皆さん、こんにちは！
武田塾防府校の中村です！
今回は、志望校を決める時の１つの指標にもなる「傾斜配点」についてお話していきたいと思います！
「傾斜配点」って何？
まずは、そもそも傾斜配点とは何なのかについて説明してきます。
傾斜配点とは、主に共通テストの特定の科目の得点に倍率をかけて、科目毎の比重を変えた配点の事を言います。
傾斜配点によってどれほどの倍率がかけられるかは大学によって様々ですが、学部や学科の特性上重要な科目の配点を高く設定する傾向は良く見られます。
例えば、山口大学工学部では、共通テストの点数は以下のような傾斜配点に換算されます。
| 国語 | 英語 | 数学２科目 | 理科２科目 | 社会１科目 | |
| 満点 | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 |
| 傾斜配点 | 100 | 200 | 200 | 200 | 50 |
| 倍率 | 0.5 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 0.5 |
国語・社会の点数を０．５倍に換算することで、相対的に英語・数学・理科の比重・重要度が上がっていますね！
今回は、理系学部であることから英語・数学・理科の点数が重要視されている、といった感じです。
基本的に共通テストは、国語・英語が２００点満点、数学・理科・社会が１科目毎に１００点満点となっていますが、傾斜配点が存在するため必ずしもその点数がそのまま反映されるわけでは無い、という事はしっかり理解しておきましょう！
傾斜配点と志望校決め
傾斜配点なるものが存在し、科目毎に重要性が変わってくるとなると、傾斜配点とは賢く付き合っていく必要がありそうですよね。
このように傾斜配点を意識した時に、
①志望校を決めてから傾斜配点を意識した勉強をするか
②傾斜配点を見てから志望校を決めるか
どっちにすれば良いんだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。
これらに「絶対こうだ！」という答えは無いと私自身は思います。
ただ、①の選択肢を取るという事は将来の方向性をある程度見据えており、自分の意志が伴っていることが想定されます。
その方が、少し苦手意識のある科目も含め前向きに勉強に取り組みやすいですし、何より大学進学後に後悔し辛いというメリットもあります！
とは言え、そもそも時間が足りそうにない！とにもかくにも受かることを第１目標にしたい！と言う方は②の選択肢を取るのも１つの賢い選択と言えるでしょう。
ただ「時間が足りないかどうか」の判断は自分１人だけでせずに、周りの人の意見を聞いてからにしましょう！
行きたい大学・学部で配点的に重要になって来る科目が、自分の得意科目と一致している。
というのが一番良いですね！
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共通テストと二次試験の配点比
大学受験において、共通テストの傾斜配点と同じかそれ以上に意識しないといけないのは、共通テストと二次試験の配点比です。
これも大学によって全く変わってきますので、志望校が定まったら「どんな勉強にどれほどの時間を割くか」、というのはしっかり計画を立てて効率良く勉強していきましょう。
一概には言えませんが、よりレベルの高い大学になればなるほど、二次試験の配点が高くなってくる傾向はあります。
例として山口大学、九州大学、東京大学の工学部（前期）の共通テストと二次試験の配点比を比較してみます！
| 共通テスト | 二次試験 | 二次試験の配点比率 | |
| 山口大学 工学部 | 750 | 250 | 25% |
| 九州大学 工学部 | 450 | 700 | 61% |
| 東京大学 理科一、二類 | 110 | 440 | 80% |
山口大学と東京大学で比べると、共通テストと二次試験の配点比率がほぼ真逆くらいになっていますね。
こんなにも大学毎に配点比率は違ってくるんです。
こんな感じで配点比率に着目してみると、難関大学を受ける時には共通テストで点が取れなくても、二次試験で挽回しやすそうに見えてきますよね。
実際にまだ取れる点数が多く残された状態で試験に挑むことになるので、それも不可能ではありません。
ただ、共通テストで点が取れなくて二次試験で点が取れるなんてことはほぼありえないので、共通テストは高得点を取って当然という気持ちで勉強を進めていきましょう！
共通テスト対策の過程で得られるアウトプットのスピードは二次試験でも大いに役立ちます！
まとめ
・共通テストの配点には大学によって違う倍率がかけられる
・学部の特性によって重要科目が決まりがち
・志望校を選ぶ時、志望動機ベース、傾斜配点ベースのどちらで選ぶかは要検討
・共通テストと二次試験の配点比率も大学によって違う
・難関大学は二次試験の配点比率が高い傾向有り
以上が傾斜配点、配点比率についての大まかなまとめになります。
これらの要素は大学受験の突破を目指す上で欠かせないものとなりますので、自分が受験する可能性のある大学についてはしっかり調べて、比較検討するようにしましょう！
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