,Ⅲ):500点
理科(物/化/生から2科目※):500点
(※機械システム系は物理必須)
英語:300点
2次合計:1300点
共テ/2次合計:2200点
共テ/2次配点比率:41%/59%
【共テ/2次合計に占める各教科の配点比率】
科目 | 配点比率 |
国語 | 9%(200/2200) |
数学 | 32%(700/2200) |
英語 | 23%(500/2200) |
理科 | 32%(700/2200) |
社会 | 4%(100/2200) |
数学・理科を最重要視され、次点で英語が大事な配点となっています。
共通テスト同様、国立理系の中でも一般的な配点となっています。
理科は基本的に物理/化学/生物から2科目を選択することになりますが、機械システム系を受験する時だけ物理が必須です。
これを踏まえて、第4希望まで系を選んで受験が出来る、という点について確認していきましょう。
工学部志願者のうち希望する者は,工学部工学科の4つの系から第4志望まで認めます(第1志望の
み,又は第2志望,第3志望までとすることも可能です)。ただし,志望する系の組合せによっては,
大学入学共通テスト及び個別学力検査の教科・科目の選択が制限されます。
(『岡山大学 2022年度一般選抜学生募集要項』より抜粋)
岡大工学部の入試は、第1志望がダメだったとしても第2~4志望で引っかかる可能性があるシステムになっています。
ただ、機械システム系に関しては共通テスト・2次試験共に物理を選択していないと、志望順位によらず出願することが出来ないので要注意です。
広大入試と岡大入試の"類似点"と"相違点"
類似点
・必要科目数はほぼ同じ
・共通テスト900点換算
・共テ:2次の配点比は概ね4:6
相違点
広島大学 | 岡山大学 | |
共テ英語配点 | 読100点,聴100点 | 読160点,聴40点 |
共テ地学選択 | 可 | 不可 |
共テ公民選択可能科目 | 倫政 | 現社/倫理/政経/倫政 |
2次試験の配点 | 学科によって変動 | 学科によらず一定 |
他学科の希望 | 不可 | 可 |
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木 | 13:00~22:00 |
金 | 13:00~22:00 |
土 | 13:00~22:00 |
日 | 13:00~19:00 |
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