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今回は早稲田大学2025年度入試の変更点について解説します。
2025年度の大学入試から、新課程の導入が始まります。
それに伴って、早稲田大学の入試要項も一部変更されました。
そのため、今年度の受験生の中には、不安に思っている人もいるのではないでしょうか？
そこでこのブログでは、前年度の入試からどう変わるのかを学部ごとに紹介しています。
学部によっては、試験が大きく変わっているため、ぜひ一度確認しておきましょう。
＊2024年5月時点の情報を基に作成しています。詳しい入試要項については、必ず大学HPを確認しましょう。
全学部共通の変更点
まずは全学部に共通する変更点から解説します。
旧課程と新課程では、科目の名称や範囲が変更されています。
それに伴って、2025年度入試からは科目名が新課程に準じています。
変更は下記の通りです。
二次試験
英語（コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ）
↓
英語（コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ）
国語総合、現代文B、古典B
↓
現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典研究
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B（確率分布と統計的な推測を除く）
↓
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B（数学と社会生活を除く）、数学C（数学的な表現の工夫を除く）＊文系の場合はベクトルのみ
日本史B→日本史探求
世界史B→世界史探求
地理B→地理総合、地理探求
どの学部も基本的にこれに則っています。
科目の変更について補足すると、共通テストでは日本史・世界史を受験する人は、必ず歴史総合も受験しなければいけませんが、二次試験では歴史総合は試験範囲に含まれていません。
また、数学Bと数学Cでは、試験範囲外となる科目があるので注意しましょう。
共通テスト
数学Ⅱ・B→数学Ⅱ・B・C
日本史B→歴史総合、日本史探求
世界史B→歴史総合、世界史探求
地理B→地理総合、地理探求
倫理→公共、倫理
政治・経済→公共・政治・経済
倫理、政治・経済→新課程に該当科目なし（旧課程のみ）
浪人生の場合は上記の科目の代わりに、旧課程科目でも受験することができます。
政治経済学部
一般選抜
主な変更点は共通テストで課される科目です。
地理・公民/数学/理科から1科目→地理・公民/数学/理科/情報から1科目選択に変更されます。
二次試験の総合問題は特に変更はありません。
大学入学共通テスト利用入試
共通テスト利用入試では、国語、数学ⅠA、英語に加えて、地理・公民/理科/情報から2教科2科目選択に変更されます。
そのため、情報を選択すれば、社会もしくは理科科目を受験していなくても、出願できるようになりました。
法学部
一般選抜
一般選抜の変更点は科目名称の変更のみです。
大学入学共通テスト利用入試
共通テスト利用入試の変更点は科目名称の変更のみです。
教育学部
一般選抜
一般選抜の主な変更点はC方式の共通テストで課される科目です。
倫理、政治・経済→公共、倫理 or 公共、政治・経済 or 旧倫理、政治・経済
と変更されます。
商学部
一般選抜
2025年度入試から英語4技能テスト利用型が廃止され、その分地歴・公民型入試の定員数が355名→390名へと変更されます。
社会科学部
一般選抜
今年度から、入試方式が総合問題型と数学型の2パターンに分かれました。
また、定員数は、450名→総合選抜型270名・数学型100名と減少しています。
それに加えて、どちらの方式でも、共通テストが必須となりました。
そのため、以前よりも受験のハードルが高くなっていると言えます。
総合選抜型
総合選抜型では、共通テスト＋二次試験（英語、総合問題）が課されます。
共通テストでは、国語、外国語、地歴・公民/数学/理科（応用科目のみ）から1科目の計3教科3科目が課されます。
総合問題では、「社会における緒課題に関する文章を読み解き。論理的思考力および表現力を問う問題」が出題されます。
早稲田大学HPでは、総合問題のサンプルが掲載されているので、一度解いてみましょう。
数学型
数学型では、共通テスト＋二次試験（英語・文系数学）が課されます。
共通テストでは、国語、外国語、地歴・公民/数学/理科（応用科目のみ）から1科目の計3教科3科目が課されます。
大学入学共通テスト利用入試
共通テスト利用入試でも、50名→30名に定員が減らされています。
国際教養学部
一般選抜
一般選抜の主な変更点は、共通テストで課される選択科目の変更です。
地歴/数学/理科（応用科目のみ）から1科目→地歴/数学/理科（応用科目のみ）/情報から1科目
と変更されます。
文化構想学部
一般選抜
文化構想学部の変更点は定員数と共通テスト利用方式の選択科目です。
まず定員数は、
一般方式：370名→330名
英語4技能テスト利用方式：70名→110名
共通テスト利用方式：25名→25名
と変更されます。
文化構想学部では各方式を併願できるため、英語4技能テストを受験しておくことを強くおすすめします。
次に、共通テスト利用入試の選択科目は、
地歴・公民（世界史・日本史除く）/数学/理科から1科目→地歴・公民（世界史・日本史除く）/数学/理科/情報から1科目
と変更されます。
文学部
一般選抜
一般選抜の変更点は定員数と共通テスト利用型の選択科目です。
まず定員数は、
一般方式：340名→260名
英語4技能テスト利用方式：50名→85名
共通テスト利用方式：25名→25名
と変更されます。
一般方式の定員数が大幅に減らされるため、英語4技能テストや共通テスト利用方式も併願しておくことを強くおすすめします。
次に、共通テスト利用入試の選択科目は、
地歴・公民（世界史・日本史除く）/数学/理科から1科目→地歴・公民（世界史・日本史除く）/数学/理科/情報から1科目
と変更されます。
基幹理工学部
一般選抜
基幹理工学部は2025年度から学系4が追加され、それに伴い、各学系から進学できる学科が以下のように変更されました。
| 2024年度 | 2025年度 | |
| 学系1 | 数学科、応用数理学科 | 数学科、応用数理学科 |
| 学系2 | 応用数理学科、機械化学・航空宇宙科学学科・電子物理システム学科・情報理工学科・情報通信学科 | 応用数理学科、機械化学・航空宇宙科学学科・電子物理システム学科 |
| 学系3 | 情報理工学科・情報通信学科・表現工学科 | 応用数理学科・情報理工学科・情報通信学科 |
| 学系4 | ー | 情報理工学科・情報通信学科・表現工学科 |
また、学系4の追加に伴い、定員数も、
学系1：45名→45名
学系2：210名→140名
学系3：65名→90名
学系4：65名→45名
と変更されています。
合計の定員数は減っているため、どの学系に出願するかはよく考えた方がいいでしょう。
創造理工学部
一般方式
一般選抜の変更点は科目名称の変更のみです。
先進理工学部
一般方式
一般選抜の変更点は科目名称の変更のみです。
人間科学部
一般方式
主な変更点は共通テストが必須になったことです。
以前までも、数学選抜方式では共通テストが必須でしたが、2025年度からはその他の方式でも必須になります。
また、入試方式も国英型・数英型・数学選抜方式の3方式に変更されます。
国英型
国英型では、共通テスト＋二次試験（英語・国語）が課されます。
共通テストでは、国語、地歴・公民/数学/理科（応用科目のみ）/情報から1科目の計2教科2科目が課されます。
数英型
数英型では、共通テスト＋二次試験（英語・数学）が課されます。
共通テストでは、数学、地歴・公民/数学/理科（応用科目のみ）/情報から1科目の計2教科2科目が課されます。
数学選抜方式
数学選抜方式の変更点は科目名称の変更のみです。
大学入学共通テスト利用入試
共通テスト利用入試の変更点は科目名称の変更のみです。
スポーツ科学部
一般選抜
一般選抜の変更点は、小論文が廃止され、代わりに総合問題が追加されたことです。
それによって試験時間が90分→120分に変更され、配点も50点→100点に変更されました。
以前は共通テスト8割・小論文2割だった配点が、共通テスト6割強・総合問題4割弱になり、二次試験の対策により一層力を入れる必要が出てきました。
総合問題のサンプルは早稲田大学HPに掲載されているので、ぜひ一度解いてみましょう。
大学入学共通テスト利用入試
共通テスト利用入試の変更点は、定員数と試験科目です。
定員数は、
共通テストのみ方式：50名→20名
共通テスト＋競技歴方式：50名→75名
と変更になります。
そのため、より一層アスリートに特化した入試になります。
共通テストのみ方式
主な変更点は必須科目が変更されたことです。
変更点は、
国語、数学ⅠA、英語、地歴・公民/理科から1科目の計4教科4科目
↓
英語、数学ⅠA/ⅡBC/理科から2科目、国語/数学/地歴・公民/理科/情報から1科目の計3～4教科4科目（＊必須科目と選択科目の重複はNG）
と変更になります。
それによって、私立理系志望でも出願しやすい方式になりました。
共通テスト＋競技歴方式
共通テスト＋競技歴方式の変更点は、選択科目と配点です。
まず、共通テストの選択科目に情報が追加されました。
また、スポーツ競技歴調査書の配点が200点→150点に変更されたことで、共通テストの割合が大きくなりました。
そのため、以前よりも共通テスト対策に力を入れる必要がありそうです。
まとめ
今回は早稲田大学の2025年度入試変更点について解説してきました。
大きな変更点があるのは、社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部です。
特に社会科学部と人間科学部では、共通テストの受験が必須になる点には注意しておきましょう。
また、文系学部では英語4技能テスト方式が拡大しているので、早稲田志望であれば英語4技能テストでハイスコアを目指すことをおすすめします。
学部によって試験科目・定員数・入試方式等の変更点は様々です。
今回の変更点を踏まえて、どの学部・学科・方式に出願するか考えてみてください！
早稲田大学のHPに掲載されている変更点です。一度確認しておきましょう。
https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2022/12/2025ad_change_list.pdf
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